そもそもメッシュって?

メッシュとは、ウィービングというテクニックを用いた線状のヘアカラーデザインのこと。

フランスでは髪を部分的に取り、筋のようにカラーリングすることをmecheと呼びます。
それが語源となり、線状のヘアカラーデザインがメッシュと呼ばれるようになりました。

ハイライトやローライトとは何が違うの?

見た目が似ているメッシュとハイライト・ローライト。
どちらもフレーズは耳にしたことがあるものの、いまいち違いが分からない方も多いのでは?

ずばり、メッシュとハイライト・ローライトは同じ線状のヘアカラーデザイン。
しかしハイライトはベースカラーよりも明るいことを、ローライトはベースカラーよりも暗いことを指す言葉として使われます。

メッシュカラーにブリーチは欠かせない?

基本的にベースのヘアカラーと異なる色を入れるメッシュ。
そのため、メッシュを入れる部分はブリーチを施してからカラーリングを行うのがベターです。

とはいえベースのヘアカラーが明るめなら、ブリーチなしでメッシュを入れることも可能。
髪の毛への負担を最小限に抑えることができます。

また髪の毛への負担を考えるのであれば、エクステを使って色を足すという方法も!
あなたに合った方法でメッシュを取り入れてみてくださいね。

メッシュはメリットたっぷり!

メッシュの定義やハイライト・ローライトとの違いをおさえたら、次はメッシュのメリットをチェックしていきましょう。 ここからはヘアスタイルにおいて多くの方が抱えるお悩みに対するメリットを2つご紹介します。

メリット1:髪に立体感が生まれる

ヘアに関するお悩みで多いのが、髪のボリューム問題。
毛量が少なかったり、「ヘアカラーや紫外線によるダメージで髪にハリコシがない」と悩む方は多いんです。

そんな方におすすめなのが、メッシュを用いた方法。
色のコントラストによって、視覚的に髪に立体感を出すことで、ボリュームの少なさを自然にカバーしてくれます。

メリット2:個性的なヘアカラーを楽しめる

全体的に入れるとどうしても派手になってしまう、赤や紫などの個性的なカラー。
そのため「ついベーシックなカラーばかり選んでしまう……」なんて方も多いのではないでしょうか。

そんな方におすすめなのが、やはりメッシュで取り入れる方法。
線状のヘアカラーデザインであり、入れる範囲の狭いメッシュ。
そしてベースも相性の良いベーシックカラーを合わせることで、個性的なカラーも派手になりすぎることなく楽しめます。

【ベースカラー別】お手本メッシュ:ブラック

ここからはベースカラー別にお手本カタログを見ていきましょう。
まずはベースカラーの中でもブラックをベースに持ってきたメッシュスタイルをご紹介していきます。

メッシュはブラックベースで取り入れることで、クールな印象に。
またブラックはその他の色を映えさせる効果を持つため、メッシュを目立たせたい方にもおすすめです。
黒髪ボブは太めにメッシュを仕込むと◎
直線的な切り口でタイトなシルエットの切りっぱなしボブに太めのメッシュを合わせたスタイル。 動きの出ずらいボブは、メッシュを太めに入れることで視覚的に動きと華やかさを出すことができます。 あどけない印象の強い黒髪ボブですが、ブラウンのメッシュを入れることでクールにシフトチェンジ。 「ボブに挑戦したいけど、可愛くなりすぎないか心配……」 そんな方はデザインカラーを活用して、取り入れてみるのがおすすめです。
ハンサムな印象のショートヘア
襟足のすっきりとしたショートヘアにメッシュを施したスタイル。 ベースはブラック、メッシュは細かくたくさん入れることで、整った毛流れが強調されたハンサムな印象に。 スタイリングはそんなハンサムなスタイルに合わせて、ストレート&耳掛けでタイトに決めると◎ 雰囲気に調和した、統一感のある仕上がりになります。

【ベースカラー別】お手本メッシュ:ブラウン

メッシュはブラウンベースで取り入れることで、柔らかい印象に。
またブラックとは対照的に、ブラウンと同系色の黄みや赤みのあるカラーであれば、ベースと馴染んだ仕上がりにすることも◎
さり気なくメッシュを取り入れたい方におすすめです。

ここからはをブラウンをベースに持ってきたお手本メッシュを紹介していきます。
メッシュで視覚的な立体感を
ナチュラルブラウンのベースに細かいメッシュを入れたショートヘア。 ベースの髪より明るい同系色をランダムに散りばめて、視覚的に立体感を出しています。 メッシュはデザインの側面だけでなく、取り入れることによる効果の側面でも人気のあるスタイル。 髪のボリューム感で悩む方はぜひメッシュを取り入れてみてください。
メッシュが映える黄みの少ないブラウン
こちらは黄みの少ないブラウンをベースにミルクティーベージュのメッシュを合わせたスタイル。 エクステで取り入れているので、ハイトーンカラーのメッシュでも髪へのダメージや色落ちを心配する必要がありません。 スタイリングは頭のハチより下から巻き始めることで、ボリュームの出すぎを防止。 メッシュが入っていることで、毛流れが強調され、緩い巻き髪もより華やかに決まります。

【ベースカラー別】お手本メッシュ:ハイトーン

メッシュはハイトーンベースで取り入れることで、個性的な印象に。
デザインカラーとハイトーンの組み合わせで、周りと差がつくおしゃれなスタイルが叶います。
遊び心あるスタイルがお好きな方はぜひ挑戦してみて!

ここからはをハイトーンカラーをベースに持ってきたお手本メッシュを紹介していきます。
同系色で揃えてまとまった印象に
淡いミルクティーピンクのベースに、目を惹くビビットなピンクのメッシュを合わせたスタイル。 個性的なハイトーンカラー同士を組み合わせるとなると、一見ちぐはぐな印象になるのではないかと危惧しがち。 しかし同系色に揃えることで、まとまった印象の遊び心あるスタイルが完成します。 ハイトーンを使ったデザインカラーは、シンプルなスタイリングでも華やかに決まりますね。
ハンサムな金髪ショートにシフトチェンジ
シンプルなマッシュショートは、ハイトーンカラーのメッシュでハンサムな金髪ショートにシフトチェンジ。 全頭で取り入れるのには勇気のいるかカラーもカタログのようにメッシュで取り入れることで、奇抜になりすぎるのを防止できます。 前髪からサイドに繋がる顔まわりの髪は、内巻きにしてアンニュイな雰囲気に。 前髪は目の上に収まる長さで、カットラインを残したぱっつんにして目力アップを狙いましょう。

【レングス別】お手本メッシュ:ショート

ここからはレングス別にお手本カタログを見ていきましょう。
まずはショートレングスにメッシュを合わせたスタイルを紹介していきます。

メッシュはショートヘアで取り入れる場合、太めに入れるのがおすすめ。
というのは、動きが出にくく、髪が短いことによるシンプルさを感じやすいショートヘア。
そこにメッシュを太めに入れることで、立体感と華やかさを補うことができるんです。
メンズライクな刈り上げショート
黒髪ハンサムショートにオレンジのメッシュを合わせてスタイリッシュに。 メッシュは太めに入れることで、レングスによるシンプルさをカバーしつつ、華やかさをプラスしています。 個性的なヘアカラーのオレンジはベーシックカラーであるブラックと合わせて奇抜すぎない、馴染んだ仕上がりに。 襟足ともみあげは長さを残しつつ刈り上げてひと癖を。 ブラック × オレンジの組み合わせに調和したメンズライクスタイルが完成します。
外ハネボブにメッシュで一工夫
落ち着いたベージュに、ベースよりもほんのり明るいカラーをメッシュで入れたこちらのスタイル。 メッシュの効果的な側面を活用した、ナチュラルな仕上がりです。 スタイリングは毛先を外ハネにして、今っぽいシルエットに。 仕上げでスタイリング剤を付ける際は、メッシュ部分を束にして立体感を出すのがおすすめです。

【レングス別】お手本メッシュ:ミディアム

女性らしい雰囲気をもつミディアムヘア。
メッシュを入れる場合、細めまたはベースと近い色を入れることで、雰囲気に調和した仕上がりとなります。

ここからはミディアムレングスにメッシュを合わせたお手本スタイルを紹介していきます。
洗練された大人っぽミディアム
ダークトーンのベースに映えるグレーの細めメッシュ。 ミディアムヘアで取り入れることで女性らしさは残しつつ、洗練された大人っぽい仕上がりに。 メッシュのデザインを思いっきり楽しむならシンプルなスタイリングが好相性。 毛先のみを外ハネにして、シルエットを整えましょう。
メッシュ × 波巻きでボリューム感を
ショコラブラウンにハイトーングレージュのメッシュを合わせたスタイル。 細めかつランダムに取り入れて、ミディアムヘアの女性らしい雰囲気にあった仕上がりに。 スタイリングはメッシュ同様、立体感の出る大きめの波巻きに。 髪にボリューム感が欲しい方はメッシュ × 波巻きにぜひチャレンジしてみてください。

【レングス別】お手本メッシュ:ロング

ロングヘアでメッシュを取り入れる場合、ランダムに入れてあげると◎
ロング特有の毛流れが強調され、アレンジを加えなくても決まる、華やかなスタイルが完成します。

ここからはロングレングスにメッシュを合わせたお手本スタイルを紹介していきます。
ブリーチありで作る透明感たっぷりなグレー
全頭ブリーチを施した後、ベースとして黒に近いダークグレーをオン。 メッシュ部分はもう一度ブリーチをして、ベースと明度差を付けた深めグレーを入れています。 ブリーチならではの透明感あるカラーが目を惹くこちらのスタイル。 シンプルなロングのストレートヘアだからこそ、そんなカラーやメッシュがよく映えています。
まろやかな色味の組み合わせで軽さを
こちらはアッシュブラウンをベースにホワイトグレージュをメッシュとして取り入れたスタイル。 まろやかな色の組み合わせは、女性らしい印象を与えるロングと相性抜群。 柔らかな雰囲気を纏いつつ、長さによる重さをカバーし、スタイルに軽さを出しています。 カタログでは髪の中間より下半分を大きめの波巻きにスタイリング。 長さを活かすのであれば、ヘアアレンジをするのもおすすめです◎

自分らしさが出せるメッシュカラーに挑戦!

今回はメッシュの定義からお手本にしたいニーズ別カタログまでをご紹介していきました。 「メッシュに挑戦したいけど、どんなカラーやデザインが似合うかわからない……」 そんな時は、サロンで美容師さんに、やってみたいメッシュのイメージを伝えましょう。 きっと、あなたにぴったりのスタイルを提案してくれるはずですよ。 気になったりやってみたいなと思ったらスタイルチェンジのチャンス♡ 紹介したカタログを参考に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!