切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

小森のおばちゃまが檀一雄の愛人だったって話。

2011-12-04 01:26:40 | 超読書日記
最近、作家檀一雄に興味があっていろいろ調べているんだけど、なんで檀一雄かというと、太宰治や坂口安吾と違って生活人という感じがするから。自分が歳をとってきたせいか、破滅型の人間より生き延びた人間に興味が向くんですよね。チェ・ゲバラより、フィデル・カストロとか…って、これはちょっと違うかな?で、調べていたらあの小森のおばちゃまが一時期檀一雄の愛人だったというからビックリ!しかも、結構あっけらかんと自伝に書いているんですよね!おばちゃま、只者ではないな!なにしろ、菊池寛とか川口松太郎の愛人もやってたというんだから!しかし、「火宅の人」檀一雄の魅力を伝える逸話でもありますね。というわけで、軽~い雑感!

檀一雄といえば、料理好きとして有名で『檀流クッキング』なんて本もあるくらいだけど、破滅型の無頼派作家たち、太宰治、坂口安吾、織田作之助あたりは絶対自分で料理なんかしそうにない!で、若い頃なら、破滅型オトコに興味がわくんだろうけど、年取ってくるとやっぱり変わりますね~。ある種の生活感というか、生活力のある中年オトコの方が魅力的な感じがするんですよ。

で、檀一雄といえば、奥さんはいるは、女優の愛人はいるはで、それを小説『火宅の人』で私小説化。その他に小森のおばちゃまもいたってことでしょ。しかも、おばちゃまとの出会いも料理が絡んでるんですよね。このあたりが面白い。

そういえば、瀬戸内寂聴の『奇縁まんだら』でも、寂聴曰く「一目で女誑しの魅力を発散している男と見受けられた」って話で、こういうのは女の勘ですぐわかるんでしょうね。

ちなみに、おばちゃまの自伝は初体験の話から何から、実にあっけらかんと語っていて、ほんと面白い!むかしもこういう人っていたんですね。昔の人はマジメとか、簡単に考えない方がよいんだな。

和田誠の表紙も素敵だし、絶版がもったいない本です。

しかし、色男で不良オヤジから壇ふみみたいな娘っていうのが、なんとも解せないというか不思議。親が悪いとグレるって、そういうことでもないんだな~と。

といわけで、そのうち、檀一雄ネタの記事が続きますのでよろしく。

流れるままに、愛 (集英社文庫)
クリエーター情報なし
集英社


檀流クッキング (中公文庫BIBLIO)
クリエーター情報なし
中央公論新社


美味放浪記 (中公文庫BIBLIO)
クリエーター情報なし
中央公論新社


火宅の人 (上巻) (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社


父の縁側、私の書斎 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 二月の演舞場(勘太郎の勘九... | トップ | 『無頼漢』 篠田正浩 監督 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

超読書日記」カテゴリの最新記事