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ネバーエンディング・ストーリー

2009-05-14 00:08:30 | ★★★★★★★★☆☆
監督 ウォルフガング・ペーターゼン
キャスト バレット・オリヴァー、ディープ・ロイ、モーゼス・ガン
1984年 西ドイツ、アメリカ
ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー、アクション

【あらすじ】
いじめっ子に追いかけられて古本屋へ逃げこんだバスチアン。そこで「はてしない物語」という一冊の本を見つけた彼は屋根裏の物置に隠れ、夢中になって読み始めた。おとぎの国ファンタージェン、そこは何者かに襲われて山も川も人も動物も、すべてが跡形なく消え去ろうとしていた。しかも象牙の塔に住む女王は原因不明の病に冒されていた。病を治せる者を探すべく愛馬を駆る少年アトレーユ。彼が捜し当てた救いの主とは…!?

【感想】
名前だけなら多くの人が聞いたことのある知名度の高い作品かと思われます。個人的にも映画好きになったきっかけの一つなので、もう少し高い点数(9、10点)にしてもかまわないのですが、主人公の年齢と同じ時に見ないと面白さが激減してしまうので8点にしておきます。ファンタジーとしては最も好きな映画の一つです。

原作はドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデです。学生時代、私の周辺にミヒャエル・エンデが好きだったことがきっかけでドイツ文学を専攻していた方がいましたが、今では書籍の翻訳で活躍していたりします。(本屋でよく名前を見かける。)その点では人の進む道にまで影響を与えるような作家なのだと思います。

本作は母親を亡くし、周りからいじめられてばかりの主人公が偶然、発見した本「ネバーエンディング・ストーリー」に熱中するのですが、その本の世界をベースに話が進行します。最後に主人公側の世界と本の中の世界がリンクする斬新な世界観を最初に見せられた時にはとても感動しました。他にも「無」が襲ってくるという発想も想像力が豊かでこの作品の一番の魅力になっていると思います。

想像力豊かな発想とそれを再現した幻想的な映像、一度聞いたら忘れない音楽が組み合わさった結果として多くの人から支持されたのだと思います。個人的にはファルコンのあの申し訳ないが気持ち悪い表情の変化には驚かされました。当時の技術としては画期的だったと思います。

実は日本での評判が他国に比べかなり悪いことで知られています。製作時に色々とゴタゴタがあったようで監督は当初、ミヒャエル・エンデの希望で黒澤明を予定していたそうです。そのため「黒澤明の方がいいものを作れるんだ」という日本人ならではのこだわりのようなものが関係しているのかもしれませんね。そんな話は全く知らなかったおかげで楽しむことができました。基本的にファンタジー映画はその舞台裏を知ってはいけないと思います。

好きな人ならDVDは買っておきましょう。もちろん私も持っています。

お薦め度:★★★★★★★★☆☆

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