今日（11月16日）は、俳優・中谷昇の2006（平成18）年の忌日。
仲谷 昇（なかや のぼる、本名・仲谷 昇流〕〔なかや のぼる〕）は、1929（昭和 4）年5月4日、東京都出身の俳優。
知的で渋みのある演技で舞台やＴＶ・映画などで演技派俳優として活躍していた。「演劇集団円」の代表でもあり、リア王をはじめとするシェークスピア劇などで主演をしていたことや元同じ文学座にいた俳優岸田今日子と1954（昭和29)年に結婚するも、1978（昭和53）年に離婚していたことぐらいは知っているが、余り故人の経歴などについて詳しいことは良く知らない。新聞の報道やWikipediaの記載などによると、中央大学法学部在学中に演劇活動にのめり込み、大学を中退して文学座演劇研究所に入り、その後座員に昇格。1953（昭和28）年、文学座が今井正監督により撮った樋口一葉の小説のオムニバス映画『にごりえ』（goo-映画参照）に映画初出演し、中平康監督の1964（昭和39）年の『猟人日記』（goo-映画参照）、『砂の上の植物群』（goo-映画参照）では主演を務め、以降、舞台だけでなく、映画、テレビなどにも貴重な存在として活躍を始める。
1963(昭和38)年、芥川比呂志、神山繁、小池朝雄、岸田今日子らとともに文学座を脱退し、福田恆存を中心とした現代演劇協会結成に参加し、同協会附属の劇団雲に全員参加する。この集団脱退劇は、日本の演劇界始まって以来の大事件として多くのマスコミも関心を寄せた。この集団脱退の背景には看板女優杉村春子らベテランと中堅・若手陣との意見の相違があったらしいと言われている。(理由は現代演劇協会・「雲」の結成参照）。中谷はこの翌年に岸田と結婚している。「雲」では福田の翻訳・演出によるシェイクスピア劇をレパートリーの支柱にしていたが、その後、福田と芥川の間に演劇観の違いが現れ、協会内に2つの劇団が存在するようになり、1975（昭和50）年には両者の演劇的方向性の違いもあり、芥川、神山、中村伸郎ら「雲」所属の俳優38名と劇団雲から離れ、演劇集団 円を結成した。創立時の劇団代表者は芥川で、芥川亡き後に中村伸郎、中村亡き後、1992（平成 4）年からは同集団の代表を務めていた。その仲谷が亡くなった後、現在の代表には橋爪功が就任している。
テレビドラマにも数多く出演したほか、フジテレビの深夜番組の最高傑作といわれる『カノッサの屈辱』（1990年4月～1991年3月）に番組の進行役（にして唯一の出演者）である歴史学者として出演し、若者に大人気を博したようだが、私など、若い頃から、外で飲兵衛仲間と一緒に酒でも飲んでいるときでない限り、普段は、夜10時までには就寝しているので深夜番組など見たことがないのでこの番組のことも良く知らない。聖職叙任権をめぐってローマ教皇グレゴリウス7世と対立していた神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世が、1077年1月25日から3日間、教皇によるによる破門の解除を願って北イタリアのカノッサ城に赴いて屈辱の許しを願ったという「カノッサの屈辱」のことなら知っているが・・・・（×_×)。
しかし、中谷は、非常に個性的な役者であり、映画であれテレビであれ、このような役者が脇にいないとどうもドラマが面白くない。時代劇の悪役などやらすと良かったな～。また、声が良いのでその独特の「味」を生かして、時代劇スペシャル「仕掛人 藤枝梅安」などの ナレーターもよくしていたように思う。
最近は劇団に所属し芸を磨いてきた個性的な俳優が次々と亡くなり、テレビドラマなどを見ていても、個性のない平べったい俳優の学芸会を見ているようで本当につまらないよ。
（画像は、1991年5月梅田コマ五月特別公演「付き馬屋おえん」〔山本陽子主演〕に出演の仲谷 昇。コレクションのチラシよりカット）
参考：
仲谷昇 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%B2%E8%B0%B7%E6%98%87
仲谷昇 （ナカヤノボル） - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/cast/87474/index.html
演劇集団円TOP
http://www.en21.co.jp/
にごりえ - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD23880/index.html
中平康 （ナカヒラコウ） - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/cast/99434/index.html
カノッサの屈辱 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8E%E3%83%83%E3%82%B5%E3%81%AE%E5%B1%88%E8%BE%B1
仲谷 昇（なかや のぼる、本名・仲谷 昇流〕〔なかや のぼる〕）は、1929（昭和 4）年5月4日、東京都出身の俳優。
知的で渋みのある演技で舞台やＴＶ・映画などで演技派俳優として活躍していた。「演劇集団円」の代表でもあり、リア王をはじめとするシェークスピア劇などで主演をしていたことや元同じ文学座にいた俳優岸田今日子と1954（昭和29)年に結婚するも、1978（昭和53）年に離婚していたことぐらいは知っているが、余り故人の経歴などについて詳しいことは良く知らない。新聞の報道やWikipediaの記載などによると、中央大学法学部在学中に演劇活動にのめり込み、大学を中退して文学座演劇研究所に入り、その後座員に昇格。1953（昭和28）年、文学座が今井正監督により撮った樋口一葉の小説のオムニバス映画『にごりえ』（goo-映画参照）に映画初出演し、中平康監督の1964（昭和39）年の『猟人日記』（goo-映画参照）、『砂の上の植物群』（goo-映画参照）では主演を務め、以降、舞台だけでなく、映画、テレビなどにも貴重な存在として活躍を始める。
1963(昭和38)年、芥川比呂志、神山繁、小池朝雄、岸田今日子らとともに文学座を脱退し、福田恆存を中心とした現代演劇協会結成に参加し、同協会附属の劇団雲に全員参加する。この集団脱退劇は、日本の演劇界始まって以来の大事件として多くのマスコミも関心を寄せた。この集団脱退の背景には看板女優杉村春子らベテランと中堅・若手陣との意見の相違があったらしいと言われている。(理由は現代演劇協会・「雲」の結成参照）。中谷はこの翌年に岸田と結婚している。「雲」では福田の翻訳・演出によるシェイクスピア劇をレパートリーの支柱にしていたが、その後、福田と芥川の間に演劇観の違いが現れ、協会内に2つの劇団が存在するようになり、1975（昭和50）年には両者の演劇的方向性の違いもあり、芥川、神山、中村伸郎ら「雲」所属の俳優38名と劇団雲から離れ、演劇集団 円を結成した。創立時の劇団代表者は芥川で、芥川亡き後に中村伸郎、中村亡き後、1992（平成 4）年からは同集団の代表を務めていた。その仲谷が亡くなった後、現在の代表には橋爪功が就任している。
テレビドラマにも数多く出演したほか、フジテレビの深夜番組の最高傑作といわれる『カノッサの屈辱』（1990年4月～1991年3月）に番組の進行役（にして唯一の出演者）である歴史学者として出演し、若者に大人気を博したようだが、私など、若い頃から、外で飲兵衛仲間と一緒に酒でも飲んでいるときでない限り、普段は、夜10時までには就寝しているので深夜番組など見たことがないのでこの番組のことも良く知らない。聖職叙任権をめぐってローマ教皇グレゴリウス7世と対立していた神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世が、1077年1月25日から3日間、教皇によるによる破門の解除を願って北イタリアのカノッサ城に赴いて屈辱の許しを願ったという「カノッサの屈辱」のことなら知っているが・・・・（×_×)。
しかし、中谷は、非常に個性的な役者であり、映画であれテレビであれ、このような役者が脇にいないとどうもドラマが面白くない。時代劇の悪役などやらすと良かったな～。また、声が良いのでその独特の「味」を生かして、時代劇スペシャル「仕掛人 藤枝梅安」などの ナレーターもよくしていたように思う。
最近は劇団に所属し芸を磨いてきた個性的な俳優が次々と亡くなり、テレビドラマなどを見ていても、個性のない平べったい俳優の学芸会を見ているようで本当につまらないよ。
（画像は、1991年5月梅田コマ五月特別公演「付き馬屋おえん」〔山本陽子主演〕に出演の仲谷 昇。コレクションのチラシよりカット）
参考：
仲谷昇 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%B2%E8%B0%B7%E6%98%87
仲谷昇 （ナカヤノボル） - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/cast/87474/index.html
演劇集団円TOP
http://www.en21.co.jp/
にごりえ - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD23880/index.html
中平康 （ナカヒラコウ） - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/cast/99434/index.html
カノッサの屈辱 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8E%E3%83%83%E3%82%B5%E3%81%AE%E5%B1%88%E8%BE%B1
仲谷昇さんはエエ俳優さんでしたね。晩年は随分肥えられて（腫れてはった？）声も出にくい感じがあったのですが、呼吸器系の疾患でもあったのでしょうかね。