Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

桜風情-花筏

2010-04-05 | 風景

    
 桜風景を思い立って、先ず思い浮かんだのが道後公園の桜だった。    
 湯築城址の堀に沿って咲く桜は、代表的なお堀の桜、
 千鳥ヶ淵を連想させるほど見事な桜花叢だった。
 それが今回再訪してみると、見る影もなく堀沿いに
 立ち枯れした桜の古木が残るばかり。
 確かにソメイヨシノは50~60年くらいの寿命と聞いている。   
 10年くらい前に観た絢爛の桜花叢が最後の姿だったのか?
 
 桜の花は散り際が一番美しい。
 お堀一面に浮かべた散花の花模様が殊の外、豪奢だった。
 俳諧では、その様を「花筏」という美しい言葉で表現する。  
 10数年前の道後、湯築城址の花筏を再録してみました。


      

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2 コメント

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花筏 (スカーレット)
2010-04-07 13:34:46
「花筏」…美しい響きのある言葉ですね。

山野草の「ハナイカダ」はひっそり控え目に咲きますが、
桜の「花筏」は絢爛豪華ですね。

「桜の下には死体が埋まっている。」と書いたのは、梶井基次郎でしたか、
桜が不気味な程妖艶に見えるのは、そのせいでしょうか。

贅沢な「お花見」をさせていただきました。
ありがとうございました。
桜雨 (ランスケ)
2010-04-07 19:45:43
今朝の雨で桜が散り始めています。
「桜雨」という言葉もありますね。
花鳥風月を表す日本語のバリエーションの豊かさには、いつも驚かされます。

母が長年、俳句を嗜んできたせいか、
私も暮らしの中で季節の言葉(季語)に親しんできたように思えます。
言葉の使い方ひとつで、目の前に視えている風景も随分違った印象を持ちますよね。

スカーレットさんは、今年の桜を愉しまれましたか?
早く行かない散ってしまいそうです…
今週末には父母を連れ出してみようと思っています。

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