最初のフトモモ科の花は、樹木花の「マートル」(ギンバイカ / 銀梅花)です。
<「マートル」>
ヨーロッパでは、結婚式の式場を飾ったり、花嫁が持つブーケに使うとのことで
「祝いの木」の別名が付いた ”目出度い” 樹木花とのこと
ギリシャ神話や旧約聖書にも登場する植物で、古くから親しまれていた植物のようです。
エジプト、ローマ、古代ギリシャでも、現代のように料理スパイス、香水として利用していた様です。
ドイツでは、今でも結婚式に此の花で作った冠を被るそうです。
スウェーデンでは、女の子が生まれると此の木を植え、やがて、花嫁になる時に
枝や葉で髪飾りをつくって祝う習慣が有るとのこと
花弁は5枚で、「梅」の花に似ているので、「銀梅花」の名前の由来になった由
特に、多数の細長い雄蘂が溢れ出る様子は、美しいものです。
亦、艶の有る肉厚の葉も、此の白い花を引き立てます、葉には芳香が有ります。
秋には、円錐形で黒青色の果実が実を結び、食用になります。
フトモモ科、ギンバイカ属、半耐寒性常緑低木、地中海沿岸原産、学名 Myrtus communis
英名 Common myrtle、別名「イワイノキ」、「ギンコウボク」
秋には、下図の様な実が ・ ・ ・ 食べられます。
次のフトモモ科の花は、「フェイジョア」の花です。
上に載せた「マーテル」の花に似ています、同様に、多数の雄蘂が長く伸びて目立ちます。
果実として人気が有りますが、花も綺麗なものです、4枚の花弁の内側は、赤褐色(紫紅色)、外側は、白色です。
濃緑色の葉は、肉厚で、白い毛が生えているので、角度によっては、銀白色に視えます。
花や、秋に熟す果実は、生食ができ、洋ナシの様な味がします、ジャム、ゼリーにも加工されています。
フトモモ科、アッカ属、常緑低木、ウルグァイ、パラグァイ、ブラジル原産
学名 Acca sellowiana/Feijoa sellowiana,英名 Feijoa、別名「アナナスガヤバ」
下図は、10月下旬頃に熟す果実です、食べられます、甘酸っぱい味です。
<各画像は、クリックで拡大表示します>