近衛文麿 野望と挫折

近衛文麿 野望と挫折

2,530円 (税込)

12pt

4.0

現代史を覆す、決定的真実に迫る!
渾身のノンフィクション大作 一挙書き下ろし770枚!!

近衛は自殺したのではない! 実は謀殺だった!?
近衛は、単なるポピュリストに非ず!
用意周到に己の野望を実現するための布石を着々と打っていた──

近衛は、首相時代は赤色分子(風見章・尾崎秀実ほか)を重用し、「敗戦革命」を夢見つつ、戦争末期には近衛上奏文(反共宣言)でアリバイ工作。
そして戦後はいち早くマッカーサー詣でをして、自ら改憲の音頭をとり、あわよくば昭和天皇を退位させて親米政権を樹立しようとしました。
勢力均衡の中で生き抜いてきた公家の名家としてのDNAをフル回転しての巧みな遊泳術ともいえます。
あと一歩で、その目論見が成就する寸前、それに危機感を抱き、挫折させようとした勢力がありました。
彼らは、近衛を東京裁判の被告人の席に追いやり、そして永遠に葬ろうとし、実現するのです。
近衛を葬ったのは誰だったのか?
そうした知られざる近衛の全生涯を、「自殺」とされる謎にまで踏み込みつつ、描ききったのが本作品です。

──彼は、極めて自己本位的に利用できるものは、昭和天皇でもコミュニストでも自分の子供(文隆)でも見境なく利用しました。
青酸カリを使っての「自殺」とされている彼の荻外荘での最期の日々の数々の矛盾や不可解な行動も本書で解き明かしていきます。
こういう叙述で、近衛の生涯を追求したノンフィクション作品は、初めての試みといっていいかもしれません……(「はじめに」より)。る。

林千勝 (はやし ちかつ)
近現代史研究家・ノンフィクション作家。東京大学経済学部卒。富士銀行(現みずほ銀行)などを経て、現在に至る。長年、近現代史の研究に取り組む。
著書に、『日米開戦 陸軍の勝算―秋丸機関の最終報告書』(祥伝社)、『近衛文麿 野望と挫折』(ワック)、『日米戦争を策謀したのは誰だ!ロックフェラー、ルーズベルト、近衛文麿、そしてフーバーはー』(ワック)、『ザ・ロスチャイルド 大英帝国を乗っ取り世界を支配した一族の物語』(経営科学出版) がある。
「林千勝チャンネル」(動画)から情報を発信中(オフィシャルサイト、Facebook、Twitterを検索ください)。

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近衛文麿 野望と挫折 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年02月14日

    P107〜の尾崎秀実の分析の正確さに驚嘆したと共に、日本が共産主義化せず今日に至っていることは、極めて奇跡的であると強く感じた。
    また、こうした一級の資料を丹念に読み込み繋げていく筆者の労力に敬意を表したい。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年09月30日

    近衛自身の真意や死の真相は作者の推論通りかどうか分からないけど、それを除外しても以下は不勉強ながら目からウロコ。


    ・朝日新聞の戦前・戦中と戦後のスタンスが180度違うというのは間違い。戦前・戦中共、日本の敗戦を契機に赤化する意図があった。戦後も? また、本書では余り触れられていないが、恐らく他の...続きを読む

    0

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