崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

焼身自殺

2015年07月02日 05時03分33秒 | 旅行
走行中の新幹線で焼身自殺をし、巻き込まれた一人が死亡、26人が重軽傷を負った事件が起きた。焼身とはもっとも苦痛な自殺方法なのに、なぜ彼がそれを走行中の新幹線で行ったのだろう。焼身自殺は展示性の強い自殺であり、韓国、チベット(写真)、インドなどにおいて民主化運動などで表れた現象である。林崎春生(71)は年金に不満を持っていたという。「新幹線焼身」は全世界に衝撃的なニュースとして報じられ、焼身目的は十分果たしているといえる。
 しかしこれは自殺でありながら他人を巻き込んで死傷者を出した殺人事件でもある。この極端な例に限らず「心中」などもそれに類するものである。心中は複数の自殺のようであるが、実は自殺と他殺が複合している。なぜ一緒に死にたいのか。私も若い時は自殺を考えたことがあった。中学生の時は地球が破滅するという噂を信じて恐れていたが、皆で死ぬという意味では安心感を持ったことを覚えている。今度の林崎容疑者は走行中の新幹線での焼身自殺によりかなり多くの人、あるいは衝突によりさらに大型事件になること、大勢の人と一緒に死ぬことを考えたかもしれない。それは私の中学生の時の知的レベルでの考え方であろう。皆で破滅を望む「千年王国」信仰など末世を願う信仰もある。深く考えてほしい。
 

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