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阿部 薫の「演奏」(その1)

2015-05-27 | JAZZ
阿部 薫(1949年5月3日 - 1978年9月9日)
29歳の若さでこの世を去ったフリー・ジャズ・プレイヤー、
アルト・サックスの他、ソプラノサックス、バスクラリネット、ハーモニカ、尺八、ギター等をプレイした録音が残っています。

先頃発売された1枚のCD、
38年前にライブ・スポット「八王子アローン」で録音された阿部 薫を含むセッション、
アルト・サックス1本によるソロが多い中で、井上敬三、中村達也とのトリオによる音源が出てきました。
彼の発する「音」については、これまでその大半を聴いてきましたが、ここに新たに1枚が加わりました。

この音源は、日本を始めヨーロッパのコンテンポラリー・ジャズの企画や評論で著名な副島輝人さんが所有していたカセット・テープからCD化されたものです。
「Live at 八王子アローン」 DIW - 3044

録音 1977年9月3日

中村達也のドラム・ソロの後を受けて、井上、阿部の順で2本のアルト・サックスがさく裂、
2本のサックスを聴き分けるのは、唯一マウス・ピースの違いのみということだそうで、井上がエボナイト、阿部がメタルで共に絶叫・・・
最後は2人の音の絡みがあって、凡そ20分のパフォーマンスが終了。


久し振りの新たな音源の登場なので、ここで改めて現在所有している彼のCDを整理、
録音順に左上から右へ・・・


現在入手可能な最初の音源は、1970年3月15日の新宿ピットイン・ニュー・ジャズ・ホールからのものです。
2列目のカラー・ジャケットの3枚は、1971年10月~12月にかけて東北の3か所(一関ベイシー、秋田大学、東北大学)で行った実況録音で、西田佐知子、ダミア、ボブ・ディランの曲が全く人格を替えて登場しています。
右下のミニCDは、この3枚を購入するとおまけで付いてきたもので、東北大学で演奏された「恋人よ我に帰れ」を収録。
「ラスト・・・」とされる最後の2枚は、78年8月28~29日の文字通り死の10日前の演奏で、少しも衰えをみせていないパフォーマンスを展開。

これらの「音」はスピーカーを通して聴くことはあまり無く、大半がヘッドフォンを利用していますが、一度でも彼の「音」を体験されたことがある人は、その意味がお分かりとお思います。


なお、今は無き初台のライブ・ハウス「騒」でのソロ音源は、10枚組+1として発売されています。
これに関する事情は、ライブ・ハウスのオーナーであった騒恵美子さんが1冊の本にして出版しています。

録音 1977年9月~78年8月
+1のボーナス・トラックのみ豊住芳三郎とのデュオです。


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