花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

フトモモ科の花

2020-05-20 | 植物 花

最初のフトモモ科の花は、樹木花の「マートル」(ギンバイカ / 銀梅花)です。

<「マートル」>

ヨーロッパでは、結婚式の式場を飾ったり、花嫁が持つブーケに使うとのことで

「祝いの木」の別名が付いた ”目出度い” 樹木花とのこと

ギリシャ神話や旧約聖書にも登場する植物で、古くから親しまれていた植物のようです。

エジプト、ローマ、古代ギリシャでも、現代のように料理スパイス、香水として利用していた様です。

ドイツでは、今でも結婚式に此の花で作った冠を被るそうです。

スウェーデンでは、女の子が生まれると此の木を植え、やがて、花嫁になる時に

枝や葉で髪飾りをつくって祝う習慣が有るとのこと

花弁は5枚で、「梅」の花に似ているので、「銀梅花」の名前の由来になった由

特に、多数の細長い雄蘂が溢れ出る様子は、美しいものです。

亦、艶の有る肉厚の葉も、此の白い花を引き立てます、葉には芳香が有ります。

秋には、円錐形で黒青色の果実が実を結び、食用になります。

フトモモ科、ギンバイカ属、半耐寒性常緑低木、地中海沿岸原産、学名 Myrtus communis

英名 Common myrtle、別名「イワイノキ」、「ギンコウボク」



 秋には、下図の様な実が ・ ・ ・ 食べられます。

次のフトモモ科の花は、「フェイジョア」の花です。

上に載せた「マーテル」の花に似ています、同様に、多数の雄蘂が長く伸びて目立ちます。

果実として人気が有りますが、花も綺麗なものです、4枚の花弁の内側は、赤褐色(紫紅色)、外側は、白色です。

濃緑色の葉は、肉厚で、白い毛が生えているので、角度によっては、銀白色に視えます。

花や、秋に熟す果実は、生食ができ、洋ナシの様な味がします、ジャム、ゼリーにも加工されています。

フトモモ科、アッカ属、常緑低木、ウルグァイ、パラグァイ、ブラジル原産

学名 Acca sellowiana/Feijoa sellowiana英名 Feijoa、別名「アナナスガヤバ」



下図は、10月下旬頃に熟す果実です、食べられます、甘酸っぱい味です。

<各画像は、クリックで拡大表示します>


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