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安室奈美恵のサブスク停止 真の理由は前事務所への恨み、完全引退、それとも“配信世代”息子の一言?

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「原盤権を持つ前事務所からすれば、ただお金だけが入ってくる契約。事務所の意向でやめることは考えにくいのですが……」(レコード業界関係者)

 2018年9月の引退から5年、安室奈美恵(46)の楽曲が配信から突然消えたのは、11月16日のことだった。

 

 安室の曲の配信がアップルミュージック限定でスタートしたのは、引退から半年余りが経った2019年6月16日。配信開始から1週間で日本人アーティスト史上最多の再生数を記録。その後、SpotifyやAmazon musicなど他のプラットフォームでも配信が始まった。

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「突然の配信停止で、CDを持たないファンは悲鳴を上げています。それだけ、彼女の歌が愛されてきた証でしょう」(同前)

 なぜ、突然停止したのか。噂されるのは、芸能界入り以来約20年以上にわたって所属していた事務所との関係だ。

「彼女は14年5月、突然ライジング・プロの平哲夫社長らに対して、事務所を辞めたいと直訴。その後、印税や報酬の割合引き上げ、原盤権の譲渡などを要求する『提案書』を渡し、引退も仄めかした。結果、翌15年にライジングとの契約を終了。その後は、引退までプロデューサーで公私ともに親しい西茂弘氏がマネージメントを一手に引き受けていました」(芸能プロ関係者)

 引退発表直後の17年に発売したベストアルバム「Finally」は19年末までに245万枚を売り上げ、2010年代で最も売れたアルバムとなった。だが、これも前事務所との禍根を残す形に。

「前事務所時代の曲の全てを、歌、演奏ともに新たに録音したのです。これは『テイラー・スウィフト方式』とも呼ばれ、かつての音源の権利を持つ前事務所に、売上が流れないためのやり方です」(同前)