京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

観心寺 ご本尊国宝・如意輪観音坐像

2021年04月22日 08時06分00秒 | 日記
 観心寺は大阪府河内長野市にある高野山真言宗の遺跡本山です。
遺跡本山とは総本山、本山に次ぐ寺格の寺院に用いられます。
真言宗では、ここ観心寺と京都高雄の神護寺のみです。


弘法大師空海は高野山を開く際の拠点となり、また、南北朝時代には楠木正成の菩提寺ともなりました。

金堂拝観予約時間の前に着いたので境内を散策します。





建掛塔(たてかけのとう)・重文です。
楠木正成は三重塔の建立を計画しましたが延元元年(1336)の湊川の戦いで戦死し、一層目だけが残っています。





弘法大師空海をお祀りしている御影堂です。




修験道の開祖・役行者をお祀りする行者堂です。
修験道は日本古来の山岳信仰と外来の仏教や道教などが融合し出来たものです。







いよいよ金堂拝観時間が近づき、金堂前に並びます。

金堂前には"弘法大師遥拝石"があります。
今でこそ、お堂に入堂して参拝することができますが、本来、お堂内は仏さまが住われるところであり、参拝者はお堂の外から拝むのが普通でした。
その証拠として残っているのが"弘法大師遥拝石"なのです。



コロナ禍の中、密を避けるために30分で約70名の入れ替え制になっています。







ご覧の通り非常に美しい如意輪観音さまです。寺伝によれば弘仁6年(815)弘法大師空海42才の時、国家の安泰と人々の厄除けのためにこの如意輪観音菩薩坐像(国宝)を刻みご本尊とされました。

多くの如意輪観音菩薩さまを見てきましたが、ここ観心寺の如意輪観音菩薩坐像が最も美しいと思っています。 
何度お会いしても感動を覚える仏さまです。



長らく33年毎しかご開帳されなかった秘仏の為、彩色が非常に綺麗です。

旧国宝では中宮寺の弥勒菩薩半跏思惟像、神護寺の釈迦如来立像、三十三間堂の阿弥陀如来坐像、4番目は何故か空白、その次に観心寺の如意輪観音菩薩坐像が旧国宝5番目に指定されています。









その後、霊宝館を鑑賞し観心寺を後にしました。



なお、ご本尊如意輪観音坐像の写真はネットから転載させて頂きました。





















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