カウントダウンではなくまさかのカウントアップ(普通に間違えました)でお送りしています、デヴィッド・モース出演作TOP30。
いよいよラスト10作です。

 



 

No.21ハート・ロッカー
イラクで爆弾処理をするアメリカ軍の兵士の過酷さを描いた作品。
キャスリン・ビグロウが監督した今作は2008年に公開され、アカデミー賞の作品賞や監督賞など6部門を受賞し、話題となりました。
イラク戦争中、市街地や住宅街のすぐそばに爆弾がしかけられることが日常茶飯事のバグダッドで、アメリカ軍の爆弾処理班は解除や爆破解体の作業を行っています。
ある日の爆弾処理中にリーダーが亡くなり、後任として赴任したのがジェレミー・レナー演じるウィリアム・ジェームズ軍曹でした。腕に自信があり、危険も顧みず任務を遂行しようとするジェームズに反発する隊員たちですが、作戦を共にするうち少しずつ信頼関係を築いていきます。
過酷ながらもなんとか毎日を過ごす中、基地によく顔を見せていた現地の少年が現れなくなり、気にかけていたジェームズに不安がよぎります。
そしてテロリストのアジトに突入した時、子どもを使って卑劣な方法を実行しようとしていることが判明したのです。
戦争の醜さや理不尽さなどが容赦なく描かれ、数々のつらい現実を乗り越えてもなお続く過酷な任務に胸が苦しくなります。

 

デヴィッド・モースはジェームズ軍曹の活躍を聞きつけて激励する、リード大佐を演じています。
突然軍用車でやってきて、ジェームズにこれまで処理した爆弾の数を尋ね、手柄を称えて握手をするリード大佐。
大佐という地位だからなのか、それともエリートなのか、実際に危険な任務に就く現場の兵士とはどこか噛み合っていないような感じの人物です。

トリビア:撮影中のインタビューでは、滅多に来られない国で撮影に加われることに興奮している様子や、祖父がヨルダンにいたことがあるのでずっと訪れたいと願っていたなど、この作品に関われた喜びを語っていました。
 

 


 

No.22逃亡者
ハンフリー・ボガート主演の1955年作品「必死の逃亡者」のリメイク。
1993年のハリソン・フォード主演の同名映画とは別の作品です。
ミッキー・ローク演じる知能犯マイケル・ボスワースは、数々の重罪で裁判にかけられています。その判決が下る日、ケリー・リンチ演じる自分の弁護士ナンシーを誘惑し共犯に引き入れて脱獄するのでした。
逃走用の車を用意していた弟のウォリー、ウォリーの親友アルバートとともに住宅街へ逃げ込み、ある一家の邸宅に押し入ります。ミミ・ロジャース演じる家主のノラは、夫と別居中のため運悪く一人でした。
そこへアンソニー・ホプキンス演じる夫のティムが、幼い息子に会いにやってきて犯人と鉢合わせしてしまいます。妻を人質に取られ、抵抗できずに従うティム。帰宅した息子のザック、娘のメイも次々に軟禁されてしまいます。
しかし、ティムはなんとか家族を守ろうと密かに抵抗を試みます。やがて警察やFBIの追跡もせまってきて…

 

今作ではマイケルの弟ウォリーの親友、キレやすい若者アルバート・テラーを演じています。

「アトランティスのこころ」のアンソニー・ホプキンスとはこちらで初共演。
静かに平然と犯罪を企てるマイケル、意外としっかり者のウォリーに比べ、アルバートは図体が大きくて短絡的な人物のようです。
ノラが女性と子どもだけで住んでいるために護身用としてキャビネットの上に隠していた拳銃を見つけると、鏡の前で構えてポーズを取る(かわいい)ところや、テレビを観ながら食事をして首にナプキンをかけているのなんか大きな子どもみたいです。命令どおりに行動できないのでマイケルからは自制の効かない役立たずと思われているようです。
正直、マイケルの方も知能犯というには詰めが甘く、留守を狙わずわざわざ人質を取るというのも合理的ではないような…?55年のオリジナル版を観ていないので何とも言えませんが。

名場面:実はポスターに写っている、川の中にたたずむ人影はデヴィッド・モースです。このシーンは、ある理由から仲間割れして別行動をとった結果、警察に追われることになったアルバートが追い詰められる場面です。
アルバートの最期は脇役ながらドラマチックに描かれており、ある意味タイトルの「逃亡者」という言葉が一番ピッタリな気がします。実際マイケルは、ティムの家に立てこもっている時間の方が長いですし(笑)
ちなみにアルバートのフルネームはクレジットに明記されていないのですが、手配書のポスターが映るシーンで全体が少し見えます(おそらく”TELLER”か”KELLER”)。



No.23プルーフ・オブ・ライフ
誘拐ビジネスという社会の闇と、誘拐保険というアメリカならではの制度をテーマにしたサスペンス。タイトルは身代金交渉の際に人質が生きている証拠を示す「生存証明」の意味。
メグ・ライアン演じるアリスは、夫ピーターのダム建設のために南アメリカへ越してきたばかり。
普段は仲の良い夫婦ですが、ダム建設の仕事柄発展途上国への転勤が多かったことで、以前アリスが流産してしまったことが2人の間に傷を残していました。赴任先の親睦パーティの後、失った子どものことで口論になり、ピーターは家を出てしまいます。そしてそのまま仕事に向かった先で、反政府ゲリラに集団誘拐されてしまうのです。
犯人からの電話に激しく動揺するアリスですが、会社の誘拐保険で救出を依頼することに。担当として派遣されたのは、ラッセル・クロウ演じるテリー・ソーン。実戦経験もある頼もしい交渉人です。
アメリカから駆けつけたピーターの姉ジャニスとともに、ひとまず安心するアリス。しかし経費削減から保険が切れていたとわかり、テリーは帰国することになります。途方に暮れるアリスは自分たちでなんとかしようと奮闘しますが、現地の怪しい交渉屋にぼったくられそうになる始末。見かねたテリーは善意で救出を手助けすることに。
極限の不安と緊張の中、お互いを信頼し合って徐々に惹かれていくアリスとテリー。
一方、ピーターも愛する妻のもとへ何としても帰ろうと必死に抗っていました。およそ人間の生活とは程遠い扱いを受けながらも、妻の写真を心の支えに自分を保ち、知恵と気力で何度も逃亡を図るピーター。
果たしてテリーは無事にピーターを救出できるのか。アリスは夫と再会できるのか…

 

アリスの夫でダム建設技師のピーター・ボーマン。ゲリラに誘拐され、居場所を特定されないように南アメリカの奥地を連れまわされるという過酷な役を演じました。
監督によると、モースは誘拐された境遇に合わせ減量したそうですが、高地での撮影は体力が必要なため、これ以上痩せないようドクターストップがかかったとのこと。それでも充分にピーターの様子は壮絶で痛々しく、見ているこちらもつらくなるような役柄でした。


エピソード:公開当時、主演のメグ・ライアンとラッセル・クロウが不倫関係になってしまったという話は有名ですが、実はそれよりも遥かに重要な人物がいることを、デヴィッド・モースの発言で知りました。
撮影当時、モースの父親が危篤になり、彼は一時撮影を中断して父のもとに向かったそう。しかし監督は撮影を優先して、すぐに戻るように電話したそうです。それでもモースが「父に会うのが最後かもしれないからすぐには戻れない、数日後になる」と伝えると、監督はモースのスタンド・イン(代役)で撮影を続けたらしいのです。そしてある日、移動中に代役が乗ったトラックが崖から落ちて、乗っていた他の5人も全員亡くなってしまったそうです。
代役の方はウィル・ギャフニーさん。29歳でした。
この出来事についてモースは「彼はクルー全員に優しくて、この作品に参加できることを喜んでいた。あの出来事は悲劇だった。ウィルはまだ若かったのに。彼の家族がクルーに対して懸念したり寛大でなかったりしても無理はないだろう。だけどスタッフや俳優、誰のことも責めなかった。長男でもあり、夫でもある、将来有望な若者を失ったというのに。逆にクルーの心配をしていたんだ。なんてすごい人たちだろう。メグとラッセルのスキャンダルがよく話題にされるけど、この映画で自分の心に最初に思い浮かぶのは彼のことだ」と話しています。(デヴィッド・モースのIMDbより)
映画のクレジットには、”in memory of Will Gaffney”(ウィル・ギャフニーに捧ぐ)と書かれています。

ギャフニーさんの事故もとても悲しいですが、デヴィッド・モース自身も大変な出来事が重なっていたことに驚きます。事故に遭われた方々とデヴィッド・モースのエピソードを聞くと私はこの作品をとても生半可な気持ちでは観られません。
そして改めて、映画を作るということは本当に大変なことなんだと思い知らされます。



No.24パッセンジャーズ
アン・ハサウェイ主演のサスペンス映画。
ロドリゴ・ガルシア監督は翌年の「愛する人」でもデヴィッド・モースを起用。
ハサウェイ演じるセラピストのクレアは、同じ飛行機事故に遭った生存者を担当することになります。
初めはグループセラピーで心の傷をケアしようと試みますが、全員気乗りしない様子で事故の記憶も食い違っています。特にセラピーに懐疑的な、クレア・デュヴァル演じるシャノンは人一倍繊細で精神科医に心を開きません。そんな中、患者の一人が「事故の時に外が燃えていた」と話し、クレアは事故の原因を問いただしに航空会社へ向かいます。職員のアーキンは事故の話題を避けるような態度で、逆に「精神的な理由から生存者の記憶が曖昧なのでは」と主張されてしまいます。
パトリック・ウィルソン演じる、グループに参加しようとしない患者エリックには個別のカウンセリングをすることに。自宅を訪れたクレアは、隠そうともせずに口説いてくるエリックに初めは毅然とした態度をとりますが、破天荒で自由な彼に惹かれていきます。
ある日、グループセラピーの会場に現れたアーキンに「事故は人的ミスだった」と強く言われ、クレアの疑いは深まっていきます。そしてクレアの周りで次々に起こる不審な出来事。エリックの不可解な行動。
誰の言葉が事実なのか。事故の真相は明らかになるのか。

クレアに冷たく接する、航空会社の職員アーキンを演じています。
一貫して「事故は人的ミスだ」と言い張るアーキン。そうまでしてクレアに調査をやめさせたい理由とは。
ご本人いわく「アーキンが最後に自分の過ちを潔く認めるところに感銘を受けて」出演を決めたそう。

"過ち"、事故に関わることの他にももう1つあるんですよね(苦笑)…そっちは認めてなかったですが貴重なシーンでもあるのでいいんですけど。

トリビア:実はクレアの師ペリーを演じたアンドレ・ブラウアーとは何度も共演しているデヴィッド・モース。

ブラウアーがレギュラー出演するアメリカの人気ドラマ「ホミサイド」でのゲスト出演を経て、のちにモースの主演ドラマ「Hack(日本未放送)」でも共演しています。日本でも放送して欲しいものです。
私は刑事コメディドラマ「ブルックリン・ナイン-ナイン」でアンドレ・ブラウアーを知ったので、マジメな作品で観るのは新鮮です(笑)
ちなみに、シャノン役のクレア・デュヴァルとも「The Slaughter Rule(日本未公開)」で共演しています。
…日本でも公開して欲しいものです。



No.25負けて、勝つ ~戦後を作った男・吉田茂~
2012年に放送されたNHK制作のTVドラマ。
戦後の日本の復興と再生を支えた吉田茂と、混乱する政界、そしてGHQ総司令官マッカーサーとの対話が描かれています。
吉田茂を演じた渡辺謙は海外作品などで英語が堪能なのは知っていましたが、主要な人物を演じるほとんどの俳優に英語のセリフがありました。
特に白洲次郎を演じた谷原章介の英語は発音もキレイだし日本の俳優では珍しく表情や目の動きもうまくて、役にはまっていました。
佐野史郎演じる広田弘毅の妻、静子を演じた中村久美という方がとても綺麗な日本女性という感じで印象に残っています。

あんな最期なんて悲しすぎる。この時代の日本女性って本当に大変だなと思います。

ダグラス・マッカーサーを演じたデヴィッド・モース。実際のマッカーサーの身長は180cmくらいとのことですが、作中で当時の日本人との体格差を強調したかったのかなと思いました。
大藏千太郎演じる昭和天皇と並んで写真に映るシーンは大人と子どもほど背丈も違っていて、当時これを見たら驚くだろうなと感じました。
作中では日本側の登場人物だけでなくマッカーサーとその家族の心情も描かれていて、妻のジーンは夫がアメリカ大統領になるのを心から信じて支えています。
父親とともに日本へ来た息子も、大統領を目指す父を誇りに思っている一方で、知らない国で過ごすことに寂しさを感じて内心アメリカに帰りたいと思っているような節があります。
マッカーサー本人も、占領というよりは民主化や文化的な発展を望んでいた面が描かれ、吉田との対話でもある時は厳しくある時は優しく接するのが人間味を感じさせて親しみを持てました。

エピソード:撮影終了後、アメリカへ帰る前に「お世話になった日本のキャストとスタッフにお礼がしたい」とメッセージカードを手渡ししたそうです。
その際、「スーザン&デヴィッドより」と奥さんの名前を先に書くのがまた愛妻家っぷりを感じてほっこりしました。

 

 


 


No.26ブラインド・スポット」(TVシリーズ)
ジェイミー・アレクサンダー主演の、バッグの中から全身にタトゥーを入れた記憶喪失の女性が発見されるという衝撃的な始まりで話題となった人気ドラマ。

今作では世界的な企業家であり、裏では犯罪も厭わないその莫大な資産で平和目的の軍事国家設立を目論む、ハンク・クロフォードを演じました。
平和を目指しているとはいえ、目的のためには娘すら利用するという狡猾な人物です。しかし戦争を無くすという壮大な思想には信念を持っているようです。
主人公ジェーンの弟ロマンが娘のブレイクと恋人同士と知って、実の息子のように受け入れようとしますが…
モースはゲストの中でも「SPECIAL GUEST STAR」とクレジットされていて、本国でいかに人気のある俳優かがわかります。
クロフォードは最終話にも、あるシーンでサプライズゲストとして登場します。

トリビア:デヴィッド・モースの中の人ネタ?
モースが演じた役名や関連のある名前が他の作品で出てくることがよくあります。
「ブラインドスポット」ではクロフォード役でゲスト出演した回で兵器の開発を打診した軍関係者の名前が「ザ・ロック」で演じたのと同じ”バクスター”大将(出世してる…)という人物でした。
医療ドラマ「scrubs」では本人は出演していないものの、「ザ・ロック」で共演したジョン・C・マッギンリー演じるDr.コックスの、上司ケルソーの飼い犬の名前がバクスター。
大学経営を題材にしたドラマ「ザ・チェア」では自身が演じた役名がディーン・ポール・ラーソン。「グリーンマイル」で同僚だったポール・ウェッジコム、ディーン・スタントンを連想します。
ほとんどの場合は偶然で意図的ではないと思いますが、製作者の遊び心で入れられたものだとしたら面白いですよね。



No.27ミディアム 霊能者アリソン・デュボア」(TVシリーズ)
検事局に勤める女性が霊能力で犯罪捜査に協力するという、実在の人物をモデルにした大ヒットドラマ。
アリソン・デュボアを演じる主演のパトリシア・アークエットとは「インディアン・ランナー」で共演。

ここでも大企業のCEOで、犯罪と関わっている疑いのある人物ダグラス・ライデッカーを演じています。
殺人の容疑がかけられている息子のジャスティン役は「私はラブ・リーガル」のフレッドでおなじみ、ベン・フェルドマン。
息子の罪をもみ消すために国外に監禁し、反発するジャスティンと争う迫真の場面は、叩きつけた壁に穴が開くほど本気で掴みかかっていてかなりの迫力です。

今では好青年の印象が強いベン・フェルドマンが、ずる賢い犯罪者を演じているのも意外性があります。


No.28危険な遊び
マコーレー・カルキンとイライジャ・ウッドという2大子役スターが共演したサイコスリラー映画。
母親を亡くし、父もまもなく仕事で東京へ出張してしまうため孤独を感じている少年、イライジャ・ウッド演じるマーク。父親が不在の間、父の弟である叔父の家族のもとで過ごすことになります。そこで出迎えた、ダニエル・ヒュー・ケリー演じる叔父と、ウェンディ・クルーソン演じる叔母に出迎えられたマークは、叔母に亡き母の面影を感じます。いとこのヘンリー、コニーとも仲良くなり、父親のジャックは安心します。
しかし、マコーレー・カルキン演じるヘンリーは普段の愛想の良さとは別に、大人たちが知らない一面を持っていたのです。

息子マークと離れ、東京に出張してしまう父ジャック・エヴァンスを演じたモース。登場から20分ほどで退場してしまいますが、弟ウォレスとスーザン夫婦の元へ息子を預けるシーンでは短い時間ながらも優しい父親を印象付けました。

トリビア:ヘンリーの弟役で赤ん坊の時の写真のみ登場したロリー・カルキンとはその後2005年に「ダウン・イン・ザ・バレー」で共演することに。また、息子役のイライジャ・ウッドとは2015年の「ザ・ボーイ 鹿になった少年」で制作と制作総指揮(モースは出演も兼任)として名を連ねています。
ところで、ご本人の癖なのか「グリーンマイル」、「ランゴリアーズ」などでも見受けられるのが、子供や病人を気遣うときに相手の首の後ろを手で掴む仕草。背中や肩をさするのはよく見かけますが、なぜ首根っこを?といつも思います(笑)



No.29ドライブ・アングリー
「ザ・ロック」以来のニコラス・ケイジとの共演。
いろいろ映像に凝った作品だったと思うのですが、私はニコラス・ケイジが裸の女性を抱えながら銃をぶっ放しているシーンで「なんだこれ…???」と思いました。残念ながらそのシーンが強烈に記憶に残っています(笑)
ど迫力のカーチェイスが見ものだそうですが、それが薄れるほどのショックでした…

年齢制限がついているだけあり、過激なシーンが多いのも特徴でしょうか。


ケイジ演じる主人公ジョン・ミルトンの古い友人ウェブスター役で出演。
車の修理工をしていてレッカー車に乗って登場しますが、真っ白なひげや左脚につけた装具などからただならぬ過去を持った人物のように見えます。

過去にミルトンと組んで悪いことをしていましたがその後ミルトンの口利きで足を洗い、悪事から抜け出せたことがウェブスターのセリフで語られます。

破滅的な主人公に比べて現在のウェブスターは真っ当に生きているようで、ジョンの死んだ娘の赤ん坊と、アンバー・ハード演じるヒロインのパイパーを気遣うなど優しい人物として描かれています。

 

 


 


No.30ゲッタウェイ
アレック・ボールドウィンとキム・ベイシンガー共演のクライム・サスペンス。
犯罪組織のボス、ジェームズ・ウッズ演じるジャック・ベニヨンの部下の一人、ジム・ディア・ジャクソン(自分でフルネームを名乗る)を演じています。後ろで小さく結った侍みたいな髪型で、長身痩躯のガラの悪い若者です。
ボールドウィン演じるドクとの銃撃戦では珍しくハイテンションな演技を観られるのが貴重でした。ベイシンガー演じるキャロルを追い詰めるシーンは、どことなく爬虫類を思わせる不気味さです。
そして最後は2階からサンルームへ落下する派手なスタントシーンも。
体格などから本人がやっているように見えましたが、なかなかの危険なスタントでびっくりしました。

その他、マイケル・マドセン演じるドクの悪友ルディの新しい相棒役で若い頃のフィリップ・シーモア・ホフマンが出ています。

 

 


ランク外①「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
ビョーク演じる主人公セルマのトレーラーの貸主、ビル・ヒューストン役。
ストーリーがどうしても苦手です。たまにビルとセルマのミュージカルシーンを見返したりしますが、二度と最後まで観ることができないと思います。つらい。

ランク外②「ワールド・ウォーZ」
ゾンビ化に関する各国の事情を知る元CIAエージェント役。
私はゾンビものが大嫌いなので、題材でまず入り込めませんでした。
いつも不思議なんですが、ゾンビ映画の人たちってそれまで家族や友人として普通に接してたのにゾンビになった途端すぐ頭撃ち抜くのって何なんですかね?知り合いじゃないとしても元は人間なのに…。

ランク外③「ホーンズ 容疑者と告白の角」
これは、なぜかTSUTAYAでもGEOでも私の近所の店舗で見つからなくて借りることができていないためです。何年か前に配信で観たことはあるのですが、現在Netflixでも扱っておらず、もう一度しっかり観てからリストに入れたいと思っていましたが間に合いませんでした。



以上、デヴィッド・モース出演作TOP30でした。
長々と失礼いたしました。でも好きな俳優について思う存分書くことができたので満足です(笑)
俳優さんのお名前ですが、敬称略で表記するようにしています。

海外ではあまり敬称をつけないので国内の著名人も同じように扱わせていただきます。敬意を欠く意図はありませんので何卒ご理解ください。


読んでいただきありがとうございました。
たくさんの方が素敵な映画作品と出会えますように。