ムネアカセンチコガネ
兵庫県美方郡香美町村岡区
2023年9月13日
9月に行ったライトトラップの紹介を10月に繰り越してしまいそうなので慌ててブログ更新させて頂きます。
ムネアカセンチコガネは北海道から九州まで生息している糞虫です。
「糞虫で獣糞から見つける事も、明かりなどにもよく集まります」と図鑑などには説明文には記載がされていますが、ブロ友さんのK庵君に教えて頂いて調べたところ、センチコガネとは違い糞虫ではなく,植物の根に共生しているアーバスキュラー菌根菌の胞子果を食べていると言われている.幼虫は地中深くで育つといわれています。と勉強になりました。
ただし、普通に何処でも見られる普通種という訳でもなく、「探しても捕まえられない人もいれば、頻繁に出会えるラッキーな人も」と云うぐらいの少し珍しい種類かも?という具合で、憧れを持つ昆虫マニアもおられます。
この虫は地面に穴を掘って住んでいるのですが、夕方に地表近くを飛んでいる姿を見る事もあります。
ムネアカセンチコガネと名前が付いているように、裏面は赤い姿なのですが、背面の色彩には個体差があり、赤い色彩と黒い模様の様子に違いがあり、各地のムネアカセンチコガネを比べてみるのも面白いかもしれませんね!
さて今回は、9月13日に兵庫県北部でライトトラップを行いました。
目的はカトカラと呼ばれる蛾の仲間でしたが、ライトを点灯して4分で飛んで来たのがムネアカセンチコガネでした。
模様は下に添付した写真のように頭部と鞘翅と前胸背板((ぜんきょうはいばん)(胸の背中の部分です))に黒い模様が出現している外見ですが、兵庫県各地では、このような色彩の姿を見かける事が多いように感じます。
飛んで来た当初は、素早く歩き回り、直ぐに飛び立ち明かりの周りを飛びまわるので撮影には苦労させられました。
そんな訳で、夜には十分な撮影が出来ないので、翌日の昼間に、土の上で撮影するとあまり動かないのでゆっくりと撮影が出来ました。
かなり、夜遊びが好きな糞虫のようですね。
さて、同日の折角のライトトラップへの飛来種も幾つか紹介しておきましょう。
ムラサキシャチホコ
トラフツバメエダシャク
オニベニシタバ
ジョナスキシタバ
大・中型種は他にオオアヤシャクやヤママユガなどが飛来していました。