展覧会
やなせたかし生誕100周年記念 百寿のOh!やなせたかし展
2019.2.6

やなせたかしの生誕100年を記念した特別展を開催いたします。漫画家・絵本作家・イラストレーター・詩人・エンターテイナー等、様々な顔を持っていたやなせたかし。それぞれの分野からこれまで目にすることの少なかった作品の数々を展示。94歳で亡くなる最後まで現役作家を通したやなせたかしの画業を追う企画展です。「アンパンマン」だけではない、幅広い魅力をもった作家・やなせたかしの世界をじっくりご鑑賞下さい。

第1会場  アンパンマンミュージアム

4階「やなせたかしギャラリー」

1996年に故郷に開館した当館は、作者が第一線で活躍していた存命の間に開館した、全国でも珍しい美術館です。そのため、この建物にあわせて作者が原画を描きおこす等、作者が美術館の展示デザインに深くかかわっていました。美術館の展示デザインに実際に使用された原画のみならず、これまで公開されていなかった、美術館のために用意されていた未使用の原画も、今回初公開します。

そのほか、同氏の画業のなかから戦争体験を描いたイラスト、アンパンマンの初期原画やテーマソング「アンパンマンのマーチ」の作詞原稿、やなせたかしと不思議な縁で繋がった“ライオン”のお話など、作家・やなせたかしの礎を築いた作品をご紹介します。

1階「シアター」

3月1日(金)より、アニメ「勇気の花がひらくとき やなせたかしとアンパンマンの物語」を特別上映します。やなせたかしの人生は、決して楽しいことばかりではありませんでした。悲しいことや苦しいこと、人をうらやむ気持ち……。そうした経験から生まれた、今なお愛され、心に響く作品の数々。自分の生きる意味を常に考え、人を喜ばせたいと願い続けた、やなせたかしの一生を描いた作品です。

原作:梯久美子「勇気の花がひらくとき やなせたかしとアンパンマンの物語」(フレーベル館 刊)/監督:児玉徹郎/脚本:兵頭一歩/アニメーション制作:トムス・エンタテインメント

第2会場 詩とメルヘン絵本館 

テラス

エンターテイナーでもあったやなせたかし。晩年CDを発売し、歌手としてステージに立つことも多くありました。おしゃれが大好きで、人前に立つ際の洋服は全て自身でコーディネートしていました。また、その多くは生地から選んでオーダーメイドした1点もの。会場では、ステージやイベントで実際に身に付けていた衣装や小物などを、やなせたかし同様に全身コーディネートで展示します。

ギャラリー

ギャラリーでは新・図録「やなせたかしの世界」から抜粋した作品群をご紹介します。1953年にフリーとなったやなせたかしは、50年代から漫画家・詩人・イラストレーターとして数多くの作品を発表しています。1961年には「手のひらを太陽に」の作詞を手掛ける等、アンパンマン誕生以前にも“マルチタレント”として多くの仕事を残していました。会場では、雑誌「週刊漫画TIMES」掲載原稿など晩年のやなせたかしの画風とは異なる、成人用に描かれた初期の漫画作品など、初公開の貴重な原稿もご紹介します。

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