★秘湯のような道程にある山奥の豪雪古民家★
場所・ 新潟県糸魚川市大字下出619
電話・ 025-52-1511
竣工・ 江戸時代(1719)
構造・ 木造平屋建て
料金・ 外観のみ無料 日中
最終訪問・ 2008.08
*国・重要文化財
日本海に注ぐ糸魚川市の早川を上流に8キロ
途中、支流の谷根川に沿って西に折れ、杉林の街道を抜けると、青々とした棚田が広がります
どっしりとした民家が坂道の両側に並ぶ、のどかな農村風景の中、ひと際立派な青い屋根の民家が「山口家住宅」は、月見不の池の南西約500メートルの下出集落の中にあります
これは十日町市松之山のものですが「棚田」イメージ
山口家はこんな棚田のある里山にある
木造平屋建て、けた行き20・4メートル、はり間10・2メートル
寄せ棟造りの茅葺で、現在の屋根は鉄板で覆われています
家に残っていた2冊の普請帳から江戸後期、1779年の建造とされます
家の北側ほぼ半分に土間が広がり、かつてのうまやには車や農機具が置かれているそうです
居室は、20畳の茶の間、12畳の座敷、奥寝間、ダイドコ(台所)の4室が田の字型に並ぶそうです
屋根のひさしの下の小部屋やミズヤ(炊事場)は後に建て替えられました
全体的に柱が太く、ほぼ1間ごとに立ち、床も約90センチと高いです
同地区は毎年2メートル近い積雪があり、住宅には豪雪に耐えられる特長がいくつも見られます
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今回は糸魚川市まで洋館見物に来たのでこの重文の山口家まで足を伸ばしてみました
海に面した糸魚川から山の糸魚川へ
早川を遡り、民家も途切れ、途中山の杉林に入りこんなところに住宅なんてあるのというような道へ
「なんか熊が出そうだねえ」と秘湯への道のよう
そんな街道を抜けると突然平地が広がり、長閑な里山集落があります
まるで隠れ里にたどり着いたかのような素敵な道程でした
そんな集落にある重文の古民家です
このときは内部は見れませんでしたが、屋根の形が雪国古民家の形で雰囲気がありました
現在はトタンが被せてありますが、昔は茅葺だったような造りです
糸魚川の里山を味わうには良い場所です
重文の古民家というのはなかなかないので貴重な存在です
古民家・里山・重文好きの方にもオススメです(^^♪