【開幕】「AKB48 大衣装展~オサレカンパニーの世界~」8月8日(火)まで、大丸東京店で
日本を代表するアイドルグループ、AKB48の衣装を約250点紹介する「AKB48 大衣装展~オサレカンパニーの世界~」が7月27日から大丸東京店で始まります。開幕前日に行われた内覧会に伺いました。
オサレカンパニーは、2005年のAKB48発足以来、専属で衣装制作などを担当してきたチームが、2013年に作った会社です。
入り口を入ると、オサレカンパニー、クリエイティブディレクターの茅野しのぶさんが<衣装神7>と表現した「ヘビーローテーション」「フライングゲット」「恋するフォーチュンクッキー」など、国民的アイドルと呼ばれていた時代の衣装7点が目に飛び込んできました。どの曲も、サビのフレーズやダンスシーンなどが、鮮やかに目に浮かんでくるのではないでしょうか。
もう少し進むと、「言い訳Maybe」の選抜メンバー21人全員の衣装がそろい、壮観です。ファン投票でシングル曲を歌うメンバーを決める選抜総選挙の第1回目の曲でした。センターは前田敦子さん。その後、総選挙は回を重ねるごとに注目が高まり、社会現象となりました。
その後は歴代のシングル曲はもちろん、アルバム収録曲やコンサートや歌番組で着用した衣装が所狭しと並びます。推しメンの衣装の前では、思わず足が止まりそうです。
後半には、今回の目玉となる卒業公演でメンバーが着用したドレスが登場します。「ファンのみなさんがずっと応援してきて良かったと心から思ってもらい、アイドルとして最後に見る姿が今まで一番美しいと感じるドレスであって欲しい」という茅野さんの思いが込められた傑作揃いです。
前田敦子さんのドレスは完ぺきなスタイルが引き立つようにベーシックな白で、シンプルなシルエットです。早い卒業を惜しむスタッフの思いをラインストーンに1粒1粒、ステージに立つ直前まで貼り付けていたそうです。
大島優子 卒業ドレス
大島優子さんは、花が咲いたようなチャーミングな笑顔を、カラフルな花模様で表現しました。ロングドレスからミニスカートへのミニマムチェンジもできました。
指原莉乃さんからは「最後はアイドルらしい正統派な白がよい」との願いを受け、キラキラとしたドレスになりました。
会場では55着の卒業ドレスの写真に、それぞれ茅野さんのコメントがついた「AKB48 卒業ドレス図鑑」(2,000円)も発売されています。ファンはもちろん、ファッションに興味のある方も満足できる仕上がりになっています。
茅野さんは「ファンの琴線に触れる衣装を目指しています。ステージに立つ推しを見て、『なんて尊いんだ』とときめき、さらに力をもらえる衣装を作ることを大事にしています」と話します。
最新曲「どうしても君が好きだ」では、制服をベースにしながらもメンバーの特徴ごとに衣装がかなり違います。茅野さんは「今はSNSが発展しているので、何色のベストでこんなネクタイとか明確に分かった方が、新しく興味を持ってくれた人も書き込みしやすいでしょう」と、戦略家の面ものぞかせます。
国民的アイドルとして、数多くのファンの想いを背負ってきた衣装の数々と再会することで、懐かしい思い出に浸れるのは間違いないでしょう。(美術展ナビ編集班・若水浩)
AKB48 大衣装展~オサレカンパニーの世界~ |
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場所:大丸東京店11階催事場(東京都千代田区丸の内1-9-1) |
会期:2023年7月27日(木)~8月8日(火) |
会期中無休 |
入場時間:10時-19時(20時閉場)※最終日は17時最終入場(18時最終退場) |
入場料:一般2,500円、中高校生2,000円、小学生1,500円 ※未就学児無料 |
詳しくは、大衣装展特設サイト |