はしご車(消防車)

  • 筆者: マリオ 二等兵
  • カメラマン:オートックワン編集部
はしご車(消防車)
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高所での火災などで大活躍する“はしご車”であります!

はしご車(消防車)
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ウゥーカンカンカン!ビルなどの高い場所へ消火水を放水するためのハシゴ車であります。

はしご車フロント部に見慣れないロゴが描かれていると思いきや、なんとドイツ車。ドイツの大手トラックメーカー・イベコ社のトラックをベースに、マギリスという架装メーカーのはしごが組み合わされたものでありました。

最近では国産のはしご車の採用率が高いようですが、はしご車はポンプ車よりもはるかに高価(ポンプ車で約2000万円、はしご車ではその3~4倍)なので、比較的長く使用する傾向にあるようです。

このはしご車は平成12年式で、すでに10年も使われています(これも徹底的に磨き込まれているのでピカピカですが)。

牛込消防署のはしご車は最長で30m

はしご車(消防車)
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はしご部分は最長で30mの高さまで伸びるので、ビルでいうと9階ぐらいの高さまでなら、間近から放水したり、ビルに残された人を直接救助したりすることができます。

30mで9階ぐらいというと、それほどの高さではないと思うかも知れませんが、実際に乗ってみると、高所恐怖症でなくても失禁を誘発するほどの高さであり、こんな高い場所で消火作業や、救助作業を行うことを想像すると、身の毛がよだつ恐怖を覚えました。

(ゼヒとも下記動画をご参照ください。筆者であるマリオ二等兵も同行の編集スタッフもかなりヤセ我慢をして平静を装ってはいますが、実際には膝はガクガクしっ放しで、失禁寸前だったのです)

これだけ高いはしごを安定させるためには、土台となる車体部分の大きさや重さが重要となり、このはしご車では全長10.7m、全幅2.5m、全高3.4m、そして車重は15トン以上もあります。

今回、取材させていただいたのは、眠らぬ街、東京は新宿区にある牛込消防署。地域性を考慮したサイズのはしご車が配備されており、池袋の周辺などの超高層ビルが建ち並ぶ地域の消防署では、40m級の大型はしご車が配備されているようです。

もちろん、はしご部分の長さに比例して、車体も大きく重いものになります。

はしごの先端のカゴには大人3人が乗れる設計

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はしごの先端に備わるカゴ(バスケット部分)には、消防具をフル装備(約20kg!)した大人が3人まで乗れるよう設計(この車両では最大積載量は270kg)されていますが、風の影響を強く受けてしまうため、風速10mを越える強風時には使用できなくなります。

最新のビルには消防設備が充実しており、はしご車の届く高さを越える高層ビルの場合は、ビル自体に水を汲み上げるポンプが備わっているので、それを利用することも多いようです。

また、50mを越えるビルへの消火では、ヘリコプターからの放水も実施されます。こんな高層ビルにはさすがに届きませんが、約10階建てくらいのマンションでは十分に対応できるのであります。

地上30mでの高さでも消火作業や、救助作業にあたる消防隊員にはいやはや、頭が下がります。

燃え盛る炎にも耐える防火服にはいろいろな工夫があります!

はしご車(消防車)はしご車(消防車)

フル装備で約20kgもの重量となる防火服。難燃・耐熱素材でできているのはもちろん、高圧電流から隊員の身体を守る工夫も施されています。また、高圧電流が流れる電線などが近づくと警報音がなるセンサーも装備されています。

また、暑い夏でも厚い生地でできている防火服を着込むわけですから、暑さで隊員がおかしくならないよう防火服の内側にはちゃんと熱中症対策用の冷却パックが入るようにもなっています。

消防隊には、灼熱の火事現場で30kgもの重量を身につけて消火・救助活動を行うための鉄人的な体力と精神力が求められるため、日々のトレーニングは過酷を極めます。

筆者であるマリオ二等兵は酸素ボンベ(約10kg)を背負わせていただきましたが、防火服を着ていないこの時点で、すでにギブアップ状態でありました。

取材協力:東京消防庁牛込消防署

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筆者マリオ 二等兵
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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