まず、この方をいつ持ってくるかで相当悩みました(;・∀・)
いつもはあっさりと書いておりますが、この方の場合、書きたい事が結構ありますので、長めに(ビビりながらw)書かせていただこうと思います。
いや…かなり長いかも(;´Д`)
見たくもないという方もいらっしゃると思います。
そんな方は、どうか回れ右して避難してくださいませ(*・ω・)*_ _)ペコリ
大丈夫ですか?
行っちゃいますよ?
まず、お話に入る前に御承知置きして頂きたい事は、
私は浅田真央のファンです(念の為)。
ここで語る事は、私の勝手な偏見と思い込みによるものであって、事実とは異なるかもしれません(というか、多分そうです)。
色々なお考えがあると思いますが、こういうことを感じる人もいるんだな~程度にお読み下されば、幸いでごさいます。
私はあのバンクーバーシーズンからずっと、ブログやコミュニティサイト、Q&Aサイト等で、色々な方々のお考えを読ませてもらったり、勉強したりしてきました。
ですから、反感を買う話もあったりするかもしれないことは重々承知です。
もしかしたら、今まで私のブログを読んで下さっていた方が、この回で離れてしまうかもという不安もあります。
ですが、これまでのレジェンド同様、私がこれまで思っていた事・感じていた事を思ったまま綴らせていただく事を、ご承知くださいませ。
キム・ヨナ
バンクーバー金メダリストでありソチ銀メダリストであり、世界選手権やGPFでも何度も台乗りしておりますこの方、キム・ヨナ。
私が彼女を初めて見たのは、浅田真央がジュニアGPF・ジュニア世界選手権で初優勝を果たした時だったと思う。
この時は天才少女・真央ちゃんが物凄く目立っていた大会で、アジア系のスラリとした女の子が、無機質だけれど体を柔らかく使う演技(柔軟という意味じゃないよ)をしていました。
そして、表彰台で天真爛漫な浅田真央の横に、大人しそうにちょこんと立っていたという覚えがある。
次に彼女を見たのは、ジュニア世界選手権大会。
前年にジュニア界を総ナメにし、シニアに上がってからも大先輩たちをうち負かし、GPFで優勝までしてしまった真央ちゃんが、ジュニア世界選手権大会で優勝するのをこの目で見る為でした(TVでね)。
ちなみにその時のキム・ヨナは、真央ちゃんがシニアで戦っていた為、ジュニアで1位を取り続けていたのですが、やはりこの大会で全ての視線を集めていたのは、あのイリーナ・スルツカヤを破った、浅田真央でした。
この大会、浅田真央のライバルであると紹介されたキム・ヨナの演技を、初めてちゃんと見た瞬間だったと思います。
まず、6分間練習に現れたその子は、まるでバレエダンサーの様な佇まいでした。
私は小さな頃から美を競うスポーツやクラシックバレエを毎日のように見てきました。
その中に、ローザンヌ国際バレエコンクールというものがありまして、浅田真央やキム・ヨナが出てくる7.8年ほど前に、今まで出ても来なかった(私が見ていた限り)、韓国のダンサー達が決勝まで勝ち進んできたというのを見ました。
その時に、
「あぁ、韓国でも世界に通ずる様なダンサーを輩出出来るようになったんだなぁ。まぁ、国の中に才能を持つ子は当然いるよな。今まで出て来られない事情があったんだろう(お金の面とかね)」
などと思っていた事を思い出し、
「あぁ、フィギュアスケート界にも韓国で才能のある子が現れたんだなぁ。」
と思い、そして、ローザンヌ国際バレエコンクールに出て来るようなスタイルをしている女の子だと認識したのです。
真央ちゃんが本当に輝く様な、明るく楽しげに演技するのに対し、キム・ヨナは、スラリとしたスタイルの綺麗な子で、演技も綺麗ではあるけど、ただそれだけ。
そのローザンヌに出ていた韓国人とは違い、無機質にバレエ的演技をする子で、
特に何か光るような感動するようなものはないけれど、真央ちゃんが油断するとすぐその座を奪える程の実力はあるように、私の目には映りました。
そして、期待された真央ちゃんはジャンプをミスし2位になり、そのキム・ヨナが優勝を遂げるのです。
キム・ヨナが韓国に凱旋した時、日本でもニュースに流れたのを覚えている方はいらっしゃいますか?
キム・ヨナは韓国に到着後、詰めかけた報道陣を前に怯んでいるのが見ていてわかりました。
きっと、“今までの待遇と全く違うと思っていたのではないか”と、私は感じました。
そして、慣れていない感じで少し照れながら、インタビューを受けている様子が流れたのです。
その頃、私は韓国のことについて全く知らなかったのですが、(バレーボールの試合の“何がなんでも日本を叩き潰せ的な”イメージはありましたけれど)
韓国の人達は、こんな子が出てきてくれて嬉しいだろうなぁという印象しか受けなかったのです。
そんなキム・ヨナが変わったのは次シーズン。
浅田真央と肩を並べ、ライバルとして認識されるようになったこのシーズン。
キム・ヨナは、ショートプログラムで、今まで培ってきた表現方法をバッサリと変える演技をしてきたのです。
それが、“ロクサーヌのタンゴ”
バレエ的な柔らかい表現をしていた演技から、役になりきり演技するという表現方法に一新してきたのです。
私はこの時、
これは真央ちゃん、やばい…
と、直感的に思いました。
昔から、フィギュアスケートは技術より芸術に重きを置いてきたスポーツです。
え、待ってよ、真央ちゃんの方が表現する力があるんだけど!?
そう思う方、勿論です。
バレエとしてみれば。
けれど、これはバレエではなく、フィギュアスケートなのです。
そして、これこそが、フィギュアスケートの良く分からない点でもある、芸術性の見なされ方なんです。
同じスポーツであり同じく美を競う新体操を例に申し上げますと、
新体操は、バレエから表現力や見せ方を学び、それを基礎として魅せるものであるのに対し、フィギュアスケートは必ずといって表現方法の主とするところがバレエではないという所なのです。(綺麗に魅せる為にポージングを参考にする事はあるでしょうが)
なので、過去にもカタリナ・ヴィットやミシェル・クワンなど、決してバレエ的ではない選手が優勝しております。
要は、フィギュアスケートでは、審査員や観客に魅せつけるというか、引き込んでなんぼの世界であると、私には映っています。
反論、あると思います。
ですがこれが、フィギュアスケートの芸術点だと私は思っているのです。
話を戻しますが、キム・ヨナはロクサーヌのタンゴでその表現方法を少々はにかみながら、演技に取り入れてきたのです。
過去の歴史から見て、この表現方法はかなり常套手段であり、トップに立ってきたあの選手達を彷彿とさせる事ができる。
ただ、この表現方法、向き不向きがあるんです。
その選手自身が持っていないと全く頓珍漢な演技になってしまいます。
まるで滑稽なピエロです。
ですが、元々あったのかはわかりませんが、キム・ヨナにはその素質があったのです。
役を演じれるだけの「あざとさ」という素質が。(これ褒めてますw)
無機質だったキム・ヨナがまさかこんな演技をものに出来る人だとは思いもよらなかったので、ちょっと驚きましたね。
まあ、ただ単にミシェル・クワンが好きだっただけかもしれませんが(笑)
そして、フリーは今までと同じような、無機質でバレエ的な柔らかい“愛のイエントル”を表現し、
GPFは優勝、世界選手権では腰の影響がありながら3位と健闘するのでした。
そういえば、2人を月と太陽であると海外のどなたかが言っていたと、実況のアナウンサーが話してましたが、これは核心のつく表現だなと感嘆しましたね。
物凄く分かりやすい表現ながら、奥深い。
2006年~2007年
初のシニア。
ショートは去年からのロクサーヌのタンゴ。
そして、フリーはあげひばりという、昨シーズンと同じく相反する演技で勝負してきました。
フリーのあげひばり。
私は確かに愛のイエントルよりも綺麗だとは思いましたが、バレエ的に限界のあるその演技は、ただただつまらなく感じました。
そんなキム・ヨナは、GPFで初優勝、世界選手権では3位とシニアでも活躍できる力を世界に見せつけました。
そしてシニア2年目
コーチをあのブライアン・オーサーに変え、拠点をカナダに移したのです。
キム・ヨナは、愛のイエントルやあげひばりなどで表現してきた、あの柔らかい演技を捨ててしまいました。
いや、出来なくなったと言った方が正しいかもしれない。
腰の故障があり、元々体の硬いキム・ヨナは、あげひばり以上の演技は出来なくなってしまったんだと思います。
きっとオーサー(ウィルソン?)は、このままでは基礎がしっかりしている浅田真央に勝つことが出来ないと踏んだのではないかと。
そして、キム・ヨナはこの機を境にバレエを習うことを辞めたのではないでしょうか。もしくは、おざなりにしたか。
“腰の故障”という言い訳を理由に。
私も腰に爆弾を持つ身ですので、痛みはとても分かります。
ですが、この判断は良くなかったですね。
どんどんバレエ的要素はそがれていってしまいました。
ポージングが汚いままになってしまった原因が、ここにあると私は思います。
ここでもう少し頑張って身につけていたなら、どこをどう写真に取られても美しく映るよう、多少は見る事ができたのに。
長くなりましたので、分けますね。
ちなみに、批判が多い場合は続きは書かないかもしれません。
チキンですから(;・∀・)ヒー
あ、誰も読まないか(笑)
では。
画像・動画
お借りしております(*・ω・)*_ _)ペコリ
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