第336回 南沢奈央さん②

ゲストは先週に引き続き、女優の南沢奈央さん。



https://www.naosway.net

南沢さんは、2006年に女優としての活動をスタートされて以来、
ドラマ・映画・舞台など、数々の作品に出演されてきました。

その一方で、芸能界屈指の読書家としても知られており、
読売新聞読書委員、 Book Bang『南沢奈央の読書日記』、
新潮社『波』など、連載や執筆業でも活躍されています。

そんな南沢さんは、本を選ぶ時は じっくり選ぶ派!

「この前も本屋さん入って、なんか疲れてきたな、と思ったら
 2時間くらい経ってました!(笑)
 本屋さん大好きで、時間気にしていないと、
 約束の時間にも遅れそうになっちゃうんです。
 小学生くらいから、自分では自覚はなかったんですけど、
 夏休みの自由研究で小説書いたりしてたみたいで...
 もともと読むのも書くのも好きだったみたいです。」

中学生になると、憧れの先輩が読書好きだったため、
会話したくて読書を意識的に開始!
今では、ジャンルを問わず、さまざまな本を手に取り、
数日で1冊のペースで読んでいるそう。

「私、本はできるだけキレイに保ちたいので、外側のカバーを取り、
 その上に自分のブックカバーをつけて読みます。
 気になった言葉は、別のノートに書くようにしています。
 読み終えた本は、家族や人にあげることも多いです。
 貸すのは負担になるので(笑)」

本や絵本を通じて、被災地へ支援された方も多い昨今。
南沢さんに、”今、前を向き頑張る人に”
おすすめしたい本をご紹介いただきました。

『おまじない』(作:西加奈子 )

「短編集です。
 8編あって、それぞれ思い悩む人が女性の主人公と、
 救いの言葉、おまじないをくれるおじさんが出てきます。
 全然違うお話ではあるんですけど、どれかしらに、
 今の悩みが当てはまったり、今欲しい言葉があって。
 言葉1つでここまで自分が前向きになれるんだと知った1冊でした。
 本当に、近くに置いておいて、
 気づいたら手に取って元気をもらっています。」


読書に続いて、南沢さんが大好きだという、落語のお話に...

佐藤多佳子さんの小説『しゃべれども しゃべれども』をきっかけに
落語の世界に興味を持ったのだとか。

「人間関係が苦手な人が、落語を通じて成長していくお話なんですけど
 私人見知りであがり症なので、登場人物とリンクして。
 『私も落語を聞けば変わるかもしれない!』と思って、
 そこからハマりました(笑)最初聞いた時、知らない言葉とかあったのに
 それでも、笑えたんですよね。勉強になるし、元気になれます。」

20歳の時に一度、柳亭市馬師匠の指導のもと
『南亭市にゃお (なんてい・いちにゃお)』として高座に上がったこともあり、
一人で舞台に立ち、お客様を魅せる大変さを感じた、とのこと。


最後に、南沢さんの『元気の源』について伺いました。

「好奇心ですかね。
 いろんなことに興味を持って、チャレンジして、ということは
 行動するエネルギーが湧いてきます。
 これからも好奇心をもって、お仕事もチャレンジしたいな、と思います。」

最近は、もともと観劇するのが好きなミュージカルの影響で
歌やダンスを勉強したい、とも話してくださいました。

2週にわたりありがとうございました!


M. 夜明けのうた / 宮本浩次