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薬師寺で3月25日から 修二会花会式 薬師悔過法要/毎日新聞「やまと百寺参り」第92回

2021年03月23日 | やまと百寺参り(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は『奈良百寺巡礼』(京阪奈新書)の刊行を記念して毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまと百寺参り」を連載している。ことし(2021年)3月11日(木)に掲載されたのは「花会式(はなえしき)彩る伝統の造花」、執筆されたのは同会会員で奈良市在住の山﨑愛子さん。山﨑さんは奈良が好きすぎて、大阪から引っ越して来られた。
※花会式で造花が供えられた薬師寺の本尊薬師如来=同寺提供

奈良に春の訪れを告げる薬師寺の「修二会花会式 薬師悔過(けか)法要」は毎年3月25日から78日間営まれるが、今年はコロナ禍で大幅に縮小して行われるので、注意が必要だ。薬師寺のHPによると、

新型コロナウイルス感染拡大防止の為、奉納行事・稚児行列・聞香席・拝服席・野点席・参籠を中止致します。六時の行法での金堂入堂に際し、検温、マスク着用、ご連絡先記入等のご協力をお願い致します。金堂の席数には制限がございます。ご理解とご協力をお願い申し上げます。また、結願法要は僧侶のみで厳修致します。ご参拝は金堂堂外正面よりお願い致します。

では、記事全文を紹介する。

修二会(しゅにえ)と言えば、東大寺二月堂のお水取りが有名ですが、薬師寺ではその名も華やかな「花会式(はなえしき)」が、3月25日から31日まで7日間行われます。正式名は「修二会花会式 薬師悔過(けか)法要」。本尊の薬師如来に日ごろのさまざまな過ちを懺悔(さんげ)し、人々の幸せを祈る法要です。

平安時代の1107(嘉承2)年、堀河天皇が皇后の病気平癒を薬師寺修二会に祈願したところ、見事に全快。皇后は感謝の気持ちを込めて、生花の少ない2月、宮中の女官たちと造花(つくりばな)を作り、奉納しました。以来、修二会に造花を供えたことから、「花会式」と呼ばれるようになったと伝わります。

造花は現在、薬師寺ゆかりの2軒の家が作り続けています。ウメ、モモ、サクラ、ツバキ、ヤマブキ、ボタン、フジ、カキツバタ、ユリ、キクの10種約1600本。薬草で染められた和紙や鹿の毛などを用い、一つ一つ細部まで緻密に手作りされます。900年を超える伝統を受け継ぐ花々です。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、本年も規模を縮小して行われます。ご参拝の方は事前にご確認ください。(奈良まほろばソムリエの会会員 山﨑愛子)

(宗 派)法相宗
(住 所)奈良市西ノ京町457
(電 話)0742・33・6001
(交 通)近鉄西ノ京駅から徒歩すぐ
(拝 観)8時30分~17時、1100円(西僧坊・食堂を含む特別共通割引券1600円)  
(駐車場)有(有料)


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