HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ショウジョウソウ(猩々草)

2020-09-06 | 【独り言】

「自然」と言う言葉は何処から何処までの事だろう。
人が作った花壇も自然の中に入る筈だ。
そこに育つモノは雑草も含めて自然の筈だ。
人が手を加えた何とかの庭だって擬似的に作られてとは言っても自然だ。
鉢植えされたり盆栽仕立てになっていても自然だ。
造花やドライフラワー、プリザーブドフラワー、幾つかのバイオ技術で作り出されたもの等の
例外的なものもあるのだろうけれど、土と雨と太陽で育つモノは自然だ。
コロナ騒ぎでお仕着せ?の自粛を強いられた人たちは
いつ自然の空気を満喫出来るのだろう…等と、他人事のような嘆き。
遠出して見るものが自然、だとしたら近場で見るものは自然では無いのだろうか。
どこかで誰かが意図的に線引きをしているのだ。
もしかして「自然愛好家」とやらが勝手に線引きしているだけかも知れない。
だからそう言う自称何とかと言う輩が、荒廃した里山をみんなの里山に…等と
荒廃した里山に道路を付けたり築何百年の古民家を移築して自然を作る。
みんなで楽しむのが自然なのだからとて、都合の悪い場所には自然破壊に繋がる…と
高山に道路作ったりする事に抵抗しながら、平気で何千㍍の山に車で登る。

ショウジョウソウは帰化植物、珍しい?からとて異国から連れてこられて
花壇に植えられるようになった雑草は数知れず。
それでも花壇以外に咲いているものの多くはやっと人の手から解放されたかのように
自然のままに咲いていたりする。


▲ 朱赤に色付くのは花序の真下の苞葉、提琴状の姿をした上部の葉。▼



▲ 杯状花序から最初は6裂した柱頭を持つ雌花が伸び出す。
この時点では子房部分は黄緑色を帯びて小さい。
余り時間差は無く、雄花のおしべがそれを取り囲むように伸びる。▼




▲ 訪花昆虫もあるけれど、蟻が蜜腺に集まる。▲

▲ 訪花昆虫が吸蜜にやって来て、おしべの花粉を運ぶ。▼



▲ 蜜が滲み出ている蜜腺。▲



▲ 花序から垂れ下がっていた果実は乾燥するに従って立ち上がる。
やがて完熟、種子(三室に各1個)を落とした後には花柱が残る。▼

ショウジョウソウ(猩々草)

トウダイグサ科ショウジョウソウ属 Euphorbia cyathophora(= E. heterophylla)
別名にクサショウジョウ(草猩々)
(2020.09.06 過去ログからの抜粋)


▲ 木場で撮ったショウジョウソウモドキ 苞葉や上部の葉は朱赤にはならない帰化植物。▲
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ショウジョウソウ  ショウジョウソウモドキ 木場
ショウジョウソウ ハツユキソウ



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