「コヴェナント 約束の救出」戦火の中で結ばれた絆は切れることは無い。何としても助ける!良作でした | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「コヴェナント 約束の救出」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

2018年、アフガニスタン。タリバンの武器や爆弾の隠し場所を探す部隊を率いる米軍曹長ジョン・キンリーはアフガン人通訳アーメッドを雇う。ある作戦で爆発物製造工場を突き止めるが、敵に囲まれ失敗。キンリーも瀕死の重傷を負ったもののアーメッドに救出され、無事帰還を果たす。しかし自分を助けたためにアーメッドがタリバンに狙われていることを知ったキンリーは、彼を救うため再びアフガニスタンへ向かう。

というお話です。

 

 

アフガニスタン戦争中の2018年3月、米陸軍特殊部隊 ジョン・キンリー曹長とその部隊は、ラシュカルガでの定期車両検査中にタリバンが画策したトラック爆弾攻撃の待ち伏せ攻撃に遭い、通訳の命が奪われた。後任が必要な彼は、堅実だが嫌われている通訳者アーメッド・サリムを紹介される。キンリーは任務中に、アーメッドが以前アヘン取引を通じてタリバンに所属していたが、組織に息子を殺され袂を分かったらしいと聞く。

アーメッドはキンリーのチームがタリバンの武器庫捜索に向かう途中、案内役がおかしな誘導をする事に気がつき、キンリーに罠ではないかと進言しそれが的中。タリバンの待ち伏せを回避することが出来た。その時からキンリーはアーメッドを信頼し始める。



 

今度はバグラム空軍基地の北約100kmにある武装勢力の武器庫捜索に向かうがタリバンの襲撃を受け、キンリーとアーメッドを除く全員が殺害されてしまう。二人は徒歩で逃走しアフガニスタンの山岳地帯を抜けて空軍基地に戻ろうとするが、キンリーが撃たれて負傷してしまう。アーメッドはキンリーを運びながら山を越え、米軍に助けられる。

7週間後目を覚ましたキンリーは本国に戻っていた。どうやって戻れたかを覚えていないが、アーメッドが助けてくれたことは憶えている。軍の仲間に、アーメッドがキンリーを助けてタリバンを出し抜いたことが彼らの怒りを増幅させ、彼と家族が追われる身になっている事を知らされる。アーメッドを助けるためにアメリカのビザを取り、救出しなければと動き出す。そして…。後は、映画を観てくださいね。


 

この映画、凄く面白かったです。戦争の映画だし、難しい話だったら嫌だなぁなんて思いながらいったのですが、強い友情や絆のお話で感動作でした。金曜日に公開した映画の中ではダントツ一位の良い作品だと思います。

 

アフガニスタン戦争の事を描いていますが、このアフガニスタンの戦争、最初は2001年の9.11同時多発テロが発端ですよね。その時にアフガニスタンに侵攻してタリバン政権を壊して、アメリカ主導の政権が誕生したんだけどあまり上手く行かず、じりじりとタリバンが力を回復してアフガニスタン戦争に突入。アメリカが撤退したくても出来ない状態が続き、やっと2021年のオバマ政権の時に撤退したんです。長い戦争ですよね。20年もやっていたんですから。

 

この映画では、戦争中の2018年の出来事を描いています。この頃、既にタリバンの力が大きくなってきており、映画の中のキンリーはそのタリバンの武器庫を探す任務に就いていたんです。そしてもちろん現地の協力者に通訳を頼んだりしなければ情報は得られず、アーメッドに頼むことになりました。アーメッドはタリバンの仲間でしたが息子をタリバンに殺され、米軍に協力する方になったんです。無口で頑固そうでしたが、真面目な兵士でした。

 

 

最初にキンリーがアーメッドを本当に信用したのは、一人のアフガニスタン兵が武器庫のある場所へ移動する時におかしな道を案内したんです。即座にアーメッドは罠だと思うとキンリーに告げ、調査をするとタリバンの罠でした。その兵士の家族が人質に捕られていたんです。それが発端となり、キンリーとアーメッドの絆は深まっていきます。

 

アーメッドはタリバンの支配下で家族と生活は出来ないと思い、アメリカへのビザを欲しがっています。米軍に協力すればビザが取れるという触れ込みがあり通訳の職に就いたようでした。見た目はオッサンに見えるけど、もしかしたらキンリーより若いんじゃないかと思うんですよね。奥さんが妊娠していて、家族の為に行動していたんです。

 

 

そしてキンリーの部隊が武器庫を探してある村に潜入したところでタリバンに襲われます。仲間に連絡をされてしまい大勢のタリバンが押し寄せて、1部隊では太刀打ち出来ないほどの兵士が向かってきます。そしてキンリーとアーメッドのみが逃げ切り、他の兵士は全滅してしまったんです。

 

そこからがこの映画の見どころです。アフガニスタンの山岳地帯を100キロ歩いて米軍基地に帰ろうとするんです。途中まではキンリーも元気なんだけど撃たれてしまい、アーメッドがトラックを買ったり荷車を借りたりしてキンリーを運びます。車で直ぐに着けると思うだろうけど、道路はタリバンが見張っているので通れません。道なき道を行くしかないんです。それが凄かった。もう、これでもかっていう山道を人を担いでいくんだから、そりゃもう凄いお話でした。

 

 

そして危機一髪のところを何とか乗り切り、米軍基地に戻れるのですが、そこからがまた問題なんです。キンリーは意識不明でアメリカに運ばれますが、アーメッドはビザが無いので直ぐには行けません。そのままアフガニスタンの家に帰るしかないんです。でもアーメッドがキンリーを助けてタリバンを出し抜いたということが知れ渡ってしまい、タリバンがアーメッドに賞金を懸けて探し始めるんです。

 

米軍が匿ってあげれば良いのに、命の危機を感じたアーメッドはタリバンに見つからないように身を隠してしまいます。それを知ったキンリーが立ち上がり、ありったけの力を使って米国ビザを手配し、そして単身アーメッドを助けにアフガニスタンへ向かいます。傭兵を頼んだりするんだけど直ぐには動けないと言われて、結局、危機が迫っていたのでキンリーが一人で助けに動くんです。ここからは、映画を観て欲しいかな。

 

 

この映画、こういうあらすじを読んでいるだけでは分からないほどの凄い感動とスリルとアクションが楽しめるんです。さすがガイ・リッチーと叫びたくなっちゃった。ヒューマンドラマの感動作ではあるんだけど、これほどアクションやスリルが楽しめるとは驚きでした。ちゃんと見どころを作っていて、最後はスカッとするように作られています。

 

実話を元に作ってあるんだけど、アフガニスタン戦争で米軍に協力した通訳や他の人たちは、タリバン政権になってしまい今は隠れて暮らしているそうです。危険と隣り合わせなんだけど、全員がアメリカに移住することも出来ず、問題は大きいようでした。エンドロールでその頃の映像が流れるので観てください。顔を出すと見つけられてしまうからだと思うのですが、顔の部分は隠されている写真も多いです。

 

 

うーん、アフガニスタンはこれからどうなっていくんでしょう。タリバンが政権を握り、女性はヒジャブをしなければ外へ出られず、男性優位で勉強も出来ない生活を強いられているのかしら。イスラム教の勝手な解釈で女性を苦しめるなんて以ての外です。いつの日か解放される時が来るのかしら。もうアメリカは撤退してしまい、自分たちだけで解決しなきゃいけないのだから、民族間の問題がドロドロでどうもならなさそうですね。困ったものです。

 

この映画は本当に良く出来ていて誰に観て頂いても感動するし、アクション、スリルなどで楽しむことが出来ます。ヒーローものというと怒られるかもしれないけど、最後の方は完璧にヒーローものになっていたように感じたのは私だけなんだろうか。(笑)とにかく、ここ最近では一番面白いです。

 

 

私はこの映画、超!超!お薦めしたいと思います。満点を付けたいんだけど、ちょっと山越えの部分が長いような気がしたので、その分を引きました。でも、素晴らしい映画だと思います。戦争映画などが嫌いな方でも、この映画はちょっと違うので良いんじゃないかな。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「コヴェナント 約束の救出」