鏡の国のアリス(広瀬正小説全集4)

鏡の国のアリス(広瀬正小説全集4)

605円 (税込)

3pt

銭湯の湯舟でくつろいでいた青年は、ふと我に返って驚愕する。いつの間にか、そこは「女湯」に変わっていたのだ。何とか脱出した彼が目にした見慣れぬ町。左右が入れ替わったあべこべの世界に迷い込んでしまったらしい。青年は困惑しながら、新しい人生に踏み出そうとするが――。「鏡の国」を舞台に奇想天外な物語が展開される表題作ほか、短編三編を収録。伝説の天才が遺した名作品集。

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広瀬正小説全集 のシリーズ作品

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1~6件目 / 6件
  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)
    770円 (税込)
    1945年の東京。空襲のさなか、浜田少年は息絶えようとする隣人の「先生」から奇妙な頼まれごとをする。18年後の今日、ここに来てほしい、というのだ。そして約束の日、約束の場所で彼が目にした不思議な機械――それは「先生」が密かに開発したタイムマシンだった。時を超え「昭和」の東京を旅する浜田が見たものは? 失われた風景が鮮やかに甦る、早世の天才が遺したタイムトラベル小説の金字塔。
  • ツィス(広瀬正小説全集2)
    715円 (税込)
    東京近郊の海辺の町で密かにささやかれはじめた奇妙な噂。謎のツィス音=二点嬰ハ音が絶え間なく、至るところで聴こえるというのだ。はじめは耳鳴りと思われたこの不快な音はやがて強さを増し、遂に首都圏に波及して、前代未聞の大公害事件に発展していく。耳障りな音が次第に破壊していく平穏な日常。その時、人びとが選んだ道は? そして「ツィス」の正体は? 息もつかせぬパニック小説の傑作。
  • エロス(広瀬正小説全集3)
    605円 (税込)
    芸能界に確固たる地位を築いた大歌手、橘百合子。その歌手生活37周年記念リサイタルを前に、ふとしたきっかけで振り返った過去――あの時、もし違う選択をしていたら、どんな人生だったのか? 回想はデビュー直前の昭和8年に遡り、歌手になることのなかった「もうひとつの人生」が浮かびあがる。そこで見えてきた意外な真実とは。人生の切なさを温かく包む、パラレル・ワールド小説の傑作。
  • 鏡の国のアリス(広瀬正小説全集4)
    605円 (税込)
    銭湯の湯舟でくつろいでいた青年は、ふと我に返って驚愕する。いつの間にか、そこは「女湯」に変わっていたのだ。何とか脱出した彼が目にした見慣れぬ町。左右が入れ替わったあべこべの世界に迷い込んでしまったらしい。青年は困惑しながら、新しい人生に踏み出そうとするが――。「鏡の国」を舞台に奇想天外な物語が展開される表題作ほか、短編三編を収録。伝説の天才が遺した名作品集。
  • T型フォード殺人事件(広瀬正小説全集5)
    605円 (税込)
    昭和モダン華やかなりし頃、その惨劇は起きた――。関西のハイカラな医師邸に納車された最先端の自動車「T型フォード」。しかし、ある日、完全にロックされたその車内から他殺死体が発見されたのだ。そして46年後、この車を買取った富豪宅に男女7人が集まり、密室殺人の謎に迫ろうとするが……。半世紀を経てあきらかになる事件の真相とは? 著者会心の傑作ミステリ中編ほか2編を収録。
  • タイムマシンのつくり方(広瀬正小説全集6)
    715円 (税込)
    二つの隆起と三つの穴を持つ奇妙な出土物をめぐって議論を戦わせる学者たち。タイムマシンで連れてこられた古代人の意外な答えは……。著者のSF処女作であり、星新一に激賞された傑作「もの」をはじめ、「時間」を自由自在に操るタイムマシンの魅力にとりつかれた人々の悲喜劇を多彩な切り口で描いた短編とショートショート24編および付録を収め、シリーズ最終巻を飾る贅沢な作品集。

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鏡の国のアリス(広瀬正小説全集4) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年02月05日

     小さな鏡の中を覗き込むと、そこに広い世界が広がっているのが見えるけれど、鏡の中に世界なんかあるわけがないのだ。いったいいつ頃から「鏡の中の世界」についてのお話があったのか知らないが、当然、キャロルの『鏡の国のアリス』を挙げねばなるまい。しかしこれは広瀬正の『鏡の国のアリス』である。
     『ミラーマン...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年08月04日

    鏡の向こう側へ入ってしまった青年が主人公。
    キャロルの「鏡の国のアリス」のオマージュ作品です。
    めちゃめちゃ面白かった!
    キャロルことドジソンの逸話が面白い。
    それと、「おねえさんはあそこに」がジンと来た。

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    Posted by ブクログ 2019年04月13日

    良書。
    70年代のまさにSF。この頃は、夢があった。出来るか出来ないか判らないことを想像でSFにしていた。今は、出来るか出来ないか予想がつく時代になって、夢が物語が書きにくい時代なのではないだろうか。
    今読むと、子供っぽいと感じるところもある。でも、恋愛なんてこれくらいが読んでてドキドキする。
    鏡関...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年06月22日

    こんなところで反物質について学ぶとは。
    光学異性体で出来た物を食べたら爆発するの??消化出来ないのかと思ってたけど。
    それにしても結局誰の夢だったのだろう。
    表題作の他も良かった。遊覧バスは何を見たが特に。

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    Posted by ブクログ 2010年05月11日

    中・短編集です。

    表題作のオチは、「ツィス」と「エロス」を足した様な感じです。

    でも、この小説のおもしろさは、鏡に関するウンチクにある気がします。
    途中から、さっぱり、理解できなくなるのですが、でも、そういう、ウンチクを聞くのは好きです。

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    Posted by ブクログ 2013年02月02日

    表題作は、途中のビデオで見せてる部分が私には難しい・・・なんかもう、そんな細かいことにこだわらなくてもいいじゃん!と叫びたくなってしまう感じ。短編の方はその点気楽に読めて良かったな。

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    Posted by ブクログ 2012年01月22日

    相変わらず細かいねぇw。”鏡の国”という設定にこだわり抜いた緻密すぎるほど緻密な思考実験には脱帽させられる。ただオチにはもう一捻り欲しかったかな……。

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    Posted by ブクログ 2010年10月23日

    これまた広瀬さんのこだわりの詰まった小説全集・・とは言っても広瀬さんが亡くなられてから、この全集は作られたわけですが・・。そう思って読むと、ますます惜しい方を亡くしたと思うのですが、広瀬さんのどこがそんなに凄いのかと言うと、パラドックスにありがちな、『ちょっとした辻褄』も合わないと気がすまない、とい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年10月05日

    「遊覧バスは何を見た」ヒトとヒトの邂逅、過ぎ去った時間、架空の結末
    表題作より、コチラの空気と物語に一票
    表題作は、その選択でよかったと思うのだ。(結末ではなく)
    あちらさんは言動がなんか気に障ったので。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    2009年3月15日購入。読書期間2009年4月10日〜18日。

    表題作のほかに短編を含む。
    表題作は面白い。しかし、難しい。
    誰もが一度は考えたことのあるだろう鏡の国に迷い込んでしまった主人公の話。
    鏡に写る世界とはどういうものなのか、鏡の反射などについて詳しい記述があるため、難しいが理解しやす...続きを読む

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