ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「下鴨神社」の夏越しの祓いの「矢取り神事」。裸の男たちが奪いあう斎串。

2018-08-08 | 祭事・神事・風習

8月6日の18:30.「下鴨神社」では、夏越しの祓い神事として「矢取り神事」が行われます。
ご近所に住んでいながら、1度も見たことがなかったミモロ。「今日は忘れないようにしなくちゃ~」と、夕暮れを待って神社へと向かいました。
「わ~キレイ~」
神事のために提灯がともされ、夏の風情を漂わせています。
「え~と、みたらし池が会場だよね~」とミモロは、さっそく池の方向へ。


すでに池の周囲は、神事を参拝する人でいっぱい。池の様子がよく見えません。
そこで、背の高い外国人観光客にお願いして、写真を撮ってもらいました。

モニターを見て、「へ~こうなってるんだ~」とわかったミモロ。「ここどうぞ~」と背の高い外国人観光客さんは、彼の前のスペースをミモロのために開けてくれました。でも、まだ神事は始まりそうにありません。「あのね~また戻ってくるから、そのとき、よろしく~」と言って、ミモロは、再び本殿の前に移動しました。

本殿での神事を終えて、神職さんを先頭に、次々人が出てきます。
 
「あ、裸の人たちの行列~」神職に続き出てきたのは、上半身裸の男たちです。

「わ~いっぱいいる~」ミモロの前を裸の男たちが列を作ってやってきます。

その行列は、みたらし池へと続きます。


さて、この「矢取り神事」は、立秋前夜にみたらし池で行われる夏越しの祓い。池の真ん中に円形に50本の斎串が立てられ、それはまるで矢のように見えます。古来、この串を手に入れた人は、開運厄除け延命長寿の霊験があらたかと信じられています。それで裸の男たちは、その串を競いあい奪いあうことから「矢取り神事」と呼ばれます。

「ここから見えるかな?ダメだ、木が邪魔でよく見えないや~」
 

そこで再び、背の高い外国人観光客のところへ。
また写真を撮ってもらいます。
「はい、どうぞ~」とミモロを彼の前のスペースに入れてくれました。「ありがとう~」とミモロ。
池の周囲にずらりと裸の男たちが座っています。

そして池での神事が行われ、いよいよ矢取りが始まります。

合図の鐘で一斉に男たちが池の中央にある斎串目指して飛び込みます。斎串争奪戦の始まりです。
バシャバシャバシャと水音が…男たちの上に護符と水が降り注ぎます。

「わ~すごい~」と目の前に繰り広げられる激しい争奪戦。でもその時間はわずか10秒足らずです。
「なにが起こったのかわかんなかった~」とミモロ。そう、一瞬の出来事という感じでした。

斎串がすべて引き抜かれた時点で神事は終了。
後には、護符が池に浮かび、戦いの後を残します。


「ホント、一瞬だったね~。あっという間に終わっちゃった~」とミモロ。
神事が終わると同時に、クモの子を散らしたように見物人は姿を消します。「あの外国人観光客さんもいない?お礼言いたかったのに~」。

ミモロは、斎串を模した「矢取り斎串」というこの時だけのお守りを求めました。


「なんか今年は、御幣や斎串が集まる年だね~」と。斎串を担ぎながら、糺の森を歩き、家へと戻るミモロです。


ブログを見たら、金魚をクリックしてね  ミモロより


人気ブログランキング

ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro@piano.ocn.ne.jpまで


ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 京都東山の「白川子供まつり... | トップ | 精霊迎え「六道まいり」。10... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

祭事・神事・風習」カテゴリの最新記事