EXHIBITIONS

国立民族学博物館コレクション 貝の道

貝貨 ミクロネシア連邦(ヤップ島) 国立民族学博物館所蔵

彫像 イベジ ナイジェリア[民族:ヨルバ] 国立民族学博物館所蔵

仮面 パプアニューギニア(セピック川流域) 国立民族学博物館所蔵

神像付きの椅子 パプアニューギニア(セピック川・ラム川流域) 国立民族学博物館所蔵

貝貨 ミクロネシア連邦(ヤップ島) 国立民族学博物館所蔵

首飾り 台湾(蘭嶼)[民族:ヤミ] 国立民族学博物館所蔵

胸飾り パプアニューギニア(ニューブリテン島) 国立民族学博物館所蔵

女性用腰布 インドネシア[民族:スンバ] 国立民族学博物館所蔵

 葉山の海に面した神奈川県立近代美術館で、「貝細工」に焦点を当てた展覧会が開催される。

 古来、世界各地の民族の手によって独自の文化として生み出されてきた貝細工。7〜10万年前の遺跡から貝ビーズが発掘されているように、人々は貝をつなぐ手仕事を通して、道具を超えた特別な価値を貝に見出してきた。

 本展では、国立民族学博物館が所蔵する34万点超の資料の中から、貝細工約160点を展示。とりわけ、アフリカ、アジア、オセアニアの広範囲に見られるタカラガイの貝細工に注目し、貝細工に秘められた豊かな造形美を発見しながら、生まれた社会背景や生活文化、貝と人々がどのような関係を育んできたのかを問い直す。また、様々な民族による儀礼用の仮面や、社会的権威を表す衣裳や装飾品なども紹介する。