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竜の髭

2013年11月27日 21時07分16秒 | 花の神話と伝説
別 名 「弾玉(はずみだま)」「蛇髭」


花言葉 「変わらぬ想い」
花の季語は晩夏 実は冬
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竜の髭/はづみだま/蛇の髭の花 について
・ユリ科の常緑宿根草。
・全国の山野や身近な道端等に生育します。
・山地の林の中などに生えます。
 庭の縁取りなどでよく使われております。
・匍 匐枝を延ばして群生し、細長い葉が蛇の髭のようだというので
 この名が付けられました。
夏、束生した葉の間から花茎を伸ばし、白又は薄紫色の小さな花を
下向きに数個つけます。
秋になると丸い瑠璃色の美しい種子をもちます。
草丈は十センチ~十五センチくらいですが、 矮性のものもあります。
植込みの下草や縁取りとして使われております。

実の季語三冬 蛇の髯の実/竜の髯の実
山野の林中に自生し、庭園にも植えられております。
初夏のころ淡紫色の小花を咲かせ、晩秋から冬にかけてえんどう
豆くらいの大きさの実をつけます。
熟すると美しい碧色となります。

伝説
今から千年も前のこと。沼田(のんだ,今の五料地区)に住む美しい娘が、にし
き野の里の若者と恋をしました。  ところが、平将門がこのあたりに攻め入っ
てきたとき、土地のものが娘を将門に差し出そうとしたのです。

白羽の矢がたった娘は追い詰められ、矢川の急流に身を投げてしまいました。
それを知った若者も後を追いました。

 やがて、そこへは二つの光る碧玉(へきぎょく)が、流れのまにまに漂うのが
見えました。村人は「娘はきっと龍神の変化で、玉はその精であろう」と考え、
二つの玉を拾い上げてほこらにまつりました。

 それから五百年ほど後、利根川の大洪水の濁流に龍神が現れ、ほこらに竜
巻を起こしたかと思うと、黒雲とともに姿を消しました。みると、ほこらから玉が
一つ消え失せていました。村人は、残る一つを奪われないように二重の箱に収
め、別院にまつりました。

 後に高僧がやってきて、ここに寺を建てました。それが福島地区の玉龍山満
福寺で、その玉は、今も寺で大切に守られています。

 玉を見た者は、眼がつぶれるといい伝えられているため、今まで誰1人として
見た人はいません。
これが「玉村」という地名の由来になったとも言われています。+


大葉蛇の髭 (おおばじゃのひげ)
蛇の髭(じゃのひげ)
(大葉竜の髭(おおばりゅうのひげ)、竜の髭(りゅうのひげ))
・百合(ゆり)科。
・学名
  Ophiopogon planiscapus (大葉蛇の髭)
  Ophiopogon japonicus  (蛇の髭)
   Ophiopogon :ジャノヒゲ属
   planiscapus :花茎の扁平な
   japonicus :日本の
 Ophiopogon(オフィオポゴン)は、ギリシャ語の「ophio(蛇)+ pogon(ひげ)」が語源。
 日本名「ジャノヒゲ」の直訳から。
 【大葉蛇の髭】
   白い花
花茎は黒
   葉っぱは少し幅広。
   実(タネ)は緑色になります。
 【蛇の髭】
   うす紫色の花
   花茎はうす緑
   細い葉っぱ。
   実(タネ)は青色になります。
・根のところどころが肥大してこぶ状になります。
 根のこぶを漢方では「麦門冬(ばくもんどう)」
 と呼び、せきどめの薬用に致します。(大葉蛇の髭)。
・「髭」は「ひげ」と読みます。
 「ひげ」の漢字は3種類あります。
   「髭」→ くちひげ
   「鬚」→ あごひげ
   「髯」→ ほおひげ

名前の由来 
・大葉蛇の髭、の別名 「大葉竜の髭(おおばりゅうのひげ)」
   線のように細い葉っぱの形を竜(蛇)のヒゲにたとえられました。
 「弾玉(はずみだま)」丸い実(タネ)を子供が遊びに
   用いたことからよばれております。
形態・生態
高さ10cmほどで細い葉が多数出ます。
この葉が竜の髯に似ているので名付けられたといわれております。
夏に総状花序に淡紫色の小さい花をつけます
子房は種子を1個含みますが、成熟前に破れて種子が露出し、青く熟します。
葉状から、ジャノヒゲ(蛇の鬚)またはリュウノヒゲ(龍の鬚)と
いわれておりましたが、ジョウノヒゲが転訛して、ジャノヒゲになったと考えらます。

ジョウノヒゲとは、「尉(じょう)の鬚」の意であり、能面で老人の面を
「尉(じょう)」といい、この葉の様子をその面の鬚(あごひげ)に見立てました。

分布・生育地
日本を含む東アジアからフィリピンの森林に広く分布します。
また、よく植え込みに用いられております。

人間との関わり
生薬
根は所々太く紡錘形になり、これを麦門冬(ばくもんどう)と称して
鎮咳・強壮などに用いられております。

日本薬局方に収録の生薬。
麦門冬は、麦門冬湯(ばくもんどうとう)、
清肺湯(せいはいとう)などの漢方方剤に使われております。

食用
茎は高知県などでは食用とされ、ゆがいてから更に
アゲ(油揚げ)などと一緒に煮て食べます。

文化
龍の髭が詠われているもの。
  「あしひきの 山菅の根の ねもころに 我はそ恋ふる 君が姿に」  万葉集
  「愛し妹を 何処行かめと 山菅の 背向に寝しく 今し悔しも」  万葉集

…「リュウノヒゲ(龍の髭)」のことを古くは「ヤマスゲ(山菅)」と呼ばれておりました。
ちなみに「ヤブラン(薮蘭)」の別名も「ヤマスゲ(山菅)」です。

リュウノヒゲの方が本来の山菅である

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ウィキペデア その 他より

昨年こちらで、【熨斗蘭 (のしらん)】を掲載致しました。が
こちらの「蛇の髭」と竜の玉との違い等 他を加筆・訂正致します。
画像の実なども曖昧です。



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