中勘助は文豪・夏目漱石の門下生
夏目の推薦で大正2年の4月から6月にかけて、東京朝日新聞に連載した自伝的小説『銀の匙』で知られる文学者です。
 
静岡との縁は昭和18年から23年までの4年半、転地療養と疎開のため妻・和の親戚を頼って、この地(安倍郡服織村、現静岡市葵区新間)に滞在したことに始まります。
静岡で過ごした4年半の内、最初の1年半をこの『杓子庵』で暮らしました。
 
勘助と妻の和 
 
戦中戦後の厳しい時代、服織(はとり)村の豊かな自然や温かな人々との交流がその後の文筆活動に影響を与え、この地を題材にした詩歌、俳句、随筆などの作品を多く残し、帰京した後も静岡との交流が永く続きました。
 
 

『中勘助文学記念館』、静岡市葵区新間

 
身を寄せていた旧前田邸(現文学記念館)
 
杓子庵(復元家屋)
 
茅葺き屋根の『杓子庵』
 
 
六畳一間、ここで和夫人と1年半過ごしたんですね。
 
釘隠 古民家建築好きの方も楽しめそう
 
愛蔵の『銀の匙』実物
 
一高時代の中勘助
賢そうで超イケメン
 
 
【中勘助文学記念館】
 
時間  10:00 ~ 17:00
休日  月曜日(祝日の場合は翌日)
料金  無料
住所  静岡市葵区新間1089-120
電話  054-277-2970
 
戦中戦後、静岡市郊外にあった農村の暮らしと自然を垣間見ることができます。
また、そんな厳しい時代にありながらも服織村の人々の文学や文化に対する憧れや礼讚の心を持って接していたことを知った一日でした。
 
入館料無料🆓です。
今ならお庭の『ヤマモモ』の実が鈴なりです。

おしまい

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