今回紹介する記事は
2023年3月3日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【Z世代のスポーツ離れ】


というタイトルで、
専門記者田原和宏氏が、
巨大資本で過剰に膨らみ、
「公共財」と呼ぶのもためらわれるスポーツへの異論と捉えるべきことについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 Z世代のスポーツ離れが進んでいるという。

ほぼ無観客で開催された東京オリンピック以降、
そんな調査結果が目に留まるようになった。

 Z世代とは、
1990年代後半から2010年ごろまでに生まれた10代・20代を指す。

幼い頃からインターネットが身近にあり、
SNSを日常的に使いこなす。

人種差別やジェンダー、
気候危機など社会問題への意識も高いと言われる。

 米エモリー大学が公表した調査によると、
熱心なスポーツファンの割合はZ世代が23%と世代別で最も低かった。

一つ上のミレニアル世代(1980~1995年ごろの生まれ)が42%、
X世代(1965~1980年ごろ)は33%、
ベビーブーム世代(1945~1965年ごろ)も31%と、
Z世代を上回った。

さらにスポーツに否定的な「アンチ」層の割合が、
他の世代は5~7%だったが、
Z世代は27%と突出して高かった。

 背景として、
調査では娯楽の多様化や若者の社会との関わり方の変化を挙げる。

「関心の低さはスポーツ産業の未来が危ういことを示す」
と警鐘を鳴らす。

 国内でも、
若者のスポーツ離れの傾向は明らかだ。

全国の男女を対象に、
最近1~2年間のスポーツ観戦についての調査を実施。

観戦の割合は年代が下がるにつれて低くなる傾向を示し、
20代は半数を超える54%が、
テレビやネット配信も含めて観戦しなかったと回答した。

夏冬の五輪があり、
調査時期がサッカーのワールドカップと重なることを思えば、
驚きの低さだ。

 野球などプロチームを複数持つディー・エヌ・エー(DeNA)が先日、
スポーツビジネスの会議を開いた。

議題の一つは、
「Z世代のスポーツ離れ」。

担当者にその意図を聞いた。

「(時間効率を意味する)『タイパ』といった言葉がはやる時代。

スポーツが選ばれなくなるという危機感がある」

 ただ気になるのは、
マーケティングの文脈で語られることだ。

米国在住でZ世代でもあるライターの竹田ダニエルさんは、
Z世代とは単なる「世代」ではなく、
「価値観」と説く。

ならばZ世代のスポーツ離れという現象は、
巨大資本で過剰に膨らみ、
時に「公共財」と呼ぶのもためらわされるスポーツへの異論と捉えるべきではないか。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

若者のスポーツ離れに関して、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

団塊の世代、
就職氷河期世代、
ゆとり世代…。

世代という言葉が飛び交う度に、
ああ自分は該当しない谷間の世代、
もしかしたら谷底の世代かと考えていた。

ベビーブーム世代(1945~1965年ごろ)、
X世代(1965~1980年ごろ)33%、
ミレニアル世代(1980~1995年ごろ)、
Z世代(1990年代後半から2010年ごろ)
生まれと区別されていたことは、
この記事で知った。

当方、
同年代からも浮いた存在なのであまり気にはしなかったが、
確実に分かり合えそうもない世代を相手にしていると、
同じ世代が近くにいればまた違うのに…と思う日々である。

記事にもどると、
スポーツ(観戦)離れがZ世代(若者)において顕著というのが、
意外だった。

大手御用マスメディアが、
報じなければならないことを放棄して、
狂喜乱舞する愚図っぷりを披露することが定着したここ数年、
熱心なスポーツファンが二割強にとどまり、
「アンチ」層が三割弱存在することが、
一つの希望ではなかろうか。

自身は観戦に一時は関心があったものの、
この十年で確実に失せている。

勝利至上主義に辟易し、
垣間見える人間関係の醜悪さに嫌気がさし、
スポーツが嫌いなのではなく、
関わる人間の一挙手一投足で拒絶反応するようになった。

何故ならその証拠に、
仕方なく観戦した際、
日本負ければ面白いのにと思う位なんだもの…。

ただ、
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いではなく、
坊主と袈裟は分けよである。

実際のところ、
日本の成績に関係ない他国同士の試合だと、
競技をゆっくり楽しく観戦することがある。

競技が悪いのではない。

競技に関わる人間(選手や指導者よりも)報じる御用マスメディアの電波芸者に、
忌避(生理的な受け付けなさ)が発生するのであろう。

米エモリー大の調査をもとに、
紹介してくれた記事に敬服する。


(4)今後、どうするか?    

・田原和宏氏の記事をスクラップする。

・Z世代(若者)のスポーツ離れという事実を知る。

・御用マスメディアに踊らされない。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  
田原和宏氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

大手御用マスメディアが垂れ流す狂喜乱舞の演出と、
海外大の理論に裏打ちされた根拠とデータ。

Z世代を皮切りに、
スポーツ離れする人間に希望を感じずにはいられません。


皆さんも、
主張には根拠とデータを揃えましょう。

大手御用マスメディアが喧伝する「馬鹿騒ぎ」ほど、
まともに乗る必要はないと、
Z世代(若者)が示しているのですから。