秋に咲いてくれる花といえば,アスターなどのキク類,シュウメイギクなどが代表的ですが,こんな素敵な植物もあるのです。
サラシナショウマ・ホワイトパール(Cimicifuga simplex 'White Pearl')
日本原産の宿根草。キンポウゲ科。ホワイトパールは園芸品種。
サラシナショウマは山野草としても有名な宿根草だし,様々な園芸店で購入できると思います。
でも群馬の平野部のような暑くなる地域では,かなり工夫しないとうまく育ちません。
でもこのホワイトパールならちょっと気を付ければ大丈夫。元気に育ちます。
3月14日の様子
冬に地上部は枯れます。早春に新芽を出すのは桜が咲く前。
新芽はいかにもキンポウゲ科の葉っぱという雰囲気。この柔らかい感じが好き。
もうだいぶ長く植えっぱなしで,だいぶ大株になってきました。
4月8日の様子
上の写真でサラシナショウマは中央上の方の,ホスタの奥で葉を広げている宿根草。
暑さが苦手なこともあって,なるべく日照時間が短くなる場所に植えています。
原種のサラシナショウマは,ほとんど直射日光が届かない木陰に育つような植物。できることなら,同じ様な環境で育てられればいいと思います。でもウチではなかなか難しいので,とにかく日が当たりにくい場所に植えています。
4月29日の様子
近くで見るとこんな葉っぱ。なんとかショウマという名前の植物は,だいたいこんな雰囲気の葉ですね。
全体的に柔らかい雰囲気でふわっと広がります。
ただウチの庭では,どうしても夏の暑さで葉が焼けてしまって秋までに枯れてしまうものが多いです。
梅雨までは元気に葉が広がってくれるので,なるべくそれを大事にしましょう。
10月11日の様子
夏を越して秋が深まってくると,だんだんと花茎が伸びてつぼみが出てきます。だいたい80cmくらいの高さ。背が高くなりますが,茎が倒れてしまったりしたことはありません。植える場所が庭の端っこで風が当たりにくいということもありますが,意外と強い茎だと思います。
10月25日の様子
白い花が咲き始めるのは10月末。大株になってたくさんの花を咲かせてくれるようになりました。
つぼみが見えてから咲くまで1ヶ月くらいあるので,だいぶソワソワします(;^ω^)
11月に入って満開な状態。今年の秋は暖かいので,咲き進むのも早かったかもしれません。
純白のとっても美しい花。私の大好きな花の一つです。
同じ地域では,庭にたくさん植えられているのを見たことありません。
群馬県内では,赤城自然園では原種のサラシナショウマを見ることができます。
中之条ガーデンでは,このホワイトパールが植えられていたと記憶してます。
でも,どちらも群馬の中でも標高が高い場所なので,ウチとはだいぶ環境が違いますね。
花壇で他の宿根草と組み合わせるような感じには,なかなかできずにいます。
どうしても猛暑酷暑の夏の間に,傷んだり小さくなってしまう宿根草が多いんですよね・・・
サラシナショウマの半分くらいの高さの葉っぱが広がる宿根草が近くにあると,夏の間に焼けてしまった葉っぱをフォローする感じになっていいんだけどな。
だいぶ大株になってきたので,そろそろ株分けしたほうがいいのかも,と思いはじめています。
でも,このままほっておいてもいいのかな?
株分けしなくても,新しい苗を購入して植えてもいいのかもしれない。
今は白い花は散って,種を作ろうとしています。
種ができてくるとだんだんと花穂が緑色になってきます。ずっとほっておくと種ができて茶色くなります。
先ほど名前が出た赤城自然園や中之条ガーデンでは,茶色く枯れた姿のサラシナショウマがあってキレイでした。
でも,ウチの庭では葉っぱもほとんど枯れてしまっているし,暑い群馬の庭はサラシナショウマには環境が厳しいと思うので,なるべく株に負担をかけたくないです。なので,種は残さずに毎年カットしています。
秋の庭を彩る花の一つ。でもこちら地方ではあまりメジャーではないかも。
こうしてちゃんと庭で元気に育つんだということを知って欲しいと思っています。
乾燥が苦手なタイプだと思うので多少気を使っています。
毎年行っているバーク堆肥マルチングは,この植物には有効だと思います。
本当はもうちょっと日陰を作ってあげられたらと思うのですが,なかなか急には作れませんね・・・
園芸店では売ってない品種だと思います。通販で購入してください。
でも,おぎはら植物園でも売り切れ率高いかも(;^ω^)
もし見かけたら,ぜひ手に入れて育ててみてください。
ブログで紹介したぐんまの庭の植物の紹介をOwndでまとめています