にしのサラリーマン時代

にしがサラリーマンで幸福のときを書いている。当時の知り合いや、子や孫たちに読んでもらいたい。

セパレートステレオを買った

2010-01-05 23:54:51 | サラリーマン3年生
 1月5日、頼んであった「セパレートステレオ」が家に到着した。サラリーマンになって3度目の正月明け1966(S41).1.5のこと。

 1か月前になるか、本屋で見つけた雑誌「ステレオ」に新製品が紹介されていた。すこし立ち読みするも、勤務中でもあり長居は禁物。買って帰り、詳しく見てから電器屋へ走り込んだ。パイオニアというメーカーは業務用音響メーカーなので、洲本の電器屋には縁がない。その製品にこだわるなら取り寄せるしかない。電気屋のご亭主は、15%ぐらい引けるだろうといいながら、神戸か大阪の電器問屋に問い合わせてくれた。数日後、値引きは難しいと回答を得る。がそれでもいいからと取り寄せてもらう。それが次のステレオだ。年末・年始をはさんでいたから、頼んでから半月以上も掛った。パイオニアの一番安い機種だが、それでも高卒初任給(当時¥18,000)の4倍もする。ローン販売のない時代、貯金先行へと必死に積み立てていた。

19660105パイオニアS-45X
 ↑ 到着したパイオニア セパレートステレオ S-45X。定価¥79,900が¥72,000に。
 毎月5千円づつ積み立てた預金は、満期が2カ月先。このあいだ出たボーナスでは、ナイトクラブの払いもあるので半分も払えない。しかたなく、母に前借りして代金を払う。

 早速、先月買ったばかりのベンチャーズのレコードをかけた。ボリュームを上げると総合出力34Wのアンプとスピーカーは、ガラス障子をガタガタ震わせて鳴った。周囲の田んぼまで聴こえるほどの音量に満足していた。後に祖母が言っていた。3軒隣のオバサンに、「楽隊か誰かが来ていたのか? 」と言われたと。

19660104
 ↑ 従来のポータブル電蓄(レコードプレーヤ)は、お払い箱。
 今まで枕元に置いていたプレーヤ、今日から邪魔者扱い。段ボール箱に入れて屋根裏へ。2年まえからお世話になったプレーヤだが、音が全然違うので、片づけた。値段が20倍も違うのだから仕方ない。

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