河内長野の名刹・観心寺さんに行きました。こちらの御本尊・如意輪観音坐像(国宝)の存在は存じ上げていて、前々から拝見したいとは思っていましたが、なんせ自宅から大阪府南東部の河内長野までは非常に遠く、なかなか足が向きませんでした。今回ようやくの参拝でしたが、御本尊のご開帳は4/17、18の両日のみということでしてお目にかかることは叶いませんでした。
何もないとわからないと思うので、持っている本から絵だけスマホで撮影したものを載せますと、こんな感じの御本尊だそうです。
六臂の如意輪観音像ですが、六つの手がそれぞれ六道を表していて、右の第一手が聖観音。第二手が千手観音、宝珠を持たれています。第三手は馬頭観音で数珠で畜生道に落ちた者を救われます。左の第一手は十一面観音で補陀落山に手を置いています。第二手は准胝観音。第三手は如意輪観音で法輪を持っておられ、煩悩を打ち砕くそうです。
左足の平と、立膝をついている右足の平がくっついている輪王座。右が仏、左が自己を表しているとのこと。
見たかったですけどね。仕方がありません。
○観心寺
・宗派:高野山真言宗
・御本尊:如意輪観音
・住所:河内長野市寺元475
役行者が開創し弘法大師様が北斗七星を勧請されたという名刹ですが、開基はお大師様の一番弟子とされる実恵。また、楠木氏の菩提寺だそうで、南北朝争乱時代の舞台になりました。河内といえば楠木氏の本拠地ですから、楠木正成ゆかりのお寺でして、境内には首塚があります。
南海・近鉄の河内長野駅から路線バスで約15分。「降りますボタン」を押したのにバスが止まらず、「ごめんごめん」と運転手さん。少々ハプニングがありましたが、無事にお寺に到着しました。
山門
こちらは楠公学問所・中院。ここで仏道修行を学んだそうですよ。
手水
こちらは、拝殿
鎮守堂
金堂です。
お堂の前に、弘法大師礼拝石がありました。
祈願線香
御本尊は拝顔できませんでしたが、お参り。
賓頭盧尊者様
色々撫で回させていただきました。
こちらは、建掛堂(重文)
変わった名前ですが、「建掛」のお堂です。元々は三重塔を建設する予定でしたが、楠木正成が湊川の戦いで討ち死したため、初層のみが残っています。
弁天堂
阿弥陀堂
不動明王、普賢菩薩、地蔵菩薩が祀られています。
開山堂
横には、楠木正成公の首塚がありました。
こちらは、後村上天皇の御陵
御影堂
お大師様をお祀りしています。
鐘楼
こちらは霊宝館
見学は無料でした。
聖観音立像(重文)、十一面観音立像(重文)など。如意輪観音坐像(重文)がありまして、御本尊の試作とのことでした。
山門をくぐった左手の建物で御朱印をいただきました。百日紅が綺麗です。
なかなか達筆だと思いました。