エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

竪穴式住居は快適な環境にある

2010年11月20日 | 遺跡
縄文の時代、ヒトは最も快適な住環境を選択したのである。

ブナ林があり、ドングリは有り余るほど実った。
綺麗な水がコンコンと湧いていた。
海はすぐそこにあって、海産物は苦も無く手に入った。
海水と清水の入り混じる河川もあって、貝類も豊かであった。



この住まいは呼吸しているのだ。
冬は暖かく、夏は涼しいのだ。



住まいの中で煮焚きするので家も強くなっている。
毎日が薫蒸なのである。

集落の長は、この燻すような煙からみなの健康を推し図ってくれるのである。



同じ量の食料が配分され、家族の事情も忖度され保障されていた。
みなが同じように食べ暮らすのだ。

硬く言えば竪穴式住居の定義は以下のようになる。

竪穴式住居(たてあなしきじゅうきょ、英: pit-house, pit-dwelling)は、地面を円形や方形に掘り窪め、その中に複数の柱を建て、梁や垂木をつなぎあわせて家の骨組みを作り、その上から土、葦などの植物で屋根を葺いた建物のことをいうのである。



ぼくは住まいの中で横になって、入り口を覗くのが好きだった。
今で言う、絵画のような世界がそこにあったからである。

大気は清廉に広がり、何の汚れも無くぼくたちを育んでくれたのだ。





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                     荒野人


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