2000年代をやったからには2010年代もやらねばってことで、2010年代のヴィジュアル系を語る上で欠かせない曲を中心としたベスト盤を作るならっていう感じで、今回も作ってみました。

正直、2010年代は後半がこれといって色々聴いていたわけではないので選曲に関しては、2000年代より困難なところがありました。

 

そんなわけでいってみましょう。↓

 

・2010年代のヴィジュアル系ベスト

・Disc-1

 

・BORN/Radical Hysteria

もはや、2010年代のV系と言えば、これで片付きそうなところもあるくらいに広まってたであろう、BORNのRadical Hysteriaで通称、サバに乗ってですw 

サビの部分がそう聞こえることから、サバに乗る曲としてライブの定番曲となり、BORNをよく知らなくても、この曲だけ知っているという人は沢山居ると思います。実際、ライブもライブでモッシュにヘドバンに拳にジャンプと全部詰め込まれていて楽しい曲ですし、BORNとしても、2010年代というかV系シーンを語る上で欠かせない1曲です。

 

・Black Gene For the Next Scene/Fear Dance

現在はGLKの社長を務めるラメたんが在籍していたBlack Gene For the Next Scene、通称BFNからは、V系でWOD(ウォール・オブ・デス)を取り入れて広めることに一役買ったFear Danceを、ここに。二手に分かれて拳からのグチャグチャモッシュ、前に押してからのサビは手繋ぎモッシュなんだけど、モッシュの合間に上手と下手、行った際にジャンプというノリを作り出して広まったのも、この曲があったからだと思うし、BFNを一度でも見たことある人なら定番曲なので聴いたことあるでしょうし、BFNがこの曲でやり出してから真似て取り入れるバンドも多かったところから、この曲の影響力は大きかったと思います。

実際にMoranの時にSoanがBreak the silenceのノリをレクチャーする上で、BFNのようにモッシュで合間にジャンプする感じをって言ってたりしましたし、バンドマン側からも衝撃は大きかったんでしょうね。

 

・アルルカン/ダメ人間

続いて、拳ヘドバンのノリを広めたと言えば、アルルカンのダメ人間ってことで、ここに。

ファンの呼称もダメ人間でライブの定番曲でもあり、バンドの代表曲の一つにもなってますし、ゴリゴリのヘヴィサウンドにジャンヌを彷彿とさせるメロディアスな歌は音源としても良いです。ただ、この曲はイントロからしてライブで聴いてこそ真価が分かるので、まだ見たことない人がいるなら是非とも足を運びましょう。

 

・DIAURA/MASTER

そして、「お前らのマスターは誰だ?」という煽りでお馴染み、アルルカン同様に2010年代を代表するバンドのDIAURAから、当然のようにMASTERを選びました。

前述の煽りの下、ライブでは最後の方で演奏される定番曲になってますし、ヘドバンや折り畳みする激しさながらサビはメロディアスという近年のV系らしさと往年のV系の王道を混ぜたような楽曲なので、こちらも音源で聴いてもカッコいいです。ただ、やはり、バンドの真骨頂を感じる意味で、この曲もライブで見てこそってことで、どうか。

「お前らのマスターは誰だ?」の煽りをかれこれ10年近くになるであろうにも関わらず一貫性を持って現在に至ってるのは継続は力なりの一つの形だと思います。

 

・MEJIBRAY/サバト

2010年代を代表するという意味では、MEJIBRAYも外せないってことで、メタル寄りなヘヴィなサウンドながら、サビはタイトルを言うポップさでキャッチーというので支持を集めた中で、代表曲と言えば、これかカルマのどちらかってところで、こっちを選びました。

 

・Jin-Machine/マグロに賭けた男たち

そして、2020年に15周年を迎えたJin-Machineからは、ライブでマグロを投げることでお馴染みとなった、この曲を。

2010年代のV系を語る上でマグロを投げるライブがあるのも外せないと思うし、もはやジンマの出るライブで本編やアンコール関係なく、セッションと言えばこれっ!!なくらいに広まった印象で、最近のV系を知る人では知らない人は居ないと思うくらいに化けた曲でしょう。

 

・R指定/病ンデル彼女

そして、2010年代を代表するバンドと言えば、2019年末に活動凍結したR指定もその一つで、V系だからこそ表せる精神的な病みの部分を比較的ポップに歌い上げるという意味では、病んでる人達含めて、そうでない人達でも聴き易かったと思うので、それなりの地位を築くまでに辿りついたのも納得というところで、メンヘラ期と言われてる時期から、この曲を選びました。

00年代のV系から継承されるような王道とオサレを併せた音に乗るポップな歌と病みや痛みを表す歌詞は、後に出てくるバンドが多数、真似てるあたり影響力の大きさを感じるところで、前述のMEJIBRAYやDIAURAじゃないけど、タイトルを歌でちゃんと歌うのは分かり易さの意味で大事だと思います。

 

・まみれた/お邪魔します

2010年代後半に突如現れた新生にして一気に名を広めることが出来たバンドとして、まみれたは外せないし、このお邪魔しますは2010年代後半において前述のBORNのヒステリアくらいに広まっていると思うので、ここに。

惜しくも2020年9月を以って解散してしまうことが発表されていますが、重い音と共に「お邪魔します」をひたすら繰り返す部分が特に強く、これだけインパクトのある曲をシーンに残したのは大きいでしょう。

 

・WING WORKS/VAD†MAN

そして、ex.少女-ロリヰタ-23区のリョヲ-丞-によるソロプロジェクトであるWING WORKSからは、命を燃やすポース👇をしながら間奏でジャンプしたり、サビがオーバーマーに聴こえたりするところで、本家どうこうというより、DJキラーみたいな感じで広まったところがある、この曲をここに。

 

・BugLug/BUKIMI 

そして、Vo.の一聖に起こったアクシデントや逆境を乗り越えて武道館にも立っていて、己龍やR指定と並んで、2010年代を代表するバンドにまでなったBugLugからは、ダークでオリエンタルながら疾走感があり、ライブでは、お祈りな振り付けが印象に残るBUKIMIを選びました。

ここまで何かとライブでインパクトが残る曲を選んでいますが、2010年代は音源だけでなく、ライブでも強いインパクトを残せたかがシーンとして重要だったというのが伺えますね。

 

・ViViD/BLUE

ここで、1枚目の〆みたいなところで、2010年代における売れた枠ということで、2015年に解散したViViDからはTVアニメ「BLEACH」のオープニング・テーマになってたメジャーで2枚目のシングルであるBLUEを選びました。

好き嫌いは別として、何気にちゃんとオリコンのTOP10に入るくらいの位置を保って、タイアップが多かったあたり、シーンにおける一般層向けというか入口にはなっていたんだろうなってことで。

 

・Disc-2

 

・キズ/おしまい

 

2枚目の1曲目は、2010年代後半の新生であるキズからってことで。

東京のみでワンマンを開催し、一気にZeppクラスまで上り詰めたという戦略さながら、1stシングルである、この「おしまい」は初期衝動が存分に詰め込まれていると言わんばかりに重さと激しさと痛みと苦しみを吐き出すように攻めてくる音と来夢君の機械的な特徴ある高い歌声が印象に残る意味で早々に代表曲ともなったのも含めて、2010年代後半を語る上で欠かせないでしょう。

 

・LIPHLICH/マズロウマンション

そして、2010年代の代表格として、メンバーチェンジを経て息の長いバンドとなったLIPHLICHもコアな枠として選出ってことで、2013年にリリースされ、現在のライブでも演奏頻度の高いマズロウマンションをここに。

ダークでシャッフルな曲調で、V系らしいカウントも入っていてカッコ良く、濃い世界観はV系らしくもあり、LIPHLICHらしさ全開でもありと、そして、2020年で10周年を迎えたのも含めて入れさせて頂きました。

 

・己龍/九尾

そして、2010年代を代表する意味では47都道府県ツアーから武道館まで辿り着いた己龍も入れるんだけど、楽曲としては、どれにしようか迷ったところで、和製ホラーという意味では楽曲だけでなく、MVのドロドロしさとかも含めて選んだ方が良いのかなと思い、結果、この曲にしました。

V系らしいツタツタなテンポとかメタル調のギターが効いた速さの中でドロドロしさのある和製メロディアスな歌が活きていて、己龍らしい。

 

・DEZERT/「変態」

そして、DEZERTからダークでヘヴィながらサビは爽やかで疾走感のある変態をここに。

最近はロキノン寄りだったり、ストレートな方向性にシフトしている感じなので、どの辺りから選ぶか迷ったのですが、この曲の前後くらいが、その転機の合間っぽくて良いのかなあと。殺意のインパクトも捨てがたかったけど、血液がないみたいなポップさもあってこそDEZERTな感じになっていますしってところで、DEZERTもMAVERICK所属になってから、ムックやギルガメに続く感じで、一線画すV系としての地位を築きそうなところで、2010年代を代表する一つだと思います。

 

・vistlip/MONOGRAM

そして、R指定、BugLug、己龍を入れたからには、vistlipも入れるってところで、どの曲か迷ったんですが、-OZONE-とかが2009年になるので、それ以降だなってところで、個人的にライブを見て印象に残った、この曲を選びました。

vistlipらしい重さのあるミクスチャー・ロックながらサビが良い感じに切なくて印象に残るメロディってところで、ライブでも演奏頻度高いみたいだし、これも代表曲の一つなのかなってところで、ここに。

 

・−真天地開闢集団−ジグザグ/臨兵闘者

そして、ネタと真面目の振り幅が広い和製ロックなジグザグも、最後の最後で大きい話題性を持ってきてくれたというのもあって、2010年代を代表するバンドになったんじゃないかなってことで、ライブにおけるサビのリンリンモッシュがインパクト大な、この曲を選びました。

現在も代表曲になりえる曲を沢山生み出しており、もう一押しでブレイクするところもあるかなと。

 

・ν[NEU]/ピンクマーブル

そして、先日、ヒィロさんが激レアさんでTV出演したことで話題になった2014年12月に解散したν[NEU]から、振り付けが印象的でライブの定番曲だったピンクマーブルがインパクト大ってところで入れました。

収録されているLIMITが2010年リリースでギリギリの枠ではあるものの、一度でもライブを見たことがある人は振り付けを知っていると思うし、2010年代を語る上で、ここに来て外せないバンドの一つになったんじゃないかということで。

 

・THE KIDDIE/smile.

こちらも2010年リリースなのでギリギリになりますが、THE KIDDIEのメジャー・デビュー曲であるsmile.です。

バンドとして色々な思いの末に2015年の3月に解散して、ドラムのユウダイはカブキンとしてYouTuberに転身してたりしますが、サビの「smile smile smile」と繰り返すところはライブで見てもキャッチーでメジャー感のあるポップな歌が聴きやすいし、2010年代のV系シーンにおけるインパクトのある名曲として残しても良いと思うので選びました。

 

・ダウト/MUSIC NIPPON

そして、何気に息の長いバンドとなっているダウトからは、2012年にリリースしたアルバムのタイトル・ナンバーでライブでも比較的、演奏する率の高く、サビの後に「ニッポン、チャチャチャ」みたいな感じで掛け声とホイッスルと手拍子の音が入るのがキャッチーでライブで聴いてこそ楽しいってことで、ここに。感電18号と迷ったけど、お祭りテイストの和製ロックなあたりがダウトらしくもありってことで、ここまで2010年代というより2000年代後半に結成、始動したバンドが多いですが、インパクトのある曲を出す、キャリアと共に動員や知名度が出てくるのに、それくらい掛かるってことで。

 

 

・SuG/KILL KILL

そして、前述のViViD同様に売れた枠として武道館まで辿り着いたSuGです。

選曲として、ポップでキラキラな頃から選ぼうかと思ったけど、「KILLしたい KILLしたい」と繰り返すのがキャッチーで後期からの選曲という変化球も兼ねてタイアップも付いているしってことで、荒ぶるパンキッシュでミクスチャーなパーティーロックな、この曲を入れました。

 

・ゴールデンボンバー/欲望の歌

そして、〆になるは言わずもがな金爆なんだけど、選曲として、女々しくてを入れたいところであったんだけど、あれ、2009年のリリースなので泣く泣く除外ってことで、どうしようか迷ったんだけど、売れてからも、V系へのリスペクトを忘れていないと言わんばかりに、メロスピ全開のシンフォニックなメタル・ナンバーで、MVではマリスやラレーヌやラファエルやXやディルといった90年代のオマージュとも言える衣装に扮していて、途中、通行人を映してしまっている陳腐さといい、これぞV系って感じになってるってことで、この曲に致しました。

色々言われたり思うところはありますが、マーケティングというか商業的には間違いなく成功したし、紅白やメディアに出た功績も含めて2010年代の代表格でしょう。

 

っと、こんな感じで2枚組みを作る前提で前回の2000年代同様、全22バンド22曲を選んでみましたが、いかがでしたでしょうか?

こうして見ると2010年代にヒットというか代表的な曲が出てきたとはいえ、バンドは2000年代後半っていうのが多いなあっていうところで、そこらへんは昨今のV系も高齢化が進んでいる表れている感じにもなるのかなと。あとは選曲として、2010年~2014年と2015年~2019年の2つに分けて、それぞれで15曲とか20曲くらい選んだ方が解り易くなったし、そうすれば、もっと入れたいのも入れられたし、時代の流れも判りやすく反映されるんだろうなって気がしました、はい。

 

まあ、あくまで個人的な見解と趣味で選んだ楽曲陣ですが、2010年代のV系シーンが判る選曲と選出になったんじゃないかなと思うので、これから、V系を聴いてみようという人が居たなら、まずは、このあたりからどうぞってことでオススメします。

 

あと、余談だけど、個々に思うところがある人は自分で勝手に選曲してみてください、以上ww

 

あー、やっと完成したw