駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

エイブ・ラボリエル・ジュニアの超個性派セッティング

2017年07月26日 | ドラム&パーカッション
今年の4月29日、ポール・マッカートニーの東京ドーム・ライブに行って興奮の坩堝(るつぼ)でした。一生の思い出でしたね。

その時のドラマーは、ご存知「エイブ・ラボリエル・ジュニア」。実は彼はもう2001年からポールのバッキングをしているのでかれこれ16年ということですね。すごい。今は46歳なので、30歳の時にポールに見出されたということで、これもすごい。
オレの最初の印象としては、「でっかい若者がでっかいドラムを叩いているな」というぐらいでしたが、名前を知ると、あの超渋いジャズベーシストの息子かと、音楽の才能のDNAに納得。

写真はお父さんの「エイブラハム・ラボリエル」
自分が、エイブ・ラボリエル・ジュニアのドラミングに興味を持ったのは、2009年ポールのニューヨークでのライブアルバム。そこでもふんだんに彼のドラミングを聞けますが、とにかく太くて重たい音。特大のセットゆえの重低音は当然なのですが、そのプレイがいい。
シンプルなプレイの中に時折ルーディメントを活用した小技を取り入れていて、ドラマーの心をくすぐるのです。
気になったので経歴を調べると、やはりバークリー音楽院出身。さすが親子の血統ですね。
きっと子供の頃「パパは有名なベーシストだから、僕はドラマーになってパパと一緒に演奏するんだ」みたいなことを無邪気に言って父親を泣かしたに違いない(笑)
それともう一つ気になったのが、シンバルの音です。クラッシュの音が特殊な音で、どこのメーカーのシンバルなのか気になって調べてみた。

すると、シンバルはパイステの2002らしい。
しかし、音が違うんじゃないかと思ったら、サイズがまた馬鹿でかい。
HHは15インチ。ここは普通なんだけど、クラッシュは、22インチと24インチらしい。これをぶっ叩くわけだから変わった音がすることにもナットク。
ちなみに、ドラムのサイズも記すと、BDがなんと28!タムが15、フロアが18と20とのこと。
桁外れであります。。。
ゆえにセッテイングも個性的です。上の写真、BD・タムの位置が変じゃないです?
そうなんです、サイズがでか過ぎて普通のセッティングができないので変則的なんだそうです。

ツインペダルをレフティー用にして、BDを左に寄せています。そしてFTを左右に散らして独特のプレイをものにしているのですね。
さらに、彼は歌が上手い。ライブでもずっとコーラスを決めています。器用なんですね。
ポールが器用な人ですし、こういう器用な若者を可愛がっていたんでしょうね。
そこら辺を押さえて改めて聴いてみると楽しいですよ!
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヤバいよ千里ちゃん! | トップ | 今夜もリハ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ドラム&パーカッション」カテゴリの最新記事