日本語と朝鮮語(日本神話の「素戔嗚尊」スサノオ) | 星州李氏の京都アジョシ

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「素戔嗚尊」(スサノオのミコト)は
日本神話の骨幹をなす神さまです

京都の代表的な神社である「八坂神社」の主祭神でもあります

「素戔嗚尊」(スサノオのミコト)の名前を分析してみたい

まず
「尊」(ミコト)というのは尊敬語なので外すと
この神様の名前は
「素戔嗚」(スサノオ)です

古代の朝鮮「高句麗」の説話・神話には「ソソノ」という名前が
出てきます「ソソノ」は高句麗建国の「チュモン」(朱蒙)を大きく
助けた女性で朱蒙の妻
また「ソソノ」は「百済」建国に登場する核心人物です

この「ソソノ」と「スサノオ」は同じ名前


(2006・5・15〜2007・3・6放映)「チュモン」韓国MBC制作
ハン・ヘジンが「ソソノ」を好演した。



「素戔嗚尊」

「ソソノ」と「スサノオ」は語音が一致します

「スサノオ」=「ソソノ」

「ソソノ」は「솟노 ・ 소서노 」(ソッノ・ソソノ)で
「노」(ノ)という所の出身で 「솟 」(ソッ)高くそびえ立った人の意味

「노」(ノ)は広い平野みたいなところの意味
(日本語の “野“ と同じような意味)
現代語の「너르다」(ノルダ)広いという言葉の「ノ」は語源が同じ
「솟」(ソッ)はそびえ立つという意味で現代語でも同じ

ちなみに
「スサノオ」を朝鮮語音で表記すると「숫노 」(スッノ)
分解すると
「수」(ス)+「사」(サ)+「노」(ノ)

「숫노 ・ 수사노 ・ 소서노 」(スッノ・スサノ・ソソノ)=「솟노 ・소서노」(ソッノ ・ソソノ)

文字の無かった古代の人たち発音は 今よりずっとアバウト
母音の(ア/ウ/オ)音は行ったり来たりした

※ 例えば
ススぐ(注ぐ)⇄ ソソぐ
くスぐる(擽る)⇄ こソぐる(方言)
サおとめ(早乙女)⇄ ソうとめ
サらこと(嘘、方言)⇄ ソらごと
ササやく(囁く)⇄ ソソやく(古語)

「スサノオ」と「ソソノ」は同じ名前でモデルは一致するが
神話・説話の内容はそれぞれ違うので同じ神様とは言えない

ただ
日本神話が「ソソノ」を借りて来て「スサノオ」として登場させていると
考えられる。


※ ちなみに「素戔嗚尊」とその息子「五十猛神」(イソタケル)は同じ名前
日本書紀では「素戔嗚」の息子を「五十猛」としているが
「五十猛」は「素戔嗚」を違う漢字で表記しているだけで
「スサノオ」と「五十猛」は同じである
朝鮮語で「五十」は(쉰/シン)で 「猛」は(사납다/サナッタ)
「쉰사납 → 쉬사나오 」で(シサナオ)=(スサノオ)