桃の樹が、樹皮からゼリー状の樹液をプルプルと噴き出している姿をよく見かけますよね。

まめ八が子どもの頃、我が家に桃の木が植えてあってそうした姿をよく見かけていたモノですから、桃の木の性質上、ソレは樹の特性であって当たり前だとばかり思い込んでいました。

トコロが、先日、ひょんなことからその樹液の噴出が、樹の特性ではなく害虫による食害によって生じる事であることを知りました。

まぁ、よく考えてみれば、樹の血液ともいえる樹液が自然にダラダラと流れ出る事は有り得ない事なんですけどね。。。思い込みというのは本当に恐ろしい事です。ダウン

 

桃や桜の樹の幹に樹液が流れ出ている原因を作っている害虫はコイツです。

『コスカシバ』という害虫です。

 

 

コイツは4月下旬から6月初旬にかけて、主に桃や桜、梅などの樹皮に産卵します。

卵から孵った幼虫は樹皮の下に潜り込んで樹の内部を食い荒らしてしまうのです。

コイツがその幼虫です。

 

 

樹皮の下に潜り込んでいる為に、消毒の殺虫剤が届きにくく、駆除が非常に難しい害虫です。

 

我が家には娘の誕生記念樹として咲き分けの源平桃を植えてあります。

トコロが、ご多分に漏れず我が家の源平桃も数年前から雨が降るたびにドロッとした樹液を照れ流し始めました。

ソコで、今日の午前中の凍えるような寒さの中、この源平桃の点検を行いました。

 

使う道具はコレだけ。。。

ゴム製のハンマー(小)と剪定ばさみの丈夫なモノ、ソレに樹皮を剥いだ後の殺菌の為にトップジンMのペースト剤です。

本当はコレに、肝心の殺虫剤であるフェニックスを使用するのですが、AMAZONで注文した薬剤が未だ到着していなかったので取り合えずコレだけで作業を始めました。

 

 

まず、樹の幹から樹液が噴き出している場所を探し、樹液を取り除いた後にコムのハンマーで樹皮を軽く叩き、空洞になっている場所の樹皮を選定鋏で取り除いていきます。

樹液が噴き出しているトコロです。

 

 

コレは、『コスカシバ』の幼虫が樹皮の下を食い荒らした結果、樹木が自己防衛の為に樹液で外敵を流しだそうとした自己防衛反応の結果なのだそうです。

樹液を取り除いた後、ゴム製のハンマーで樹皮を軽く叩くと、食害に合っていない部分は澄んだ音(感触)ですが、皮下か食い荒らされている場合には歪んだ音(」感触)がします。

剪定鋏の先を使って樹皮を取り除くと、大鋸屑とともに『コスカシバ』の幼虫や蛹が姿を現します。

 

 

 

コイツらを剪定鋏の先端で潰しながら駆除していくワケです。

この日は、午後出勤だったので、軍手をしていても感覚がなくなる程の凍えるような寒さの中、大急ぎて作業を行いました。

ただ、脚立が届かない場所については諦めました。

 

作業を行ってみると被害は意外と深刻でした。

地面から1m程度の場所の被害が最も酷くこの有様でした。

こりゃぁ~、一年、二年で生じた被害では無いなぁ。。。ダウン

 

 

この後、消毒の為にトップジンMを傷が入った部分に塗布して作業終了。。。

それにしても余りにも甚大な被害に正直驚きました、

毛虫なら葉っぱを食べるだけなので木を枯らす事はないのですが、『コスカシバ』や『テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)」等、樹の内部を食害する害虫は樹自体を枯らしてしまう上に、駆除がとても難しいので本当に厄介です。

この後、届き次第、『コスカシバ』によく効くという農薬『フェニックス』を樹の幹に塗布するつもりです。

 

いやぁ~、ソレにしても無知と思い込みって本当に怖いですね。

昨年、樹齢60年にもなる祖母が植えた銀木犀を枯らしてしまっただけに、今回の事は大変なショックでした。

樹齢が何年になろうとも、植物は観察が大切ですよね。

まめ八の俄か園芸もまだまだですねぇ~

海よりも深く反省です。あせる