LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

品漬けが食べ頃になりました。

2010-12-19 08:44:50 | Weblog
以前にご紹介した、赤蕪の「品漬け」が食べ頃となりました。

こちらが、漬かった「品漬け」です。



赤蕪から色が出て全体が真っ赤に、程よく漬かりました。

赤蕪、キク芋、赤茸、ネズミ茸、キュウリ、ナスに加え
後から追い打ちをかけるように、茗荷の塩漬けも入れたので
全部で7品が入っています。
正月を待たずに、先週あたりから「そろそろ漬かっとるかも知れんな。」と、
母が食卓に出すと、家族全員「待ってました。」と箸を伸ばします。

こちらでは、きのこのことを「コケ」と言います。
「コケ」というとびっくりされるのですが、決して「苔」を食べるのではありません。
「赤茸」(あかたけ)を「赤ごけ」、「ネズミ茸」を「ネズミゴケ」と呼ぶのです。

きのこの時期になると、朝市にきのこが売り始まらないかと、母は気が気ではありません。
「そろそろコケは出とらんのかな。」と、朝市のおばちゃんとやりとりしながら、
「コケ」を調達します。
そうこうして入手した「コケ」は、漬物の品々の中でもダントツ人気です。
子供も大人も「コケ」の取り合い状態となります。

小さい頃、品漬けの「コケ」ばかり食べるので
よく父に「コケばっか食べては、だしかん。」と怒られました。
「だしかん。」というのは、こちらの言葉で「ダメだよ。」という意味です。

品漬けのコケは、主役の赤蕪をしのぐほどの美味しさです。
しかもこの漬物は、冬のこの時期にしか食べられない
冬季期間限定の漬け物なのです。

今年初、品漬けが食卓に出たこの日、漬物鉢は数分で空になりました。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
たまりませんね‥‥v( ̄▽ ̄;)v (‥kousaku!)
2010-12-22 05:54:17
これが『品漬け』ですね。
いや‥じつに美味そうで‥これは、たまりませんね!
読んでいたら‥ベースは赤カブ漬けに近いのかなあ?
‥なんて写真から味を想像してみるのですが今ひとつ‥
わかりません。

やはり未知の味と食感なんでしょうね‥‥v( ̄▽ ̄;)v
お母様の秘伝の味と技を、こうやってずっと受け継いで
いくのですね。なんとも‥素晴らしいです。
kousakuさんへ (ながい)
2010-12-22 09:12:05
そうです、あくまでも蕪が主体で
蕪以外にいくつかの品々が入っているのが
「品漬け」なんですよ。

kousakuさんにも食べさせたい!

コメントを投稿