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旧善通寺偕行社

ぜんつうじかいこうしゃ

概要

旧善通寺偕行社

ぜんつうじかいこうしゃ

近代その他 / 明治 / 中国・四国 / 香川県

香川県

明治/1903頃

木造、建築面積678.4m2、桟瓦葺、正面玄関ポーチ付

1棟

香川県善通寺市文京町二丁目1番1号

重文指定年月日:20010615
国宝指定年月日:

善通寺市

重要文化財

旧善通寺偕行社は,陸軍第十一師団の開庁に伴い,師団将校の社交クラブとして創設された。陸軍省営繕組織の設計で,明治36年の竣工と考えられる。現在は善通寺市立郷土館となっている。
 東西に長い木造平屋建で,主体部は桁行約41.8mの規模をもち,北面中央は突出してその中央に玄関ポーチを付ける。南には芝庭が広がっている。
 平面は,北面突出部の中央を玄関とし,その左右に同形式の応接室を設ける。廊下を挟んで南側中央に大広間,東端に南北二室の貴賓室,西端に食堂を配する。
 旧善通寺偕行社は,簡明なルネサンス様式の意匠でまとめられた洋風建築で,陸軍省営繕組織の確立期における建築作品の作風をよく伝える貴重な遺構である。
 保存状態も良好で,四国地方における洋風建築の普及を知る上でも重要である。

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