前登志夫を慕う人たちの短歌雑誌です。

この雑誌には何人かの友人、知人がいます。2008年に他界した前登志夫を慕う人々が集まっている雑誌です。吉野の前さんの家を岩波書店の川上さんといっしょに訪ねたことが思い出されます。話していると窓の外が雪になりました。「この道ははじめての道、廃屋と思ふにおばあさんぽつと出でくる」(十鳥敏夫)、「きさらぎの烈風さらに重ね着をこふほどなれば裸にはなれず」(遠山利子)、「水が海を思ひ出したといふやうにあかときわれを離れざる蝶」(小谷陽子)。私の散歩道に千里金蘭大学がある。そこに短大国文科があったころ、前さんはそこの教員として教えていた。今、この大学は栄養学科、教育学科、看護学科からなる女子大になっている。