雀ノカタビラ・雀ノヒエ・雄ヒシバ・雌ヒシバ・小雌ヒシバ・エノコログサ・行儀芝


スズメノカタビラ(雀の帷子

スズメノカタビラ 南公園

スズメノカタビラ(雀の帷子)

 

 単子葉植物イネ科イチゴツナギ属の一年草である。冬を越して越年草となることもある。]

 身近にごく普通に見られる雑草である。ごく小柄な草であり、高く伸びてもせいぜい20cm、小さいものは5cm位でも花をつけている。地下茎はなく、数本が株立ちになっている。全株黄緑色で柔らかい。茎は葉の基部の鞘に包まれ、葉は平らで短めの線形、真っすぐに出るが、先端がやや窪んで受けた形になる。時折り葉の縁が波打つようになる。

 名前の意味は雀の帷子であるが、その由来についてはよく分かっていない。

 非常に広範囲に生育している。道端、庭の隅、畑など、おおよそ雑草の生える場所ならどこにでも生えている。しかし、どちらかと言えば湿った所を好み、水田の田植え前には一面に出る。

 分布も広く、国内は全土に、国外を見ても極地以外はほぼ世界中に分布する。ヨーロッパ近辺が原産とも言われる。

 とにかく小さな体を利してあらゆる所に出現し、アルカスマンション敷地内にも多く出現し、ひいてもひいてもまた生えてきてすぐに花をつけるので始末におえない

 

    ※詳しくは Wikipedia にて。 


スズメノヒエ(雀の稗

 スズメノヒエ(雀の稗)

 スズメノヒエは、イネ科の多年生草本。日本在来種。円盤状の小穂を枝に密生する。 

 毛の多い多年生草本。根茎は短く、茎は束になって生じ、草丈は30-80cmになる。葉鞘、葉面、それに花茎の節は柔らかい毛に覆われ、下方の葉鞘は特に荒い毛が多い。葉身は平らで長さは10-30cm、幅は5-10mm、葉舌は高さ1mm。


 花茎は高く伸び出し、先端近くに3-5本の総(小穂の並ぶ側枝)が間を置いて出る。総は長さ6-8cm、斜めにまっすぐ伸び、下面に二列ないし三列に小穂が並ぶ。またその基部、主軸との境目からは少数の長い毛が出る。

 小穂はほぼ円形で、その径は約2.6mm、先端が少しだけ尖る。全体に無毛か、ルーペでないと見えない程度の微毛が周辺に出る。第一包穎はなく、第二包穎は小穂と同大で主脈だけが目立ち、花軸側に膨らむ。第一小花の護穎はその反対側にあって無毛、第一小花のそれ以外の部分は消失。第二小花の護穎は革質で縁が内穎を抱き、果時には黄色になり、これが果実を抱いて脱落する。

 和名については、牧野は雀のヒエであり、雀の食べるヒエになぞらえたものとしている。学名の種小名は日本の植物を紹介したツンベルグ (C. P. Thunberg) に献名されたものである。彼は本種を長崎市郊外のものを基に、その著書『日本植物誌』に紹介したが、その際これを北アメリカ産の種である Paspalum discetum と同定した。だが後に独立種と判断され、このように命名されたものである。

 日本では本州、四国、九州と琉球列島に産する。本土では普通種とされるが、琉球列島では奄美、沖永良部、沖縄島のみから知られ、いずれも希である。国外では中国、朝鮮、コーカサスまで分布する。低地から低山地の草原に出現し、日当たりのよい原野に生え、また路傍にも出る。ただし近年では身近なところではシマスズメノヒエ置き換わって、見ることが少なくなっているとも言われる。

 自生種ではスズメノコビエ、帰化種ではシマスズメノヒエなどがよく似ている。ただし本種では葉鞘から葉身にかけて荒い毛が多いのがこれらに見られない特徴となっており、区別はたやすい。スズメノコビエでは全体にほぼ無毛、シマスズメノヒエでは葉鞘の基部に毛があるのみである。また、小穂はスズメノヒエとスズメノコビエがほぼ無毛であるのに対し、シマスズメノヒエは縁に多くの長毛がある。

 

               ※詳しくは Wikipedia にて。 


オヒシバ(雄日芝

メヒシバ 緑道

オヒシバ(雄日芝)

 

 イネ科オヒシバ属の植物である。日なたに生える、それほど背の高くない一年生草本で、道端でもよく見かける雑草である。

和名は「雄日芝」の意味で、日なたに出る芝であるが、メヒシバに比べて逞しいことからの命名とのこと。オイジワとも表記する。別名をチカラグサと言い、茎が丈夫で引きちぎるのに力がいることからの名である由。

 地下茎や匍匐枝はなく、株立ちになる。草丈は15-60cm。茎の基部に葉が集まり、葉鞘が茎を包んで折り重なっている。葉鞘は二つ折りになっており、それが重なっている茎も左右から偏平になっている。葉は偏平で細長く、ほぼ水平方向に真っすぐに出る。緑色で質は柔らかく、つやがない。

花序は夏以降に出て、ほぼ立ち上がり、先端に2-7個の穂をつける。穂はほぼ同じ位置から出て、放射状に斜め上に出る。小穂はその軸の下に密着して、左右に一列ずつつくが、幅が広いので、上から見ると軸の両側に小穂がはみ出している。小穂は左右から偏平で、鱗片は二つ折りになって重なり合っている。芒はない。一つの小穂に小花を数個含む。 

 アルカスマンションでは集会室周りを中心に緑道にも生えてくるが、地面を張って節ごとに根を張っており、その根を取り損なうとすぐ生えてくるので、除草の手間がかかる厄介物である

 後述のメヒシバよりたくましく取りにくい雑草の代表である。

 

  ※詳しくは Wikipedia にて。 


メヒシバ(雌日芝

メヒシバ 緑道

メヒシバ(雌日芝)

 

 イネ科メヒシバ属。

 さほど大きくない一年草で、身近にごく普通に見られるイネ科の雑草である。

 根元茎は細く、基部は分枝しながら地表を這い、節々から根を下ろし地表を這い、立ち上がった花茎は高さは30-70cmになるり、その先に数本の細い穂を放射状に伸ばす。

 葉は細い長楕円形、長さは8-20cm、薄くて柔らかく、つやがない。

 名前の由来は雄日芝(オヒシバ)に対する雌日芝で、その形がややオヒシバに似ているが、ずっと優しげであることからの名と思われる。

 当初は束になって出るが、次第に放射状に広がる。穂は8本ぐらいまで出る。

 日本全土に生育し、日当たりのよい道端や庭、畑などにごく普通にある。全世界の熱帯から温帯にかけて分布する。

 メヒシバの小穂は軸の下面に二列に同じものが並んでいるように見えるが、実際にはこれを指で分けて見ると、柄の先についているものと、そうでないものがあるのが分かる。小穂そのものは同じ形である。

 

 小型のイネ科植物で、数本の穂が花茎先端から放射状に出るものは、この属のもの以外にもいくつかある。以下に代表的なものを挙げる。

オヒシバ  は穂が太く、小穂は多数の花からなる。茎も太く、株立ちになる。

ギョウギシバ は、茎が地表をはい回る小型の植物で、花穂の形はメヒシバに似ている。小穂がもっと小さく、構造は全く異なる。

 アルカスマンションでは緑道に繁茂しているが、地面を張って節ごとに根を張っており、その根を取り損なうとすぐ生えてくるので、除草の手間がかかる厄介物である

 

  ※詳しくは Wikipedia にて。 


コメヒシバ(小雌日芝

メヒシバ 緑道

コメヒシバ(小雌日芝)

 

 イネ科メヒシバ属。

 さほど大きくない一年草で、身近にごく普通に見られるイネ科の雑草である。

 コメヒシバはメヒシバに比べ全体が小形であることから名づけられたものである。

 草丈10~30cm、葉身の長さ3~5cm、幅4~8mmで、一番小形。一番幅の広いところはほぼ中央部付近にあって基部に向かい細まり、質は薄く柔らかい。鞘口付近に毛。

 茎はメヒシバより繊細で下部は横にはい節から根を出す。(アキヒシバは根を出さない。)

 葉身の長さはヒシバの中で一番短く小形。一番幅の広いところはほぼ中央部付近にあって基部に向かい細まる。葉質は薄く柔らかい。鞘口付近に毛がある

 花穂は2~3個で1カ所から出る。穂軸のヘリは平滑でざらつかない。(メヒシバはざらつく)

 小穂は緑色(アキヒシバは赤紫)で日光の少ない所で多くみられる。

 

 アルカスマンションでは集会室南東の雑草の中に多く見られ、地面を張って節ごとに根を張っており、地面を這う茎は細く切れやすいので取り損なうとすぐ生えてくる。除草の手間がかかる一番厄介な害草である

 

  ※詳しくは 芝地の雑草の見分け方 にて。 


ーーー メヒシバ と コメヒシバ と かまきり と ショウリョウバッタ ---


エノコログサ(狗尾草

エノコログサ Web

 エノコログサ(狗尾草)

 

 イネ科エノコログサ属の一年生草本。

 ブラシのように長い穂の形が独特な雑草である。

 夏から秋にかけてつける花穂が、犬の尾に似ていることから、犬っころ草(いぬっころくさ)が転じてエノコログサという呼称になったとされ、漢字でも「狗(犬)の尾の草」と表記する。

 ネコジャラシ(猫じゃらし)の俗称は、花穂を猫の視界で振ると、猫がじゃれつくことから。

 穀物のアワ(粟)の原種とされ、交雑もよくおこる。

 全世界の温帯に分布する。日本でも全土の日当たりのよい畑地、荒地に分布する[4]。縄文時代前半まではなく、日本にはアワ作とともにアワの雑草として伝わったものと推測される。

 草丈は40 - 70 cmになる。茎は細く、基部は少し地表を這い、節から根を下ろす。夏には茎が立ち上がって伸び、先端に穂をつける。

 葉は多数ついており、最大20 cm位、イネ科としてはやや幅広く、細長い楕円形、薄く、緑色でつやがない。

花は円柱形で多数の毛が突き出すので、外見はブラシ状になる。

 現在は、一般的に食用としては認識されていないが、アワ(粟)の原種であるので食用に使える。基本的に穀物であるので、粟やほかの穀物同様、種子の部分を脱穀・脱稃して食用とする。近代以前の農村では、飢饉の際にカラスムギなどと共にこれを食用としたこともあった。オオエノコロは粟の遺伝子が流入しているので食用に供しやすい。

 食用とする場合、エノコログサは脱粒しやすいのではたきなどで叩き落としざるで受けるのがよい。脱穀したのちすり鉢ですりつぶし、水選する。食べるときはアワと同様、粒のままでも製粉しても食べられる。

 また、猫じゃらしの名の通り、これを用いて猫をじゃらすことができる。

 アルカスマンションでは緑道などで良く見かける。

 

  ※詳しくは Wikipedia にて。 


ギョウギシバ(行儀芝

ギョウギシバ Web

ギョウギシバ(行儀芝)

 

 単子葉植物イネ科ギョウギシバ属の多年草。

 

 ごく背の低い草で、芝生状に生えることが多い。シバ属とよく似ており、混同されることも多いが、以下のようにさまざまな点で異なっている。

 匍匐(ホフク=地面をはう)茎は地表を這う。シバでは匍匐茎は地中を這うことが多い。

 葉は匍匐茎につく。芝では、匍匐茎には葉を生じず、所々から垂直に出る短い茎に葉が密生する。

 花穂は先端で四本くらいに分かれて、放射状に広がる。芝では穂は一本の棒状。

 ギョウギシバの名の由来の定説はなく、茎に対して左右交互に行儀よく葉が並ぶことから、行儀芝となったのではないか。また、弘法大師(空海)に名をとったコウボウムギに似ることから、行基の名を付けたという説もある。

 は地表を這い、節ごとに葉をつける。茎は非常に丈夫で硬く、節々から根を出してしっかりと地表に固定し、あちこちで枝を出して広く地表を覆う。

 茎の表面にはつやがあり、赤みを帯びる。少々踏まれてもつぶれることはない。節ごとに短い枝を出し、やや立ち上がることもある。

 は節毎に出て、少し葉鞘になって茎を抱え、先端は葉となって細く伸びる。葉の部分は緑色でつやがなく、ほぼ地表と水平に広がるか、少し斜め上に向く。

 花茎は匍匐茎から出て直立し、高さは10-30cm、その先端に大体四本の花軸をつける。花軸はほぼ水平に放射状に伸び、下面に小穂を一面につける。

 グラウンドや学校の校庭など、草の少ない乾燥した裸地に出ることが多い。海岸にもよく出現する。非常に踏み付けに強く、人通りの多い場所にも生える。芝生にも使うことがあり、家畜飼料として用いられる場合もある。しかし、不要な場所では雑草となり、その場合には、節ごとに根を下ろしているため、端を持って引っ張っても、必ず茎のどこかが残ってしまい、駆除が難しいに踏み付けの多い場所では芝を圧倒する。

 アルカスマンションでは集会室周りに多く観られるが緑道などには無い。

 

 ※詳しくは Wikipedia にて。