レポピ - Piano Lesson Report

埼玉県上尾市&桶川市にある「たかすぎ音楽教室」(ピアノ・声楽・ソルフェージュ・楽典)のレッスン風景をつづります。

「ピアノのテクニック」(安川加壽子 訳篇)を見直しています

2015年04月04日 | レッスン
Nちゃんは4月から5年生になりますが、3年生の時から「ピアノのテクニック」(安川加壽子 訳編、音楽之友社)を使っています。いつもコンクールに参加しているので、課題曲に追われ基礎的な練習がおろそかになりがちです。そこで「ピアノのテクニック」を始めました。
実はこの練習曲は何年も使っていません。「バーナムピアノテクニック」と音階練習(並行進行と半進行を組み合わせて)を腕と指の練習にあてていたのですが、負担を減らす意味と、Nちゃんの従姉妹がこの教則本を弾いているのを見て、久しぶりに取り上げました。
使ってみて気づいたことがあります。ハノンでも同じですが、同型の繰り返しで一音ずつあがっていく時に、指使いをもっともっと意識させることが最も大切だということです。一拍ごとの指使いを必ず諳記させること。一音上がる時はどの指がどう動くのかしっかり覚えさせることが必要です。つまり、指一本一本に意識を持たせることです。
そういう意識のもとに、腕を脱力させながら指を高く上げて、しっかりゆっくり上から鍵盤をタッチします。出来るだけ指は勢いよく下ろしましょう。当然フォルテになりますが、腕の脱力が十分であれば、叩きつけたような汚い音にはなりません。もし、硬いやかましい音質であれば、腕の力を抜くよう注意します。
この教則本では必ず、スタッカートで弾くよう指示されていますが、スタッカートで弾くことは腕の脱力を図る上で非常に効果的です。ゆっくり弾くと力が入っても弾き続けられるので、ある程度速く弾かせて疲れない速度を見つけた方が良いと思っています。
次はリズム変奏で弾かせておのおのの指に自在にアクセントがつけられるよう、また速い指回しが出来るよう練習します。
ここまでは全てフォルテでまたマルカートで弾くよう教えています。いつも音を良く聞いて、柔らかいきれいなフォルテで弾いているか気をつけています。
最後に指を鍵盤に貼りつけてなめらかに、鍵盤の上を指が滑ってゆくようにレガートに弾かせます。腕も柔軟に使って指だけのタッチにならないように。テンポもできるだけ上げて、最後の仕上げとしましょう。


コメントを投稿