JR東海373系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

JR東海における急行型電車の正常進化版、373系です。うん、形式も一応は急行型のそれですもんね、今や有名無実ですが…。

 

「ワイドビュー伊那路」、「ワイドビューふじかわ」などのかつて急行だった列車から格上げされた特急列車から静岡県を走る有料ライナー列車、一部区間の普通列車、時折運転される臨時急行列車など、形式名らしい使われ方をしていますね。

 

かつて定期列車として運転されていた夜行快速、「ムーンライトながら」や東京-静岡間の特急「東海」、普通列車でお世話になった方も多いのでは?

 

車内です。ビジネスライクな車両が多い東海にして、ちょっぴり豪華さを前に出したイメージを感じます。一方で、「急行型の形式名は嘘をつかない」面もちらほらと…。

 

突然その一面出て参りましたドアです。改造車では数多くの実績はあるものの有料特急として使われる新造車両としては極めて採用例が少ない両開き扉を1両につき2箇所配置しています。先述の通り普通列車としても使われるので、乗り降りに配慮したのでしょうね。

 

半自動機構も備えており、開閉ボタンが設置されています。現状使われている運用はないのでしょうか、この系列は特殊要因的に使った方が良さそうな気がするのですが…。

 

特急型車両にしてこの言葉をしっかり使うこととなろうとは、的な「車端部」です。仕切り扉はセンサーによる自動式、右側には号車表示と座席種別表示がされています。

 

最前面です。立ちながらであれば前面展望が可能ですね。

 

さて、既にお気付きというより「皆知ってる」的なこととしては、この系列、デッキに仕切りがありません。この辺り、急行型車両はおろか寒冷地向け国鉄近郊型車両以下とも言えてしまいます。結局のところ、普通列車運用を考えるとこうせざるをえなかったんでしょうね、なんせ一昔前までこれが普通列車として堂々と東京駅を発着してたわけですから…。

 

仕切りにはくずもの入れが備わっています。飲料系とその他で分別されていますね。そうそう、この列車は仕切り扉が無い関係で、デッキでも通話ご遠慮となっています。

 

天井です。383系から続く大きめの照明カバーが目を引きます。これのおかげでかなり室内が明るく見えます。左右で色合いが異なっているように見えますが、実際目でみると全く一緒です。

 

窓です。2席に1枚の割り当て、日除けは横引き式のカーテンです。このカーテンがまた堪え性が無く、このように留め具に収まっていないものが散見されます(笑)

 

座席です。ドア間は回転リクライニングシートが並びます。

 

テーブルはインアームテーブル式のみとかなり割り切っています。駅弁を置けば一面いっぱいになりますね…。383系から引き続きバーレストが備わっており、体勢を変えたい時には良いかと思います。固定機構もありますが、結構な確率で壊れており跳ね上げ式然となっております。センターアームレストも何だか垂れ下がり気味で、この辺りのメンテの手抜き加減は如何に…。

 

中間車には車イス対応の1人掛けがあります。

 

全展開の図。座り心地としてはライナー列車としてはこんなもん、と言った感じですが、長距離になればなるほど座面の平坦さが気になるかと思います。またモケットは豪華っぽい見た目とは裏腹に座り心地は滑りやすいそれです。バーレストはその為のもの?(笑)

 

車端部はボックスシートとなっており、特急列車の指定席の際は別口の販売となります。JR東海のライナー券は手前から順番に詰めていくというグループ利用or窓側・通路側の好みなんかどっちのけの不評なスタイルなのですが、ここのブロックはライナー券の販売がされていないため隠れた人気席となっています。

 

トイレは車イス対応の大型タイプ、かつて公衆電話があったと思われる窪みが残っています。

 

向かい側は洗面台と男性小用トイレがあります。

 

洗面台は383系やキハ85系の後期編成に通じるデザインです。