ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

中城湾港を歩いた、考えた(20211105-②)

2021年11月07日 | 沖縄島中南部

2021年11月5日(金)曇り 

 ぬめっとした曇天。ピント合わせに四苦八苦した一日だった。これまでの私は、中城湾港に行かなければと思いつつ、ちゃんと行けていなかった。バスで行くと、どこから行くのが近いのか悩ましく、躊躇していた。今回は気合いを入れていきました。もっとも曇天だったので、結果は今一歩。

10:40 上平良川下車。ここから中城湾港まで約3km。

県道36号を右折しながら下る。正面、中城バイオマス発電所。奥に中城湾港の防波堤が見える。

11:17

新しい道が斜面に橋を立て下る。奥の小山が陸上自衛隊勝連分屯地付近。11:26

沖縄市豊原から中城湾港に入る。11:40頃。

案合図を見る。現在地は左下の赤く記された場所。

11:46 

上が南東。図左側が特別自由貿易地域、下側3分の2が一般工業用地。正面の囲われた埠頭が、「東埠頭」、右側の斜線が「西埠頭」。 

フヨウの仲間。天気悪いので、この程度にでれば、上等。11:58

 車道は立派だが、歩道は草ぼうぼうの道(沖縄には多い)を歩く。

 この中城湾港(新港地区)唯一の信号を右折。東埠頭沿いの道を北西へ。

東埠頭。海上保安庁のPL(大型巡視船)が3隻停泊中。機関砲を丸出しにしている。以前は袋をかぶせていたものだが、「やる気」を示したいのか。12:08

 因みに、手前に車を入れたのは、機関砲の異様さを強調するため。敷地内立ち入り禁止とのことでゲート際から撮影。だから被写体まで遠い。

PLの手前に、琉球海運の大型トレーラーの荷台が3台おいてあった。12:12

RKK(琉球海運)の定期貨物船はここに入港するのだろうか。今度、入港日程を調べてきてみよう。

 私はフェンス沿いに北上。展望台があり、ススキの草むらをかき分けて上る。

PL3隻。右の岸壁にコンテナ船1隻。さみしい。これでは軍事(自衛隊などの)利用されやすい。12:21

手前の岸壁に停まっている船。何だろう。12:21

巡視船2隻。「みやこ」(左)「くにがみ」。「くにがみ」は2014年から16年にかけて、辺野古沖に常駐し、我々の抗議行動を監視・弾圧していた船だ。12:29

手前の「いしがき」。これは機関砲(正面奥)に袋をかけている。釣り人は、楽しいのかな。12:29

 角を左に曲がる。南西へ。

何かと思いきや、津波の避難所だ。海面から15mの高さ。ここだけでは、何人が避難できるのだろうか。沖縄島の陸とつなぐ橋は3カ所しかないし、大津波に襲われたら、人は流される。これでは津波が来ないことを前提のモニュメントでしかない。13:04

 私は「3・11」のすべてを飲み込んだ濁流(映像・写真)を思い出す。人間はちっぽけなものなんだ。

 この道をまっすぐに進む。

工場の裏手に「お宮」? 2つある。 13:07

さらに狐様。稲荷神社か。日本的な工場ですね。13:08

拓南製鐵(株) 「稲荷神社」と「産業之宮」で安全祈願。これが日本の近代精神なのか? 13:08

突き当たりは、海上保安庁庁舎。

厳重な警戒下の中城海上保安部。13:18

因みに、沖縄管内の海保は、第11管区海上保安本部(那覇)が担任している。西海岸を那覇海上保安部が、東海岸を、ここ中城海上保安部が、宮古島周辺を宮古島海上保安部が、八重山を石垣海上保安部が担任。

 海保の角から南西へ。

西埠頭。13:29

こっちは埠頭が見えにくい。500m程先まで行った。途中で戻る。海側の反対車線の内側の歩道を行く。

こんなものがある。大浦湾海砂採取事業協同組合の土砂置き場。13:31

広い空間に中城バイオマス発電所の燃料置き場がある。4.6ヘクタールか。13:38

 この発電所は本稿冒頭の写真にある。埋め立て地の一番先端。燃料置き場と発電所は約3km離れている。他方、埠頭の近くだからよいが、ちぐはぐだ。

 ここ中城湾港の開発は、港と生産・流通拠点を造ったが、沖縄の経済拠点としては、効果的に機能していないようだ(「中城湾港(新港地区)利用促進にむけたとりくみについて」(沖縄県港湾課:2011年3月22日)など参照)。一度、経済問題から検討しておく必要があるようだ。

 海側に渡る。

だそうです。13:41

沖合停泊地の浚渫工事中か。マイナス11m。13:42

 マイナス11mならば、輸送艦「おおすみ」(喫水6m)でも、空母(改修中)「いずも」(喫水7.2m)でも、米国強襲揚陸艦アメリカ(喫水8.7m)ですら、ぎりぎり停泊できる。軍事利用可能だということだ。商業施設を軍事施設にさせない監視活動が必要だ。

註:喫水とは、満載時の船が浮かんでいる水面から船底までの深さ。

 橋を渡って、左折。埠頭の状況が全然見えなかったからね。

街路樹のアダン。熟して虫がついている。13:56

ダイサギが魚を狙っている。14:10

 西埠頭に海上保安庁の船、コンテナ船ほかがいるだけのようだ。

正面の小山の山頂付近が勝連半島の陸自勝連分屯地。ここにも、対艦ミサイル部隊が2023年度に配備されようとしているのだ。14:10

 もう14時だ。引き返す。

中城湾港に渡る真ん中の橋。耐震補強工事だ。14:27

 勝連半島の基部へ。途中で昼食。

坂を上り。中城湾港を振り返る。中城バイオマス発電所が目立つ。ここは2021年7月から営業発電を始めたばかりだ。15:51

 バス停に出た。16時頃。今からホワイトビーチまで歩いたら、真っ暗になる。無理。バスを待つ。16:50頃来た。サンセットとどっちが早いか。行きます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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