地中海の島の名称と地図 | 大学受験の世界史のフォーラム ― 東大・一橋・外語大・早慶など大学入試の世界史のために ―

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地図 地中海 島

今回は,地中海の島を取り上げます。地中海の島の名称と位置もセンター試験で頻出の問題です。

地中海は古くからヨーロッパ勢力にとって重要な海域となったために,地中海に浮かぶ島も重要な役割を果たしてきました。

高校の世界史で出てくる地中海の島としては,以下に挙げる8個の島があります(厳密に言えば,他にもエーゲ海のデロス島などがあるのですが,これは非常に小さく,付近の島との識別は困難なので,エーゲ海にあるという大まかな位置がわかっていればとりあえずOKです。)。特に,キプロス・クレタ・シチリア・エルバ・サルデーニャの5つが重要です。

東部

キプロス島

地中海最東部,トルコの南方に位置する,地中海第3の大きさの島。

露土戦争後の1878年のベルリン会議でイギリスが行政権を獲得したことで知られる。

クレタ島

地中海東部,エーゲ海南端の島。

なんといっても紀元前にクレタ文明ミノア文明)が栄えたことで有名。

イタリア周辺

シチリア島

地中海の中央部,イタリア半島の南方に位置する,地中海最大の島。

中世から近世の両シチリア王国,近代イタリア統一時のガリバルディのシチリア遠征,第二次世界大戦中の連合国軍のシチリア上陸などで出てくる。

マルタ島

地中海中央部,シチリア島の南方に位置する島。

19世紀初めのナポレオン戦争ウィーン会議を経てイギリスが獲得したことや,1989年のアメリカのブッシュとソ連のゴルバチョフによるマルタ会談で知られる。

エルバ島

イタリア半島の西岸近海に位置する島。

1814年,ナポレオンが最初に流された島として知られる(ちなみに二度目は,はるか遠く,南大西洋,アフリカ西方の孤島であるセントヘレナ島に流される)。

サルデーニャ島

イタリア半島の西方に位置する,地中海第2の大きさの島。

18世紀にイタリア北西部ピエモンテ地方を支配するサヴォイア家が獲得して,ピエモンテとともにサルデーニャ王国を構成した。

コルシカ島

イタリア半島の西方,サルデーニャ島の北方に位置する島。

18世紀後半にフランスが獲得し,まもなくここでナポレオンが生まれたことで知られる。

西部

ミノルカ島(メノルカ島)

地中海西部,スペイン東方に位置する,バレアレス諸島の島の一つ。

スペイン継承戦争後のユトレヒト条約によってイギリスがスペインから獲得した(その後まもなくスペイン領に復帰する)。