概要
液化石油ガス調査員とは、一般消費者等用LPガス供給設備や消費設備の点検・調査業務などを行いたい場合に必要な資格です(液化石油ガス設備士又は製造保安責任者、販売主任者の免状所有者などは必要ありません)。保安業務員の資格により点検・調査業務を行う場合には、保安機関における供給設備の点検若しくは消費設備の調査の実務又は高圧ガスの製造若しくは販売の実務に6ヶ月以上従事した経験が必要です。
受講費用:8,430円(税込)+テキスト料金5,850円=14,280円

受講対象:一般消費者等用のLPガス供給設備や消費設備の点検・調査業務などを行いたい方
講習時間:1日間 6時間の講義

検定試験:1時間(10問)60%以上で合格

開催地等:年1回開催(全国20ヶ所で開催予定)

 

場所はJR千葉みなと駅より徒歩10分 千葉県ガス石油会館でした。

カリキュラム

□学科 6時間/1日間

・供給設備及び消費設備の保安に関する法令 <9:00~11:00>

・液化石油ガスに関する基礎知識 <11:00~12:00>
・供給設備及び消費設備に関する基礎知識 <13:00~14:00>

・供給設備の点検及び消費設備の調査の方法 <14:00~16:00>
・検定試験 <16:00~17:00>

 

各ガス事業者は、ガスの供給にかかわる消費機器が経済産業省の定める基準を満たしているかを調査する義務を負っています。高圧ガス保安協会は保安機関において、一般消費者等用のLPガス供給設備や消費設備の点検・調査業務など、消費機器調査の適切な実施と保安水準の維持・向上を目指して、液化石油ガス調査員の資格を運用しています。この資格を取得するには、消費機器調査に必要な知識と技能を身に着けなければなりません。そこで、講習において、ガスの組成や性質、設備に関する基礎知識に加え、ガス漏れへの対処法や災害時復旧対応などの基礎知識も学びます。また、講習終了後にマークシート方式の検定試験10問(1時間)を実施します。10問中6問以上で合格。過去問題集も発売されており、講義では出題ポイントをしっかり聞き逃さないようにしましょう。

 

「調査員講習テキスト」830円+「液化石油ガス法令集」3,670円+「調査員講習問題集」550円+送料800円=5,850円  受講者数は31名でした。

感想

LPガスの正式な呼び方は「Liquefied Petroleum Gas(液化石油ガス)」。気体燃料であるプロパンやブタンなどを常圧で冷却することで気体から液体に変えたものです。液体にすることで体積が小さくなるため、液化して輸送しやすくしています。LPガスのメリットは、都市ガスと違い、ガスボンベと必要な設備さえあればどの地域でも使える点です。また、地震などの災害時に強いのもLPガスのメリットです。しかしながら、設備の取扱いを誤ったり、管理が不十分な場合は、ガスの噴出、設備の破裂、火傷、窒息などの事故につながるおそれがあります。各ガス事業者は、ガスの供給にかかわる消費機器が経済産業省の定める基準を満たしているかを調査する義務を負っています。あなたも毎日の生活に欠かせないガスを安心して使えるように、定期的にガス設備に劣化がないかなどを点検し報告する、液化石油ガス調査員を目指してみてはいかがでしょうか。