今日は定置網漁を終え、市場でサワラの選別作業に追われていた。私の隣ではサワラ以外の魚を漁協職員が選別してくれていた。すると、漁協職員がこのチヌ(クロダイ)何だか変だねと言う。その魚を見てみると明らかにクロダイとは違う魚だと一目でわかる。クロダイと並べてみると顔付や鱗の大きさが違い、別種である事がわかったものの魚種がわからない。クロダイ属は数種いるので、その中のどれかだろうが私はよく知らない。とにかく初入網であることは間違いないので標本用に確保する。家に帰り検索図鑑やネットで色々と調べてみるとナンヨウチヌが一番近い感じである。沖縄にいたポスドクの方が現在鹿大にいるのでメールで画像を送って見てもらうと、ナンヨウチヌかもしれないという答え。更にナンヨウチヌなら北限更新だろうと。今日は予定が無いうえ、この魚が珍しいみたいなので綺麗な写真を残すためにも鹿大へ走る。
*後日、魚ボラで日本未記録種Acanthopagrus taiwanensis Iwatsuki and Carpenter, 2006と同定され、2017年12月に標準和名イワツキクロダイと提唱されました。
(ブログ2017 12.8「日本初記録種 新称イワツキクロダイ」)
*後日、魚ボラで日本未記録種Acanthopagrus taiwanensis Iwatsuki and Carpenter, 2006と同定され、2017年12月に標準和名イワツキクロダイと提唱されました。
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