板橋区こども動物園・高島平分園・昆虫公園 通信

こども動物園での動物の様子、イベントの様子をお知らせしていきます。

ミノムシのオスとメス

2013-12-07 11:11:21 | 日記

こんにちは!

 

高島平分園のフルーチェです

 

本日は昆虫公園から

 

いつものように落ち葉の掃き掃除をして、今日は古い看板を処分しようと取り外したところ、

看板の裏にこんな虫が・・・

ミノムシを発見

 

このミノムシ、ミノガというガの幼虫です

ミノムシの蓑(みの)の中、見たことありますか?

フルーチェは昔、ミノムシを見つけても中を見てみる勇気がありませんでした

ミノムシ可哀相ですしね

 

 

実はこんな幼虫が入っています。(苦手な方、すみません・・・

これはオスのミノガの幼虫(ミノムシ)です

 

こんな風に葉を食べながら、背負っている蓑(みの)を体の成長に合わせて大きくしていきます。

オスはその後、成虫のガになります

 

成虫はこちら

まさしくガですね

 

だいたいのミノガのオスの成虫は口がありません。

なので、エサを食べることが出来ないのです。

オスは成虫になったら、急いでメスを探して自分の子供を残すために交尾をします。

そして、交尾が終わると死んでしまいます。

 

 

 

メスはというと、

幼虫も成虫もこの形をしています

だいたいのミノガのメスはオスと違って成虫になっても姿が変わりません。

 

目も羽も脚(あし)もないので、ずーーーーっと蓑(みの)の中に入ったままです

中に入ったまま、オスが来るのをじーーーーっと待っています

 

オスが来て交尾をしたら、蓑(みの)の中で卵を産みます。

卵から幼虫がふ化したのを見届けたら、自分は蓑(みの)から出て、そのまま死んでしまいます。

 

一生を蓑(みの)の中で過ごすなんて、なんだか寂しいですが、外からの敵におそわれないので安全です

 

そして卵からふ化した幼虫が育ち、両親と同じように成長していきます。

 

 

 

さて、このミノムシ

フルーチェが小学生の時は、塀やおうちの壁などにたくさんいましたが、最近見かけないと思いませんか??

 

ミノムシは今、各地域・自治体によって「絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)」に指定されています。

「絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)」とは、地球からいなくなってしまうかもしれない生き物のことです。

 

かなり数が減ってしまっているみたいなので、ミノムシを見つけられたらとてもラッキーだと思います

見つけたら、そっと見守ってあげて下さいね


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