チェレスタを使用させていただいた、
西宮交響楽団さんの60周年記念コンサートが無事終了しました。

チェレスタ

私も今回初めてこのチェレスタという楽器に触れさせて頂いたのですが、
音域が4オクターブで、ペダルが真ん中に一つついていました。

ヤマハなどの現代チェレスタではペダルが2本ついているのもあるようですね。
こんなに音域狭くて大丈夫?と最初は思いましたが、
全然心配する必要はありませんでした。

ミュステル

最初にこのチェレスタを見た時、
なんか19世紀後期のフォルテピアノに似ているなあと思ったんです。
木の感じといい、鍵盤の黄色さと言い、
1890年ぐらいのオリジナルかな?と一目で感じました。

そして調べてみると、やっぱり本物のオリジナル!
フランスのミュステル Auguste Mustel(1842‐1919)のチェレスタでした。

奏法も現代ピアノのものよりフォルテピアノの弾き方をした方が
音がよく響いていい感じでした。

一つだけ注意しなければいけなかったのは、
ピアノでいう真ん中のドが、一オクターブ低い所にあったことです。
チェレスタはやっぱり高い音用の楽器なんですね。

チェレスタの音域

現代チェレスタはこれよりも強くて大きな音がなるらしいです。
でも私はこのオリジナルのチェレスタに本当に心がひかれて
愛着を感じました。

ヒストリカルのオリジナル楽器は
でかい音さえ出せばよいというのではなく、
透明感があって軽やかで、
遠くまでよくのびる音をもっている特徴があります。
フレンチなので色彩感も豊かです。

そういう面では本当にピアノと一緒なのだなと
しみじみと感動したのであります。

兵庫県立芸術文化センター

コンサートの本番は、
女性たちはカラードレスを着てとっても華やかでした。
これぞムソルグスキー/ラヴェルの展覧会の絵にふさわしい雰囲気です。

兵庫県立芸術文化センターはすごく音響の良いホールですね。
幸せ感いっぱいで演奏できました。

展覧会の絵

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