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サイケおやじの生活と音楽

由美かおるがワンダーウーマンだったなら

2017-01-11 17:40:58 | 歌謡曲
愛の冒険者 / 由美かおる (日本コロムビア)

最近はネタ切れも著しい映画界、殊更アメリカの製作現場は深刻なようで、苦し紛れとも受け取れるリメイクや海外作品の翻案に勤しむ現状は賛否両論かと思います。

しかし、それがヒットしてしまうのであれば、需要はあると確信するしかなく、中でも所謂アメコミの実写化作品が盛況なのは、その証かもしれません。

そこでサイケおやじが、今一度望みたいのが、1940年代にDCコミックスで掲載されていたウィリアム・モールトン・マーストン原作の「ワンダー・ウーマン」であります。

もちろん、皆様ご存じのとおり、「ワンダー・ウーマン」は1970年代になってからリンダ・カーターが主演するテレビシリーズとして相当な本数が作られ、我が国でも吹替版が放送されており、その奇想天外というよりも、破天荒なオトボケやご都合主義の心地良さがリンダ・カーターのセクシーな佇まい共々に当時の野郎どもを楽しませてくれたのですから、これがリメイクされないのは、何らかの深い(?)の理由があるにちがいない!?

なぁ~んていう無粋な推察も、各方面で論じられているところです。

ちなみにワンダー・ウーマンの正体はバミューダトライアングルに存在する謎の島=パラダイス・アイランドに住むプリンセス・ダイアナであり、その不老不死の美女が様々な超能力や超科学兵器を用いてアメリカの諜報機関を助けるという、なかなか片寄った愛国心と正義を貫く物語にはジャストミートのヒロインなもんですから、その変身後の衣装にしても、ピッチピチの短パンやレオタードに星条旗のマント!

なぁ~んていう徹底ぶりは、キャプテン・アメリカも真っ青でしょう。

実際、最初の劇中設定では、活躍の時代が第二次世界大戦中であり、必然的に敵役がナチスドイツや大日本帝国でしたし、後半には不老不死という彼女の特殊能力を利用して、現代における物語に路線変更され、所謂スパイアクションに加えて、なかなかSFっぽいストーリーもありました。

それでもワンダー・ウーマンの基本的個性は変わる事なく、人間社会での平素におけるルックスはダサいファッションに野暮ったいメイク、それが変身すれば、既に述べたとおり、当時のテレビ番組としては露出度の高さも嬉しいほどのコスチュームで暴れる(?)のですから、たまりませんでしたよ♪♪~♪

ただし、シリーズも最終版になってくると、彼女の日常的な着こなしが洗練された最新モードになってしまい、それが人気凋落の要因のひとつだったような気もしています。

さて、そこで本日掲載したのは、その「ワンダー・ウーマン」が日本で放送されていた時の主題歌として、主役のリンダ・カーターの吹替えを担当していた由美かおるが歌ったテーマ曲「愛の冒険者」をA面に入れたシングル盤で、実は本国アメリカでは1970年代後半にオンエアされていたものが、我が国では昭和55(1980)年から翌年にかけての放送だった事もあり、必然的に由美かおるの歌ったテーマ曲「愛の冒険者」も、時代にマッチしたフュージョン歌謡に仕上がっているのが高得点♪♪~♪

なにしろ作詞:竜真知子&作曲:佐藤健、そして編曲:井上鑑という制作陣の提供であれば、都会的でスピード感に満ちた歌と演奏はお約束以上!

あぁ~、このカラオケは永久保存したくなるほどカッコイイですねぇ~♪

そして肝心の由美かおるのボーカルも、決して凄いとは申しませんが、溌溂とした中にも持ち味の「甘え節」を微妙に滲ませるという、それも彼女ならではのテクニックでありましょうか、サイケおやじは好きです♪♪~♪

ところで、実は我が国で放送されていた同番組の吹替えは由美かおるだけではなく、その前任者として名前は失念してしまったんですが、別の声優さんが担当していました。

それが前述した第二次世界大戦中の物語だった「空飛ぶ鉄腕美女・ワンダーウーマン」であり、由美かおるが吹替えたのは現代を舞台にした「紅い旋風・ワンダーウーマン」だったんですが、あえて由美かおるを起用したのも、何か彼女自身による日本版ワンダーウーマンを妄想させたいという、なかなか嬉しい企図があったように思うんですが、いかがなものでしょう。

説明不要ではありますが、ここから数年後の由美かおるはテレビ時代劇「水戸黄門」における女忍者のお銀として、江戸時代らしからぬ網タイツやレオタード系の衣装で派手なアクションを演じ、さらには毎回の嬉しいプレゼントであった入浴シーンの大サービスまで、まさに自らの特質と個性を存分に発揮してくれましたからねぇ~~♪

後は言わずもがなでありましょう。

ということで、既に企画制作に入っているという話も耳にするところではありますが、アメリカの次期大統領トランプ氏にしても、ワンダー・ウーマンみたいな愛国者は好きそうな人物のように見受けられますので、一丁お願いしますよぉ~~~~♪

あっ、それと日本でも放送されていたテレビ版のパッケージソフト化も、当時の吹替を収録して、ぜひともお願い致します。

うむ、欲望は尽きないなぁ~~。
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2 コメント

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Unknown (元酒飲み)
2017-01-12 21:23:05
ちょっと調べてみたのですが、
声優はパイロット版が田島令子さん
第一シーズンが二宮さよ子 さんでした。
田島令子さんは この頃 声優としても活躍されてましたから 意外では無いのですが、二宮さよ子 さんは
ちょっと意外ですね。
和服と三味線が似合う いろっぽい女優さんですからね。

私は田島令子さんと西本裕之さん主演の
「陽気な幽霊」というノエル・カワード作の
名作を劇場で観たことが あります。1978年のことで
素顔の田島令子さんは素敵で ありました。
感謝、そして驚愕 (サイケおやじ)
2017-01-14 20:20:06
☆元酒飲み様
フォロー&コメント、ありがとうございます。

田島令子&二宮さよ子も吹替えていたとはっ!

だいたい、パイロット版を観た事さえないのが残念無念ですから、これはもう、ぜひにも日本盤のパッケージソフト化を決死的に熱望する他はありません。

もしも、メーカー様が拙ブログを読んでいられたら、ぜひともお願い致します。

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