どうも劇団員の工藤です。
いや~もう最近は1日に1回は更新してますね(笑)
劇団の稽古が始まったら、更新が止まるのは分かってるんで、書ける内はドンドン書いて 飲み会に行っちいますよ!
さてはて僕は早朝のコンビニで働いているんですが、やっぱり早朝でも珍客て沢山いるもんですね、中でも最近特に僕が注目している珍客は たまにやってくる小学一年生ぐらいの小僧なんです…
この小僧、毎回朝の6時前に店にやってきて玩具コーナーに置いてあるヒーロー物のお菓子を眺めた後、パンのコーナーにいってコッペパンを買って帰る子なんですけど…
朝の6時前ですよ!?
小学生になったばかりの子供が1人ですよ??
コッペパンですよ!?
僕はひそかに心の中で「コッペパン小僧」とあだ名を付けていたんですが、
先日そのコッペパン小僧が前髪をパッツンに切ってやってきたんですよ。
それから「座敷わらし」と呼ぶようになり
見事、妖怪に昇格させてあげました。
でも…
…なんか気になるんですよね
似ているんですよ…
昔読んだ漫画の主人公に…
そうススムちゃんに!!
本日ご紹介する漫画は僕の尊敬する「永井 豪」さんの永井豪自選作品集「切れた糸」の中からファンには語り継がれている不朽の名作「ススムちゃん大ショック」です!
わぁ~パチパチ(・д・)
物語は下水道の中から始まります。
<どうしてこんなことになっちゃったんだろう>
ススムちゃんは今朝とんでもなく早起きをしてしまい、学校が始まるまで公園のブランコで暇をつぶしていたんですが…
目撃してしまったのです。
母親達が子供も虐殺する所を
<ボクはなにがおこったのか とっさには わからなかった でも キケンをかんじて 噴水のかげに かくれたの… ふたりのママたちは 子どもの死体を そのままに おうちに かえっていっちゃった…
いつものように おしゃべりをたのしそうにしながら>
そしてススムちゃんは交番に走りますが、警察官が子供を殺している所や大人達が車で子供をひき殺す所を見てしまいます。
学校の友達に知らせなければ、と学校に走りますが…
着いた校舎の外からは子供達の悲鳴と教師の高笑い…
逃げた下水道の中でススムちゃんが泣いていると
背後から忍び込よる影…
そしてススムちゃんの背中を捕まえます。
友達でした…ホッ
ジャイアンと分度器頭君と合流します。
ちくしょー今日はシリアス回なのに(笑)
そんなこんなで、友達が持っていたラジオを取り出し 絶対に大事件になってニュースで流れているはずだ、と三人はラジオに向かい聞き耳をたてるのですが…
ラジオから流れるのは至って普通の話題ばかり…
そう!事件のニュースはなかったのです!!
絶望したススムちゃんは狂乱します。
するとジャイアンが一喝 <ネズミやゴキブリを殺してもニュースにならない!>
<見えない糸が切れたんだ! 親と子をつなぐたった一本の見えない糸が!>
すると分度器頭君が、人間や動物には自分の子孫を残そうとする本能があるから、あり得ないと呟やきますが、
ジャイアン<おまえ本能を見たことあるか どんな形してる>
分度器<形…?本能って べつに形があるもんじゃないよ 見えるもんじゃない>
ジャイアン<じゃあどうしてあるといえるんだ>
<ほんとはあると思いこんでただけじゃなかったのか 本能というあやふやな見えない糸だけが 親子のつながりだったんだ…>
<そして その糸が切れた!>
<もはや子をそだてる理由はなにもない!>
ススムちゃんは精神状態がおかしくなり <おうへかえる… もう ママ 晩ごはんのしたくしてると思うの 早くかえらないと しかられちゃうんだ>
と言います。
それを聞いた2人は涙ながらにススムちゃんを必死に説得しますが…
ススムちゃんは涙を流し
<うらぎられてもいい…殺されてもいいよ…殺されても…それでも…ボク…ボク>
<ママを信じたいんだ>
それを聞いたジャイアンは <いきな…いいよ おれだって ほんとは かえりてーんだ>と許してしまいます
。
2人に最後のお別れをし、
ススムちゃんは家路に向かいます。
いつもと変わらないママの所に…
家に着くとママは晩ごはんの準備で台所にいました。
<ママ…ただいま>
振りかえるママは満面の笑顔
ススムちゃんは嬉し涙を流しながら
ママの体を抱きしめに行きます。
<ママ!ただいま!>
トン トン
トン トン トン
トン トン トン
トン
トン
トン
この物語の最後はこんな台詞で終わっています。